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ハラナ・タカマサ

Author:ハラナ・タカマサ
     【原名高正】
誕生日:ニーチェ/フーコーと同日
職業 :サービス労働+情報生産

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【位置 リベラル左派】

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映画「靖国」問題、騒動の背景は?(産経)

■「『靖国』上映都内は全館中止(東京新聞)」「社説ウオッチング:映画「靖国」上映中止 毎日など5紙、表現の自由に懸念(毎日)」の続報。■先日の『産経』の記事から。


映画「靖国」問題、騒動の背景は?
2008.4.10 19:32

リ・イン監督の会見

リ・イン監督の会見=10日午後、東京都
千代田区・参議院議員会館 (撮影・瀧誠四郎)



 映画「靖国 YASUKUNI」の公開を予定していた東京、大阪の映画館が次々と上映を中止した問題は、関係者の誰もが予想しなかった方向と速度で展開した。どうしてこんな騒動になったのか、その経緯を検証する。(藤井克郎)

 「昼間から大音量で訴えられ、感覚的に恐怖を感じた。上映中止という異例の措置をとらざるを得なかった。苦渋の選択です」

 右翼団体の街宣車に計3回乗り付けられ、上映中止を決めた銀座シネパトスを運営するヒューマックスシネマの担当者は言う。

 「靖国」は銀座シネパトスをはじめ渋谷のQ-AXシネマ、新宿のバルト9、シネマート六本木の東京4館とシネマート心斎橋の大阪1館の計5館で4月12日に封切られ、その後、順次全国で公開されることになっていた。Q-AXシネマの担当者は「うちは不特定多数の方が大勢いらっしゃる商業施設ですし、この環境で上映するのは難しいと判断した」と話す。


 ただ街宣車が抗議に来たのはシネパトスだけ。配給側は地元警察を交えて何度も話し合ったが、最終的に3月31日に5館とも上映中止が決まった。

 騒動の発端は、この映画に文化庁所管の芸術文化振興基金から助成金が出ていたことに昨年末、週刊誌が「反日映画が日本の助成金で作られた」とする記事を掲載したこと。これを目にした自民党の稲田朋美衆院議員が、「検証したいので映画を見たい」と文化庁に申し入れた。今年2月12日のことだった。


 「助成に適正かどうかを見たかっただけで、騒ぎにするという意図は全くなかった」と稲田議員の事務所では説明する。結局、文化庁と配給側が協議を重ねた結果、3月12日に全国会議員を対象に試写会を開くことになった。

 ところが試写会を控えた9日、朝日新聞に「事前試写」の見出しで記事が掲載され、騒ぎが大きくなる。直後にバルト9が降りることになり、ほかの映画館も続いた。

 現在は新たに上映が決まった劇場も含めて20館以上で5月以降、公開される見込み。配給協力・宣伝を請け負うアルゴ・ピクチャーズでは「中止を決めた劇場も頑張った結果だし、降りた劇場は悪い、これからかける劇場はいい、という図式はつくりたくない。早く普通に映画を見る環境に戻したい」と話している。

      ◇

 「靖国 YASUKUNI」 中国出身で日本在住19年の李纓監督が10年の歳月をかけて取り組んだ作品。8月15日の終戦の日、靖国神社を訪れる人たちが巻き起こす喧噪(けんそう)と、靖国神社で作っていた「靖国刀」の伝統を受け継ぐ老刀匠の穏やかな日常を描く。ナレーションを一切入れず、見た人の判断に委ねる内容になっている。香港国際映画祭で最優秀ドキュメンタリー賞を受賞した。

---------------------------------------------
■念のため、『IZA』の方のキャッシュをリンク

■『産経』関連にしては、冷静で、できるかぎり客観報道をこころがけたものといえるだろう。おおむね、こういった論調で報道はしてほしいものだ。■週刊誌や『朝日新聞』の報道だけに責任転嫁するような筆致は、うすぎたないけどね(笑)。
■こういったおさえた筆致でかくかぎり、自民党の稲田朋美衆院議員や文化庁の不自然なうごきはもちろん、悪意がかりになかろうと、右翼の街宣車をくりださせた結果責任をうきぼりにすることになる。

■皮肉なのは、①こういった 徹底的に冷静なドキュメンタリー映像の分析力・政治力のおおきさを、右派が無視できなかったからこそ、ほとんど直感的に反応したこと、■②いたずらに政治的で攻撃的なのは、どちらなのか? という、ごくシンプルな視線さらされ、かってに「ひとりずもう」をとって「徴発されたとさわぎたてる突出した部分」という、まっとうな政治的位置づけ(歴史的にも後世当然視されるだろう)をくだされてしまったこと、■③タカ派に「よわごし」、ないし容認的な政府・業界と、それに奇妙にあまい右派媒体という、突出した論調にひきずられる体制がわの体質がうきぼりになったこと、■④ここまで分析的ではないしろ、タカ派的策動というのが、どうみても民主国家ににあわない異様なデモンストレーションでしかなく、そういった層に連動するような与党議員が現役でいるという、民主主義の根幹にかかわるような事態を、保守系メディアでさえも「客観報道」するほかないところまで、おいつめられたことだ。

■「立川反戦ビラ入れ裁判」などみればわかるとおり、左派とみれば、不当にきびしいとりあつかいをしても、市民社会が容認すると、最高裁あたりだと、みくびっている。■しかし、「ホテル使用拒否 司法をないがしろにする行為だ(2月3日付・読売社説)」などとみても、裁判所が、いつまでも、右翼の策動と容認的な社会を合理化しつづけることは困難だ。

■いずれにせよ、冷徹なドキュメンタリー(それは、それで構成自体で政治的なのだが、それはおく)を、「反日的」だの、「売国的」だのいいつのる勢力は、要は自分たちの主義主張にちかいもの以外の表現の自由をみとめない方向に「空気」を誘導しようとしている。おどしとゴマカシをもってね。
■こういった連中のうごきに動揺しつづけいている日本社会は、その人権意識とならんで、市民社会自体がいつまでも未成熟のままという、そしりをまぬがれまい。欧米社会を美化するどうこうの問題ではなく、近代的理念と正反対の横暴がまかりとおってしまうという点で。■「ホテル使用拒否 司法をないがしろにする行為だ(2月3日付・読売社説)」の記事のときも同様だが、警察が右翼の街宣車の妨害行為・おどしを、抑止できないことだ。■国体やらで、皇族や政府要人などが出席するときには、人権無視も辞さない異様な水準で治安維持にいそしむくせにね。

■今回の騒動にまなぶべきことは、いろいろ政治的といわれるものの、問題作を提供しつづける、マイケル・ムーア監督のような、方向でのドキュメンタリー作品をたくさんつくる意味がおおきそうなことだ。■特に、音声ぬきで、自民党や民主党がらみの事件周辺を、たんたんと動画でつなぎあわせる作品をつくったりすると、おもしろそうなこと。
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コメント

軍国主義狂乱の場であることを隠したい靖国神社と稲田・有村ら靖国派

“政治介入” 疑問の声も 自民議員が 『靖国』 出演者に接触 東京新聞 4/11
映画 「靖国」:出演の刀匠 「カットして」 政治的と批判--監督 「了承得た」 毎日新聞 4/11
「靖国」刀匠 議員 「本人が削除希望」 監督 「なぜ変心」 朝日新聞 4/11
靖国神社、映像削除求める 高知での上映は延期 東京新聞 4/12

靖国神社と靖国刀刀鍛冶による映像の削除要求にこそ靖国神社と稲田・有村ら靖国派の真の意図を感じています。

浪速の詩人工房(井上俊夫)
http://www.vega.or.jp/~toshio/
八・一五の靖国神社訪問記
http://www.vega.or.jp/~toshio/yasukuni.htm

上記のHPでも紹介されていますが、如何に主張しようとも靖国神社はもはや平和の祈りと戦死者の慰霊の場ではなく、軍国主義狂乱の場です。また、靖国刀を作り、祭ることが慰霊であると思える人はまずいません。稲田朋美は地裁レベルでは敗訴している百人切り裁判の原告側主任弁護士(大江「沖縄ノート」裁判も同じ)で、靖国刀の愚かしさが知れ渡っては世論の支持がますます得られません。
靖国神社と稲田・有村ら靖国派は靖国の実態を国際的にも隠したいのが真の狙いであると思います。

なるほど

ゴンベイさま

■なるほど、この解釈ならば、策動がおおすじ整合的に説明できますね。■ドキュメンタリー映画は、マイケル・ムーア氏を批判する森達也(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A3%AE%E9%81%94%E4%B9%9F)氏らがのべるとおり、一見客観的にみえながら、その取捨選択全体が実に政治的なわけですが、表現者の計画に介入する政治家たちが非政治的かといえば、そんなことは絶対にない。NHKに圧力をくわえたとされる安倍もと首相とか、介入した政治家は、表現者よりも絶対に政治的です。■その意味では、助成金の拠出が正当かどうかたしかめるといった介入を政治家がすること自体が、あたかも自分たちが公平中立であるかのような、ロコツな政治的介入であり、まさに「かたるにおちた」というべきでしょう。
■あの石原知事を圧勝させた東京都民がみずからをはじるべきときがやってきたように、稲田朋美衆院議員を当選させた選挙区の有権者も、その責任をとるべきときではないでしょうか?

鳥居正宏のときどきLOGOS

http://tokidokilogos.blog109.fc2.com/blog-entry-138.html

立川反戦ビラ訴訟最高裁判決文のお知らせ ― 判決文全文読めます ―

本日(2008年4月14日)、立川反戦ビラ訴訟最高裁判決文の全文を入手いたしました。

この判決文全文のPDFファイルを私のホームページの「書庫」に格納しましたので、もしご関心がおありでしたら、ダウンロードしてください。

この文書は、司法による公開法廷での公開交付文書であり、また裁判所サイトでも公開されているものですので、不特定多数の方への配布も問題ありません。

ダウンロードアドレスは、

http://www32.ocn.ne.jp/~amnesty/syoko/Tachikawa-Bira20080411183714.pdf

です。



【参考】現在の私のバーチャル書庫の蔵書(自由にダウンロードしてください)

1.イラク派兵差止訴訟京都原告団控訴審判決文(PDF)
http://www32.ocn.ne.jp/~amnesty/syoko/Kousai-Hanketsu20080218.pdf

2.立川反戦ビラ訴訟最高裁判決文(PDF)
http://www32.ocn.ne.jp/~amnesty/syoko/Tachikawa-Bira20080411183714.pdf

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