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ハラナ・タカマサ

Author:ハラナ・タカマサ
     【原名高正】
誕生日:ニーチェ/フーコーと同日
職業 :サービス労働+情報生産

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【位置 リベラル左派】

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PCB廃棄物を違法処分 アサヒビール(読売)

PCB廃棄物を違法処分 アサヒビール 府に虚偽報告も

 アサヒビール(東京都)は28日、同社吹田工場で有害なポリ塩化ビフェニール(PCB)を含む電気機器を違法に処分し、PCB廃棄物の保管状況について、府に虚偽の報告をしていたと発表した。処分したPCB廃棄物の行方はわかっていないが、府などによると、電気機器に含まれるPCBは微量で、漏れ出しても周辺に影響を及ぼすほどではないという。同社は「極めて重大な事案と認識し、再発防止と管理体制の強化などを図りたい」としている。

 同社によると、2007年12月、吹田工場の冷凍機更新工事の際、PCB廃棄物特別措置法で保管と届け出が定められているPCBを含んだ電気機器2台を誤って処分。担当者が違法な処分に気付き、工事担当者が機器の回収を試みたが、すでに工事業者が処分していたという。

 一方で、工事担当者ら2人は08年と09年の府への定期報告で、2台を保有しているとする虚偽の届け出を行っていたが、今年になって上司に相談。違法処分などが発覚した。同社の調査に対し2人は「PCBが微量で安易な判断をしてしまった」と話しているという。

(2010年7月29日 読売新聞)

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■しかし、これは、大企業と行政が、事態を矮小化した発表と、そのタレながし記事にすぎない。
■それは、つぎの論評をみれば、あきらかだ(よみやすいよう、改行等を加工してある)。


___________________________________

よく分かる!!廃棄物問題(第168号) 2010.7.30 発行
___________________________________


□ リスクマネジメントとしての廃棄物管理


 アサヒビール吹田工場が、工場内に保管していたPCB廃棄物を、普通の廃棄物として違法に処理してしまったというとんでもない事件が起こりました。

YOMIURI ONLINE 
PCB廃棄物を違法処分
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/osaka/news/20100729-OYT8T00090.htm


 広告を大量に発注している大手企業であるためか、責任の追及が甘い感じがいたします。

 最低限、どの処理業者のところで、PCBを処理してしまったかを明らかにする必要があります。

 PCBは人の健康に甚大な影響を及ぼす有害物質ですので、それを処理した中間処理業者のところで、PCBの飛散や流出が無いかを真っ先に調査・公表するべきです。

 産廃を処理している以上、「行方が分からない」というのはあり得ません。工事業者がモグリの無許可業者に委託していない限りは、契約書やマニフェストが存在している「はず」です。

 大阪府は、この点を見過ごすようでは「不作為」とみなされるほどの過失になりますので、しっかりと調べ上げて欲しいものです。



 最悪なのが、アサヒビールの担当者が、毎年報告しなければならないPCBの保管状況に関して、2年連続で虚偽の報告をしていたことです。

 はっきり言って、PCB廃棄物に関して虚偽の報告をすることは、商品の原産地を偽ったり、成分濃度を偽ることよりも、重大な違反です。

 事件発生後から2年もたってしまうと、さすがにPCB廃棄物(コンデンサかトランスと思われる)が、そのまま残っていることはほとんどあり得ません。

 誰が処理したかを遡って調査することは可能ですが、どこにPCB廃棄物が眠っているかを探し出すのは、非常に困難です。

 アサヒビールは、「PCBを違法に処理したことを知った時点」で、すぐに対処をするべきでした。

 今回の事件は、事件が起こった経緯と、事件が起こった後の対処法のすべてに問題があるケースです。

 「極めて重大な事案と認識し、再発防止と管理体制の強化などを図りたい」という、とおりいっぺんのコメントでお茶を濁すのではなく、企業文化の見直しに至る徹底的な体質改善が必要と思います。

 このような不祥事を起こさないためには、不祥事を働いた人の怠慢として片付けるのではなく、事件が起こった背景と、どうすれば防げたかを分析し、誰でもわかる形で、事故防止策を取る必要があります。

 具体的には、
・「PCB保管場所を厳重に施錠する」
・「PCBを保管する容器には、担当者○○の了解なしに、開封・移動・撤去のすべてを禁止すると明記する」
などの対策があります。

 肝心なことは、担当者の「知」「不知」に依存することなく、誰が見てもわかる方法で、ビジュアルに、「やってほしい行動」と「やってほしくない行動」を明らかにすることです。

 そして、最悪の結果に陥らないための予防措置も必要です。高所に設置する転落防止用の柵のようなイメージです。

 労働安全対策と廃棄物管理は、行動するベクトルは同じです。

 日頃顕在化しにくいリスクほど、それが顕在化した時点で大きなクライシスに発展してしまいます。

 危機の芽は小さいうちに摘んでしまいましょう!

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■行政とグルになって、廃棄物を違法に処理する業者(おおて企業)。■露見すると矮小化して発表する政官財当局と、それをタレながす無責任メディア。■それを うのみにして、すぐわすれる市民。
■およそ、以上3極によって、このての問題は発生し構築され、風化する。フェロシルト問題のばあいと、おんなじだ。

■しかし、より おどろかされるのか、うえのような専門家のリスク対策をレクチャーされないと、問題の所在にきづかずに企業活動が維持されているという現実。それを、たりない予算だろうけれど、黙認・放置している行政。そして、それを告発しないメディア・市民の3極構造だ。■「アサヒビールは、「PCBを違法に処理したことを知った時点」で、すぐに対処をするべきでした」じゃなくて、これらは企業犯罪・権力犯罪として、責任者が刑事罰をうけるべきだし、デタラメな処理をした産廃業者(?)をつきとめて、同時に指弾し、責任をとらせるべきじゃないのか? フェロシルトの大量廃棄問題の訴訟でも、結局あきらかにはされなかったようだが、産廃Gメン的に、財務諸表をつめていけば、どこで不正が発生し、どこで ゴマ化したかが、あきらかになるはず。先生だって「工事業者がモグリの無許可業者に委託していない限りは、契約書やマニフェストが存在している「はず」」とみとめているわけでしょ?

■自分たちの事業が複成する、ないしは排出する有害物質も満足に管理できないような業者に、企業の社会貢献なんてのを、のぞむ方がまちがっているし、中国など環境後進国に、環境対策技術をおしえるだとか、エラそうな議論がいさましげに、あるいは希望をもってかたられているようだけど、あしもとをみるべきだろう。■しにせの おおて企業の工場が、この程度だ。世界的な化学メーカー、石原産業の無責任ぶりも、それは歴史的な次元だった。■環境セン四国だって? はじをしれ! はじを。
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タグ : ハイパー独裁1984年真理省安全

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