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ハラナ・タカマサ

Author:ハラナ・タカマサ
     【原名高正】
誕生日:ニーチェ/フーコーと同日
職業 :サービス労働+情報生産

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政治的左右度:-7.6 
経済的左右度:-5.19
【位置 リベラル左派】

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国家神学者たちによる歴史埋設(「沖縄返還「密約」存在判断せず」琉球新報)

■いわゆる「沖縄密約」事件(「西山事件」)の高裁判決。

沖縄返還「密約」存在判断せず
           西山氏の控訴棄却

 1970年代の沖縄返還交渉時に日米両政府間で交わされた「密約」を報じ、国家公務員法違反(秘密漏えいの教唆(きょうさ))の罪に問われて有罪が確定した元毎日新聞記者の西山太吉氏(76)が、米公文書で密約が裏付けられた後も日本政府の否定発言などで名誉が傷つけられているとして国に謝罪と慰謝料を求めた訴訟の控訴審判決が20日、東京高裁であった。大坪丘(たかき)裁判長は昨年3月の一審・東京地裁判決と同様、密約の存在についての判断をしないまま除斥期間(不法行為に対する損害賠償請求権の存続期間)を適用し、西山氏の控訴を全面的に棄却した。西山氏は上告する方針。
 大坪裁判長は密約の認否には一切踏み込まず、除斥期間の適用で原告の主張を退けた1審判決を踏襲した。西山氏は「米公文書が報道された2002年6月まで文書の存在を知らず提訴は不可能だった」などとして「除斥期間の適用は正義に反する」と訴えていたが、判決は「除斥期間の援用に対して信義則違反や権利乱用を主張する余地はない」と主張を退けた。
 西山氏の「公文書の発見で密約が裏付けられ、原告の無罪は明らか。検察官が再審請求しないのは違法」との主張については「検察官の再審請求は国家の秩序維持が目的で、有罪を言い渡された者の利益を回復するためのものではない」として、検察官が再審請求しないからといって西山氏の利益が侵害されているとは言えないと判断
した。
 02年の米公文書発見直後、河野洋平外相(当時)が、返還交渉を担当した吉野文六氏(元外務省アメリカ局長)に、取材に対しては密約を否定するよう口止めしたとされることについては「仮に要請があっても、外務省OBの吉野氏に政府の公式見解に沿って報道に対応するよう働きかけたにすぎない」として違法性はないと判断した。
 02年の米公文書発見以降も政府が密約を否定し続けていることについては「政府の公式見解を一般的に述べただけ」との国側の主張を認めた。


(2/21 9:56)

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■『沖縄タイムス』の記事もはりつけておく。

2008年2月21日(木) 朝刊 23面

「法治国家の責任放棄」/密約訴訟 控訴棄却
 【東京】その視線は、法廷を去る裁判長の後ろ姿をじっと見詰めていた。沖縄返還の「密約」をめぐる訴訟の控訴審。「本件控訴を棄却する」。大坪丘裁判長の判決言い渡しはわずか五秒で終了した。元毎日新聞記者の西山太吉さん(76)は表情を変えず、無念さを押し殺すように原告席に座っていた。東京高裁は一審と同様、密約の事実の有無に一切触れず、審理に幕を下ろした。争点の核心を否定する政府と論じぬ司法。「法治国家としての責任放棄だ」。西山さんは支援者への報告で、怒りをあらわにした。
 閉廷後の二十日夕、司法クラブの記者会見。西山さんはまゆをつり上げ、身ぶり手ぶりを交えて判決の不当性を訴えた。

 棄却の根拠になった除斥期間について「期間は国が設定している。ところが国家が組織を挙げて違法秘密を偽証などでガードしている」と矛盾点を指摘。「条約にうそを書く以上の政治犯罪はない」と語気を強めた。

 二〇〇〇年五月、当時の河野洋平外相が吉野文六・元外務省アメリカ局長に密約を否定するよう電話で要請したとされる点について、東京高裁は「政府の公式見解に沿って報道に対応してほしいと働き掛けたにすぎない」と言及。歴史の隠ぺいとも受け取れる行為をあっさり“容認”した。

 西山さんは会見後、支援者との会合で「私が提起した密約が裏付けられたから、河野氏が電話をかけたのは明らかだ」と指摘。「裁判官は人間としての判断ができない。高裁の高い窓から世間を見ているだけだ」と怒りをぶちまけた。

 一方で、「密約の否定は政府の答弁書で閣議決定された。これを覆すのは裁判所の能力を超えている」と壁の厚さを痛感。「棄却は予想していたが、やはり裁判で負けるのは嫌なものだ。無力感を感じるよ」と肩を落とす場面もあった。

 「裁判所の判断ではなく、主権者の判断を仰ぎたい」。西山さんは最高裁の逆転判決に望みをつなぐ。

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■ヒトというのは、トコトン自己正当化にはしる心性をかかえている。「法人」の一種とされる政府もそっくりだ。■過去の政府の決定的不始末を指摘するもの(それは、「従軍慰安婦」問題とか、「集団自決」問題にかぎらない)がいると、必死にそれをかばおうとする下部組織がうまれる。まるで四肢を攻撃された人間が、直接攻撃をまぬがれた うでで、組織の損傷を最小限にくいとどめようと、カバーするように。■それは、まったく うつくしくなく、なりふりかまわない防御態勢にみえる。法律エリートの最高峰ちかくにいる高等裁判所の裁判長という地位にあるものが、現実の直視回避・隠ぺいという、みえみえの手段をつかう。■その「てなみ」は、せまい業界内部でしか評価されず、最高裁判事への機会をたかめるといった実利しか想定できないような、あさましいものだ。■ここで展開されている「ヘリクツ」は、「ながいものには、まかれろ(支配的文脈をよめ)」とか、「シロのものでも、うえがクロといえば、クロです」といった、トホホな奴隷根性を次世代につたえる、「教育」効果しかない。■いや、「右であれ左であれ、わが祖国」(ジョージ・オーウェル)なのであり、国家存続は「千代に八千代に細石の」なわけだから、過去がどうであろうと、周囲がどうとろうが、ともかく正当化がいのち、ってことなのだろう。■まあ、殉国みたいにいのちをとられるわけではないし、たかい所得や社会的地位がエサとしてあてがわれている以上、良心をマヒさせるのは、当然の選択なのだろう。■これひとつとっても、現行制度のままでは、三権分立なんぞ「えにかいたモチ」にすぎないし、政府や与党を第三者的に批判できるような機能を期待することが、まちがっていることがあきらかだ。


■毎度のことではあるが、国家神学者たちが露出したので、裁判長のなまえだけでも記銘しておこう(「72年沖縄返還時、「核密約」示す米公文書を発見(読売)」)。

●Google検索「大坪丘裁判長







●ウィキペディア「西山事件」(2008年2月18日 (月) 02:05)
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タグ : 真理省 1984年 ハイパー独裁

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コメント

いまさらではあるが…

■『なごなぐ雑記』の昨年の記事をリンクしておく。ホントは、写経にあたいするんだが。

西山論文を読む(1)
http://miyagi.no-blog.jp/nago/2007/05/post_49fb.html
西山論文を読む(2)
http://miyagi.no-blog.jp/nago/2007/05/post_2e2e.html
西山論文を読む(3)_重要追記あり
http://miyagi.no-blog.jp/nago/2007/05/post_2eec.html

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