プロフィール

ハラナ・タカマサ

Author:ハラナ・タカマサ
     【原名高正】
誕生日:ニーチェ/フーコーと同日
職業 :サービス労働+情報生産

日本版ポリティカルコンパス
政治的左右度:-7.6 
経済的左右度:-5.19
【位置 リベラル左派】

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長野オリンピックとの落差にとまどう市民は、なにもまなばなかったようだ

■オリンピックが政治性をおびるほかないことは、旧ブログだけでなく、今回のチベット騒動がらみでも、このブログで再三とりあげた。■何度かのべたとおり、オリンピックのような巨大な国際大会が、政治から自律した純正スポーツの祭典になることは、構造上不可能なのだ。■しかし、国家はもちろん、メディアの大半は、「スポーツに政治をもちこむな!」式の論調をくりかえし、大衆の相当部分は、それに洗脳されているようだ。巨大スポーツ・イベント自体が巨大な政治である以上、そこに もちこまれるべきでないとされる「政治」とは、いかなるものなのか、きいてみたい気がするが、今回の報道もその典型例だ。
■まずは、『東京新聞』の記事。

長野聖火リレー混乱
  誰のため…怒り消えず
 
2008年4月27日 07時11分
聖火リレー(長野・東京新聞)

ランナーの周囲を警察官が取り囲み、
厳重な警備体制で行われた聖火リレー
=26日午後、長野市内で


 雨降る長野市内を巡った北京五輪の聖火リレーが二十六日、終わった。日本各地から集まった中国人とチベット支援者らが応援と抗議で火花を散らし、外野に置かれた地元市民から十年前の長野五輪のような歓迎ムードは吹き飛ばされた。「政治」に振り回された「地元不在」のリレー。いったい誰のため、何のためだったのか。 

 沿道に地元住民の姿は少ない。代わりに埋めたのは、中国やチベットの旗を掲げた人たちと、彼らの怒号や小競り合い

 長野市内の土産物店に勤める高山善行さん(41)は「平穏で楽しめるリレーであってほしかった。残ったのは『騒ぎ』と『迷惑』だけ」と言い切った。

 聖火を見ようと長野市の実家に帰省していた東京都の大学四年北村萌(めぐみ)さん(21)は偶然、同じ大学に通う中国人の友人に会った。「彼らは五輪と聖火を応援するために来たと言っていたが、(五輪もリレーも)結局は中国だけのためのものだと分かった」とがっかりした。

 在日中国人で東京都から来たシステムエンジニアの女性(30)は「私たちの五輪やリレーへの思いが日本人に伝わったはず。中国の民族主義はそんなに悪くない。欧米の宣伝による偏見がある」。長野駅前にいた中国人の会社員(26)も「日本人は優しいからチベットにだまされている」と不満をもらした。

 在日チベット人コミュニティー代表のオバラ・カルデンさん(34)は「選手のことを思えば、北京五輪の成功を願わずにはいられない。でも、日本の人にはこれを機にチベットの人権問題に少しでも関心を持ってもらえたら」と話した。

 沿道の各地では小競り合いがやまず、長野駅前ではリレーを見終えて別の会場に向かう中国人の一団に、チベット旗を持った日本人二人が突撃。駅前の別の場所ではチベット人支持者と対峙(たいじ)する中国人がチベットの旗を踏み破る場面も見られた。

 それでも、聖火リレーを終えて総括した長野市実行委の篠原邦彦事務局長は、開口一番「無事終わって何より」。鷲沢正一・長野市長は「いろいろな意見のある人たちがいろいろな形で意見を表明した。市としては平和を発信できたのではないか」と述べた。

 だが、疑問を抱いたままの人は少なくない。実行委で市教委体育課課長補佐の矢島孝一さんは「こんなにすっきりしない、さわやかさがないイベントは初めてだ」。そして登山に例え「目指したのと全然違う所に到達しちゃった感じだ」。

■本紙記者も参加

 五輪取材の経験を講演したことが縁で聖火ランナーに誘われた。引き受けた一年前には考えられなかった事態に戸惑ったが、当事者から見た景色を知りたくて、長野の街を走った。

 盲導犬を連れた前走者が近づいてきた。機動隊が囲む一団に、私ものみ込まれた。支給された半袖のウエアでは少し肌寒い朝。出番は後半の四十七区だった。

 トーチは少し短めの金属バットのようだ。「真っすぐ、五輪マークを正面に」と説明を受けた。思ったよりも重く、太い。長さ七十二センチ、重さは約一キログラム。

 トーチを守る中国の係員が近づき、小さな鍵でトーチ中央のガス栓を開く。前走者のトーチを重ねると五秒ほどで炎が灯(とも)った。においも、ガスが出る音もしない。

 「レッツゴー」と係員。ゆっくり走り始めたつもりだったが、右横の機動隊員から「もう少し、ゆっくり」。隊列を維持するために隊長が「前へ」「位置を変われ」と部下に指示を出した。

 周囲は予想外によく見えた。真横は機動隊で視界は悪いが、斜め前方は大きく開けている。囲まれた威圧感はなかった。

 百九十三メートル、あっという間の二分間。私の走行区間に抗議行動はなく、のぼりや旗は少なかった。

 リレー前日、有森裕子さんから声をかけられたのを思い出した。「平和を願い、楽しんで走りましょう」と。楽しむことはできた。あとは「平和」の願いが届くことを祈っている。 (名古屋整理部・上学(うえまなぶ))

(東京新聞)

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■「外圧」によって被害者意識をおぼえると、いきなりナショナリストに変貌する。ナショナリストに変貌したようすをつきつけられると、いきなり ひいてしまう。■普遍的な心理メカニズムだが、実に オトナげない。
■当局の公式見解の偽善性はともかく、①少数派のナショナリズムの窮状はともかく、おおかたのナショナリズムが みぐるしいこと、このうえないこと(そのおおくは、ヤクザのメンツ概念と、同質である)、■②オリンピックのような国際大会から、この要素をぬぐいさることは、ほぼ不可能らしいこと、■③北京オリンピックのようなケースが例外的少数で、ほかはまとも、といった本質の直視回避は、そろそろ不可能になりつつある、という「学習」がなされただろうか?
■機動隊員や中国の係員に「護衛」されるという体験は貴重かもしれないが、そういった「政治権力に護衛された人物」には、オリンピックの本質や、地元民が見物不能なリレーの茶番ぶりなどは、冷静にみつられまい。■むしろ、権力のがわ、主催者がわの論理に、からめとられるだけだろう。番記者など、記者クラブづきのジャーナリストたちが、たましいをうばわれてしまうように。




聖火リレー
 燃え広がる愛国心、冷める世界

2008年04月27日00時35分

 18.7キロをつないだ長野市の聖火リレーのゴール、若里公園。最終走者の野口みずき選手を迎えたのは、赤い中国国旗の波だった。
 それら五星紅旗の一部は中国から送られたものだ。インターネットサイト「新浪網」が、募金を集めてリレーの通る国に住む中国人に旗を送る活動を続け、「愛国の模範」と称賛されている。寄付金は400万円でこれまで1万6500枚を製作。長野にも千枚が送られていた。

 到着式が始まると、旗が振られ、中国国歌が響いた。北京五輪組織委の李炳華・副会長が「日本の熱情は我々に美しい友好感情を残した」と成功を強調すると、留学生から歓声が上がった。

 式典の間、会場を囲むように、そろいの白いTシャツ姿の留学生100人以上が両腕でスクラムを組み、「リレーを守ろう」と何度も叫んだ。チベット問題を訴える人も、見に来た日本人も中に入れない
。富山県から来たという留学生(27)は言った。

 「聖火を守るためには仕方ない。日本の人が見られなかったとしたら申し訳ない。でも、皆で『日本、長野、ありがとう』と叫んだ。日中友好の気持ちは伝わったと思う」

 そんな彼らに遮られ、走者の友人を応援に来た地元の短大生(19)は式典の様子がほとんど見えなかった。「違う国にいるみたい。聖火だけでこんなに熱くなっていると、ちょっと引いちゃう」
聖火リレー(長野・朝日新聞)1

沿道には多くの中国国旗が掲げられ、聖火リレーの
一団を応援した=26日午後、長野市、遠藤啓生撮影

聖火リレー(長野・朝日新聞)2

ゴール付近で中国国旗を掲げる人たち=26日、
長野市の若里公園、杉本康弘撮影

聖火リレー(長野・朝日新聞)3

北京五輪の聖火リレーを巡る動き 



 東京の銀行に勤める上海出身男性(45)は89年の天安門事件をきっかけに出国した。一党支配を続ける共産党は好きではない。政治に興味はないし、リレーも最初は見るつもりはなかった。

 だが、各地の抗議活動を見て気が変わった。「中国にも問題は多いが、聖火の妨害が起きることまで、一方的に中国を悪者扱いするのは我慢ならない」。西側メディアの不公平さを訴えるため、自らチベット問題のビラを作って沿道で配った。

 相次ぐ妨害が、体制を嫌って外に出た中国人の心にさえ火を付け、わき起こる愛国心が皮肉にも、北京五輪と中国のイメージを変えていく


 長野県飯田市の女性会社員(28)はチベット旗を持って沿道を歩いた。政治的なことを表現するのは初めて。インターネットで知り合った仲間と、前夜、長野駅近くの居酒屋で待ち合わせた。10人の予約に対し、60人が集まった。

 三国志が好きで、チャイナドレスにもあこがれた。だが、五輪が近づくにつれ、中国の別の顔が見えてきた。

 「愛国心が強いのはいいけど、抗議も力で押さえつけようとしている」

 いつもの五輪と違う雰囲気が、日本の中に少しずつ広がっている。

 埼玉県富士見市の小さな町工場「辻谷工業」に今、国内外のメディアから取材が相次ぐ。同社製の砲丸を使った選手は、前回まで3大会連続で表彰台を独占してきた。

 手作業で重心をど真ん中に合わせる辻谷政久社長(75)の職人技は、最新の機械にもまねできない。だが、北京には提供しないと決めた。

 04年、サッカー・アジア杯での中国人サポーターの反日ぶり。続く05年に起きた反日デモを制止しない当局の態度を見て、気持ちが切れた。

 「よく意思表示してくれた」「まだ侍が残っていた」と激励の電話や手紙が100件以上。反対は1件だけだ。

 この日、中国主要メディアはリレーへの妨害や抗議について触れず、「順調に終了」と速報。新華社通信は「沿道の観衆は情熱的な拍手で祝意を示した」と報じた。

 ネット上では「中国国旗が通関の際に持ち込みを拒否された」といううわさが出回り、中国外務省は否定のコメントをわざわざ出した。

 ■傷つけられた自尊心

 26日。中国安徽省合肥の仏系スーパー「カルフール三里庵店」の正面に「北京五輪を応援しています」と横断幕が掲げられた。売り場は北京五輪の応援歌が流れている。18日、「仏製品ボイコット」を叫ぶ百数十人が内装やレジを破壊、店員を殴った。同店はさらなる被害を食い止めようと懸命なのだ。

 店の周辺では、メーデーの5月1日に再びデモをしようとビラを配る人がいた。デモに参加し、「このままでは外国人が北京五輪に来なくなる」と教授に説得された男子大学生は「それでも抗議は続くだろう」と話した。

 3月のチベット騒乱で中国への風当たりが強まり、五輪の聖火リレーはロンドンやパリで、中国批判をアピールする格好の舞台となった。中国人の自尊心が傷つけられた。

 そこで英雄に祭り上げられたのが、車いすの女性聖火ランナー、金晶さん(27)。7日、パリのエッフェル塔近くを走った。チベット独立の旗を掲げる男たちが次々と向かってきたが、金さんはあごに傷を負いながらトーチを抱きしめて守り抜いた。

 映像は中国で繰り返し流され、金さんに毎日100通以上の応援メールが来た。民族感情に火をつけ、五輪開会式不参加を示唆したサルコジ仏大統領の発言もあって、「カルフールがダライ・ラマ14世に資金援助している」というデマとともに抗議行動へとつながっていく。

 「中国人は最強だ。外国は口を出すな」

 「フランス人を抹殺しろ」

 ネットに書き込みがあふれ、米CNN、英BBCなどの北京支局に嫌がらせ電話が殺到した。

 北京五輪は「中華民族100年の悲願」と形容される。01年、五輪開催が決まり、北京市民は異口同音に叫んだ。「世界が我々を認めた」

 以来、国を挙げて準備してきた祭典が、世界中からおとしめられている。加えて今回の背景となったチベット問題は台湾と並び、中国が最も神経質になる政治課題だ。中国人民大学の康暁光教授(政治学)は「中国が友好的と見ていたフランスと、最も敏感な『五輪』『国家統一』という問題とが結びついた。歴史認識が原因の反日デモとは比較にならない衝撃だ」と話す。

 「中国人民が傷ついたことを深く理解する」

 21日、上海を訪れたポンスレ仏元老院(上院)議長は、金晶さんの前でサルコジ大統領の親書を読み上げ、彼女の手にキスをした。仏政府は事態を沈静化させようとした。

 ところが金さん自身は、その数日前に「カルフールへの抗議を支持しない」と言ったため新たな攻撃の的になり、ネットで「仏のスパイ」などと中傷が激増
した。

 山東省青島市にある団地5階の一室。ドア周囲に「売国奴」「良識を知れ」などの落書きがある。排泄(はいせつ)物を入れた鉢が置かれたこともあった。理由はここに住む夫妻の長女で米留学中の王千源さん(20)の行動だ。

 米サンフランシスコで聖火リレーがあった9日、デューク大でチベット支持の学生と中国人留学生がにらみ合いとなり、王さんが仲裁に入った。その映像がネットで出回り、「チベット独立を支持する裏切り者」と攻撃が始まる。王さんの写真や住所、家族の身分証番号まで流出した。「敵と味方に区別して徹底攻撃する風潮は文化大革命そっくり」と王さんは憤る。

 「五輪100日前の祈り」という記事が最近、中国の雑誌「財経」電子版に掲載された。作者のコラムニスト魏寒楓氏は聖火リレー妨害への一面的な反応に疑問を提起。「言論の自由を守れ」と主張した。

 魏氏は語る。「北京五輪への抗議を単なる妨害とみなして済むのか。なぜ多くの人が抗議するのかを、私たちは真剣に考えなければいけない

 ■チベット人には困惑も

 パリ中心部のビルにある「国境なき記者団」の事務所は、黒いTシャツの束であふれ返っている。

 手錠の五輪マークで中国の人権侵害を告発する。メディアで注目されてファッションとして人気を呼び、注文が相次いでいる。資金源は、このTシャツや出版物の販売収入が大半。寄付も加え、年間予算は約400万ユーロ(約6億4千万円)。スタッフはわずか25人。各国で投獄された記者や犠牲となった記者の遺族への支援に取り組む。

 創設者のロベール・メナール事務局長は、左翼運動などを経て南仏モンペリエでラジオの記者をした。したたかな戦略家ぶりが今回、十二分に発揮された。

 3月24日にメナール氏自身がギリシャでの聖火採火式に乱入。以後、聖火リレーが妨害される流れをつくった。メナール氏の原則は「五輪ボイコットは呼びかけない」。スポーツと切り離し、聖火リレーを中国の政治宣伝と見なして集中攻撃することで、祝賀ムードを吹き飛ばした。

 「あんなにたくさんの人が聖火を消そうとするようになるとは想像もしなかった」と振り返るメナール氏。26日は長野・善光寺前で座り込みをした。「私たちの活動は成功に終わったと思う」

 チベット人はメナール氏らとは関係なく、以前から抗議デモを計画していた。

 米サンフランシスコの聖火リレーの際、北カリフォルニア・チベット人協会のンゴドゥプ・ツェリン会長は「暴力に訴えたら、中国政府がチベット人の悪印象を世界に見せつける口実をつくるだけ。術中にはまってはだめだ」。NPO職員、ヤンチェン・ラモさんは「感情が高ぶるのはわかる。でも我々は中国政府に反対しているのであって、リレー走者に反対しているのではない」と話した。

 聖火リレー妨害が多くのチベット人に困惑の種をもたらしたのも事実だ。

(延与光貞、上海=西村大輔、パリ=国末憲人、ロサンゼルス=堀内隆)

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■リレー走者が、政治性をおびない被害者などととらえるのは、おかしい。無自覚であれば、なおさら責任はおもい。地政学的な拮抗状態をゴマ化すかたちで国際大会はしくまれ、あたかも 非政治的・平和的なスポーツがあるかのような幻想を演出・象徴するのが、リレー走者をはじめとした参加者たちだからだ。
■しかし、チベット・ナショナリズムの意思表示が、中国バッシングに動員されてしまったことは事実だ。■①「国境なき記者団」にかぎらず、何十年にもおよぶ独立・自治要求運動をねばりづよくすすめてきた関係者の心情など無視したかたちで、アタマごしに反中国運動がくりひろげられたこと、■②中国当局は「ひけし」に躍起とはいえ、ともかくも漢民族内部で亀裂となってあらわれた経済格差など諸矛盾をとりつくろう心理メカニズムとしての求心力が、「分離独立派」「反中国欧米勢力」といった「敵」の発見で強力にはたらいたこと、■③「ねばりづよく」反中国運動を組織していた団体はもちろん、軽薄な反中国系ネット右翼らにも、「ガソリン」を大量供給してしまったこと、等々は、ちゃんと再確認しておく必要があるだろう。

そして、長野オリンピック滑降競技場設営問題にとどまらない政治性、誘致運動の不透明さ、財政赤字問題をみれば、長野オリンピックがソボクにおめでたい大会であったはずがない。■そのへんをわすれて、10年まえの大会と対比させて、今回の騒動をなげいている長野市民がいるのなら、それこそ、オリンピックの本質をとらえそこなっているといえると。
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コメント

反中国ブログ『台湾は日本の生命線!』の記事から

●「長野で目撃した中国人の愛国運動(上)」(http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-360.html

高村外相は二十七日朝のテレビ番組に出演し、前日に長野市内で行われた聖火リレー現場での混乱に関し、「逮捕されたのはチベットを応援する日本人と台湾人だけ。中国人は暴力を振るわなかった」と断言したが、それは政治的配慮からか、それとも中国人暴徒が跋扈していた現地の情況を知らされていないのか。私の知人の女性も長野駅からチベットの国旗を携えて出てきたところを中国人に取り囲まれ、旗は奪われてボロボロに引き裂かれ、さらには集団で押されたり蹴られたりの暴行を受けて警察官に救出されている。それ以外にも私や周囲の者も大勢襲撃を受けているし、負傷した者も何人かいた。

そしてもちろんそれだけではない。中国国旗を掲げ、国歌を合唱して気勢を上げる中国人集団が陣取ったリレーコース沿道は、とても一般市民が近づくことができるような雰囲気ではなかった。
……
日本側も徐々に人数が増えだし、百~二百名はいただろうか、拡声器を使ったシュプレヒコールが盛んに発せられた。それに対して赤シャツ側でも巨大な赤旗、赤い横断幕がどんどん増えだし、日本人に対抗して「中国、加油!」と言ったコールがあちこちで巻き起こっていた。

日本側が「フリーチベット!」「支那人は出て行け!」を連呼すると、赤シャツ側は「ウソツキ!」で返す。実に意気軒昂、日本人相手にストレス発散、自己陶酔…、サッカーを応援するように、楽しんでいるかに見えた。ところが日本側が「人殺し」「虐殺を止めろ」を連呼すると、赤シャツたちは決まって沈黙してしまうのである。
……


■ふしぎなことに、「日本側」をかたる この御仁たち、「とても一般市民が近づくことができるような雰囲気ではなかった」状況を形成した一方であることに、全然自覚的でない。■要するに、チベット擁護をダシにして反中国キャンペーンを展開しているだけ。先日かいた記事「「美しくない国」の無自覚な差別主義者の実例としての反中国派」(http://harana.blog21.fc2.com/blog-entry-229.html)が、一部の犯罪者をことさらに強調することで反中国キャンペーンのダシにしていたのと通底している。

■長野市民の悲劇は、長野オリンピックの際にたまたま浮上しないでいた、このような グロテスクなナショナリズムの実態を直視しないですんでしまったために、オリンピックの本質をみのがしていたこと、それによって10年まえの友好ムードとの落差にとまどってしまったという点だ。

『[重]塾講師のつぶやき』経由、「在日琉球人」氏の一見、至言

http://d.hatena.ne.jp/Wallerstein/20080430/1209517372
http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20080430#1209511050

……
貴方達チベット支援者は、日本の国家権力に露骨な差別を受けた。悔しかったと思う。それは、程度は違えど、チベット人が中国で受けた屈辱とも同じだし、戦後昭和の活動左翼や活動右翼が受けてきた屈辱とも同じ味なのである。

今の今まで、左翼活動家が散々叫んできたではないか。「警察権力は横暴だ!」と。貴方達の耳にも聞こえていたはずだ。しかし貴方達は、左翼活動家を「狼少年」だと思ってきた。確かに左翼活動家は平気で政治的なウソを付くので(笑)、そう思われても無理はないけど、でも「狼」は本当にいるのだ。

今回、その「狼」のホンの一部、尻尾の先くらいが見えただけである。「狼」がその気になったら、貴方達なんか一瞬で食い殺す。中国の「狼」がチベット人を食い殺しているように。「五星紅旗を優遇し、雪山獅子旗を差別した日本は最低の国だ!」とおっしゃる人もいるようだが、最低でもなんでもない。日本がどうこう、ではない。国家として当たり前なのだ。

貴方達チベット支援者の皆さんは「反体制運動」をやっているのです。貴方達チベット支援者の皆さんは、例えば、日の丸・君が代強制反対運動をやってる人々と同じなのです。
……

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■右派系反中国層のチベット擁護論・運動は、「敵の敵は味方」論だとおもうんだが、「在日琉球人」氏の指摘は、痛烈な皮肉にはなっても、実態をハズした議論だとおもう。■だって、右派の一見反体制的策動ってのは、226事件とか515事件とかの皇道派的爆発でしょ? ■つまり、権力中枢が、あやまった情報処理ゆえに混乱して、売国的な状況を呈していることへの教育的指導として、「反体制的」運動をとっているだけなわけだ。実態は、単に「KY集団」にすぎないかもしれないけど、主観的には「君側の奸」を排除して皇道へと正常化するつもりなはず。いわゆる、脱藩した「憂国の志士」って気分でしょ? ■だから、皮肉っぽくお説教するという、イヤがらせをするならともかく、右派による 一見反体制的策動にみえるものと、左派やリベラルが人権擁護などで反体制にはしってツブされるのを、形式的な秩序維持論で対照するってのは、おかしいよ。
■もちろん、かれらの主観のいかんを無視して、「警察権力は不当な弾圧をするな!」などと、ぶざまに 人権論をさけぶ右派の こっけいさ、というか、腐敗を ドンドン吹聴する意味はあるとおもう。■つまり、右派への 心理的イヤがらせじゃなくて、あたかもチベット人民のために運動しているかのような右派たちを徹底的に孤立させるために、その とてつもない自己矛盾をあばいてやるのは、政治的に非常に意味がある。■というか、「敵の敵は味方」論で、他国の反体制勢力を積極的に支援するっていう、CIA/KGB的な策動が、いかに うすぎたないか、この際、徹底的に解剖してあげた方が、ノンポリのみなさんにとって、非常に教育的なんじゃなかろうか? ■アフガニスタンやイラクを反ソ連というだけで さんざん援助してきたアメリカ政府が、一転して 「9・11テロ」がらみの デッチあげで政府をブッつぶしたという、史上マレにみるハレンチと多分同質で、中国がロシアのようにかわって、プーチン政権みたいな体制にかわったら、てのひらをかえすように友好関係をうたうだろう日本政府や右派たちの本質を鮮明にするためにもね。

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