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ハラナ・タカマサ

Author:ハラナ・タカマサ
     【原名高正】
誕生日:ニーチェ/フーコーと同日
職業 :サービス労働+情報生産

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政治的左右度:-7.6 
経済的左右度:-5.19
【位置 リベラル左派】

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生活保守主義としての「食の安全」意識とナショナリズム13

■「生活保守主義としての「食の安全」意識とナショナリズム12」 (03/27) のつづき。「毒餃子事件報道を検証する」シリーズ(原田和明)の最新号がでてしまったので、未紹介の前回分をはりつける。

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     世界の環境ホットニュース[GEN] 674号 08年04月04日
          ご意見・ご投稿 → このメールに返信

           毒餃子事件報道を検証する【第13回】         

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 毒餃子事件報道を検証する   原田 和明

第13回 千葉県警はジクロルボスに無関心

 コープあいづ(福島県喜多方市)で売られた中国製冷凍餃子からジクロルボスが検出されましたが、これと商品名・製造日が同じで みやぎ 生協が宅配した餃子でも異臭騒ぎが起きていました。さぞかし公安当局は関心を示すかと思いきや、意外なことにまったく無関心だったのです。

 日本生協連合会が、福島県喜多方市で販売された天洋食品製冷凍餃子から有機リン系農薬成分「ジクロルボス」を検出したのは、一連の事件と同じ「CO・OP手作り餃子(ギョーザ)」(40個入り)でしたが、製造日が異なり07年6月3日製でした。千葉市と市川市の事件は07年10月20日製。

 問題の商品は、コープバリューぷらざ店従業員が「オイルのようなにおいがきつくて食べられない」と言って、購入日のうちに返品したものでした。近くの店の同一製造日の商品からも異臭がしたため、コープあいづは 全店から238袋の商品を回収しています。分析の結果、皮の部分から 110ppm が検出されました。(2.6朝日新聞)


 一方、07年6月3日製の「CO・OP 手作り餃子(ギョーザ)」は仙台市でも異臭騒ぎを起こしていました。生協連によると、07年10月5日、宮城県富谷町のみやぎ生協富谷セットセンターで在庫の仕分け中、5袋のギョーザが異臭を放った。いずれもジクロルボスが出たギョーザと同じ07年6月3日に中国の天洋食品で 造られた「CO・OP 手作り 餃子(ギョーザ)」でした。しかし、生協はこのギョーザの袋を開けて臭いをかいだが、「異臭は確認されない」と判断、5袋は廃棄したが、ほかの在庫は出荷。検査機関にも回しませんでした。

 そして、同じ日に製造された計264袋を10月中旬までに 宮城県の家庭に宅配で販売したのです。そのうちのひとつを仙台市青葉区の女性が10月8日に買い、同26日に食べたら薬品のような味がした。体に不調は覚えなかったということでした。(2.7 河北新報)

 さて、この2つの事件。被害者が出ていないと言っても一連の事件として、さぞかし公安当局は関心をもって捜査に当たったのだろうと思いましたが、まったくの無関心なのです。

 市川市の事件発生を千葉県警から聞いた生協連は、即座に喜多方市と仙台市の事例を千葉県警に伝え、協力する用意もあることを示しています。しかし、千葉県警からは何の返答もなかったため、自前で分析することになったようです。日本生協連合会のホームページより引用。

(1) 1月29日(火)、千葉県警から、市川事件についての報告を聞いた際に、弊会(※日本生協 連合会のこと。以下同じ)では、上記の東北エリアでの 商品苦情(異臭)の件(喜多方市と仙台市の事例)の経緯を、口頭で概略報告いたしました。翌日、関連する資料を提出しました。 (※1月30日に事件が公表された。)

(2) 兵庫県にて、メタミドホスが包材に付着していた ことが判明したことから、2月1日(金)、弊会(渋谷、コーププラザ)の冷凍庫にコープ あいづ での上記苦情商品の現品を保管している旨、渋谷保健所に電話し、必要なら提出の意志がある旨連絡しました。

(3) 2月3日(日)、弊会より、千葉県警に、現品について弊会検査センターで検査したい旨を連絡しました。警察からは弊会検査センターで検査するなら、検体については弊会で管理しても良いと言われました。

(4) 2月4日(月)、弊会より、渋谷保健所に電話し、現品の処理について質問したところ「警察に申し出るように」との旨回答がありました。午後、弊会商品検査センター(埼玉県蕨市)にて検査開始しました。

(5) 2月5日(火)、上記の検査結果が検出されましたので、千葉県警に連絡しました。
(引用終わり)

 こうしてみると、千葉県警は一貫して無関心であることがよくわかります。証拠物件があり、提供しますとまで生協が申し出ているのに、まったくの無反応です。千葉県警は 千葉市の事件についても事件の発表まで被害者に連絡すら とっていないほど無関心でした。

 千葉県警の無関心は、ジクロルボス検出という重大情報を得ても変わりませんでした。とりあえず、物証である未調理の餃子と分析に使用した前処理済みの餃子の塊は生協から提供を受けたようです。ところが、その物証は千葉県警で鑑定することなしに、すぐに福島県警へ渡しているのです。2月5日に生協連が千葉県警に「ジクロルボス検出」と伝えています。そして、福島県警が千葉県警経由で得たサンプルからジクロルボスを検出したのが2月8日です。千葉県警は生協連からサンプル(物証)を受け取ったら、迷わず即座に福島県警へ放り投げたことになります。

 「日本生活協同組合連合会(東京都渋谷区)の自主検査で、有機リン系農薬成分『ジクロルボス』が検出された中国・天洋食品製冷凍ギョーザの未調理品の皮と具から、ジクロルボスのほか、トルエン、ベンゼン、キシレンが検出されたと福島県警が8日発表した。警察当局の鑑定で、これらの成分が検出されたのは初めて。

 ジクロルボスやトルエンなどが検出されたのは、製造日が昨年6月3日で、コープあいづのコープバリューぷらざ店(福島県喜多方市)で同11月に回収された『CO・OP 手作り餃子(ギョーザ)』。日本生協連から千葉県警経由で取り寄せた未調理品1個と検査済みの3塊を福島県警の科学捜査研究所が鑑定したところ、3塊と同様、未調理品からもジクロルボスなどが検出された。生協連の検査時と同じく、メタミドホスは検出されなかった。
」(2.9 朝日新聞)

 兵庫県警はひたすら餃子の袋からジクロルボスを検出しようと躍起になっています。情報操作までして「製造段階混入説」を補強しようとしています。一方、千葉県警は、千葉市の事件も、東北エリアの事例も無視し続けています。この温度差はどういうことでしょう? しかも、この両県警を警察庁が指揮しているのです。無視し続ける千葉県警の捜査方針も警察庁の指示で決定されているはずです。一体何を企んでいるというのでしょうか? 千葉市の事件は警察庁の勘違いで無視してしまったと推定しました。しかも千葉市の女性は(多分、公安の予想外だった)問題の餃子を保管していました。千葉県警「製造段階混入説」を補強するためには積極的にその餃子を分析しなければならないはずです。

 その分析結果は やっと3月31日に出ました。(3.31 産経新聞他)どうして濃度を特定するだけで2か月も必要なのでしょうか? 理由説明は掲載されていませんでした。まったく不可解です。

 メタミドホスに関するデータ集めには熱心なようですが、それ以外にはまったく無関心という捜査態度は、見込み捜査の典型と言わざるをえません。千葉県警の指揮権は、すでに警察庁が握っています。ジクロルボス餃子を無視して捜査しないという捜査方針も警察庁の指示と考えざるをえません。公安当局には事実を無視して描きたいシナリオがあるようです。
公安当局が無視ないし軽視している事実を積み重ねることで、そのシナリオが次第に明らかになることでしょう。

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■旧ブログでかいたとおり、各県警組織は、あくまで県職員で基本人員で構成されているがゆえに、県庁の組織犯罪などについて自浄作用をもとめがたい体質がある。■しかし、それと正反対に、今回の事件のように「本庁」からの指揮によって、国策的な道具として、事態の隠ぺい装置にもなりはてる。
■やっぱり、監視体制を確立しないと。裏金づくりとか、パワハラ・セクハラ問題とか、とりしらべの可視化とか、山積する矛盾をこれ以上暴走させないためにも。
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