取調べ可視化試行「一部だけ、無意味」
…志布志元被告ら不満の声
警察庁が3日、容疑者の取り調べの過程の一部を録音・録画(可視化)する制度を試行すると発表したが、2003年の県議選買収無罪事件(志布志事件)の元被告らからは不満の声が上がっている。元被告らは、取り調べの全過程の可視化を求めており、「一部だけの可視化は無意味」と批判している。
警察庁の発表では、試行の対象となるのは裁判員裁判の対象となる死刑・無期にあたる重大事件のうち、容疑者が強要や誘導されることなく、自発的に自白したかどうかの「自白の任意性」が公判で争われそうな事件。取調官が自白内容を容疑者に読み聞かせて、間違いないか確認する場面に限定して録音・録画するとしている。
志布志事件で395日間拘置された元被告の県議中山信一さん(62)(志布志市)は「こんな可視化ならしない方がまし」と切り捨てる。事件では任意捜査の段階から強圧的だったとされており、中山さんは「自白させるまでの強引な捜査が問題で、任意捜査の段階から可視化しなければ意味がない。警察庁のやり方は、警察に都合のいい場面だけ証拠として利用しようということ」と指摘する。
同事件で元被告の代理人を務めた山口政幸弁護士は「裁判員裁判対象の事件だけ録音・録画するというが、それでは志布志事件のような公選法違反事件は対象外になってしまう。これでは、再び同じような冤罪(えんざい)が生まれてもおかしくない」と話していた。
(2008年4月4日 読売新聞)
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日弁連の「可視化」とは隔たり 取り調べの録音・録画実施
2008.4.3 11:08【MSN産経ニュース】
1次捜査権を持つ警察の取り調べの録音・録画開始が、3日の国家公安委員会に報告され正式に決まった。実施されるのは一部の事件での調書読み聞かせ部分などだけとなり、全過程の録音・録画で「可視化」を求める日弁連などとの意見の隔たりは大きい。
吉村博人警察庁長官は、一般的に取り調べの録音・録画について「目的は2つある」と説明。不当な取り調べがないか監視することと、裁判員裁判で自白の任意性を立証に利用することだが、今回の一部録音・録画で目指すのは後者だけ。前者は、捜査部門以外が取り調べを監視する新たな施策で実現するとしている。
これに対し、日弁連の「可視化実現本部」事務局長の秋田真志弁護士は「自白を強要されている場面を見つけるための可視化なのにナンセンス」と指摘し、今後も全過程の録音・録画を求めていくとしている。------------------------------------------------
■旧ブログ時代から、再三「可視化」は、とりあげてきた。とりしらべ過程全体が録画・録音化され、裁判の証拠資料として保存されなければ、警察当局の編集作業(ごつごう主義的な「つまみぐい」)をさけられるはずがない。
■警察は、なにもわかっていないか、わかっていないフリをしているか? まあ、後者だろう。冤罪を問題視する弁護士や過去の被疑者(警察権力による被害者)たちが、信用するはずがない。
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ニセの可視化(警察庁による「取り調べ適正化指針」)」
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