どんな仕掛け? 羽根がない扇風機、ダイソン「エアマルチプライアー」
7月2日12時15分配信 産経新聞
健康器具、それともシャボン玉製造器? 羽根のない扇風機、ダイソン「エアマルチプライアー」。初めて見る誰もが首をかしげるユニークな形状が、まず話題を呼んだ。ムラのない滑らかな風、羽根がなく安全で掃除も楽…といったメリットが受け、3万円台と従来品より割高ながら、市場のハートをつかんだ。
[フォト]風はどこから? ダイソンの「羽根なし扇風機」
昨年11月に卓上型3種類を発売。4月に本格的に店頭に並ぶと、翌5月には国内扇風機市場の金額ベースのシェアで約15%、品番別では1、2位を占めている(GfK調べ)。
「この人気ぶりは開発者として非常にうれしい」と話すのは、ダイソンマレーシアで研究開発の責任者を務める英国人のアレックス・ノックスさん。
開発のきっかけは4年ほど前、自社製品のハンドドライヤー(ぬれた手を風で乾かす機械)にあったという。「製品が起こす気流が周りの空気を巻き込んでいることに注目した。この現象をうまく利用すれば、扇風機を作れるのではと思い付いた」
研究を重ね、特徴的な大きな輪に行き着いた。製品の足元から空気を吸い込み、輪にめぐらされた1ミリほどのすき間から高速で空気を出し、気流を作る。周りの空気も巻き込んで気流が増幅され、吸い込んだ空気の15倍の風量になる。
ノックスさんは「気流を効果的に生み出すため、輪の断面に翼のような傾斜を持たせた。空気の速度と風量とのバランスも大切で、かなり多くの試作品を作ることになった」と開発の4年間を振り返る。
今月上旬には、新たに床置き型を発売。
「どんな製品にも必ず改善の余地がある。ほかにも面白い研究開発を進めており、これからも良い製品を出しますよ。具体的に話すと(創業者のジェームズ・)ダイソンに怒られるので…」(草下健夫) ■しかし、ことは そう すっきりとはいかない。昨年の関連記事。
ダイソン“羽根なし扇風機” 30年前の東芝特許と酷似2009/10/25 21:07
英国の家電メーカー「ダイソン」が“羽根のない扇風機”を開発し、日本でも大きな注目を集めている。ところが、その革新的な構造とデザインが、実は30年も前に日本の東芝によって特許申請されていたと英紙が報じ、関係者が仰天している。実際に、英特許庁は東芝の特許出願記録を根拠にダイソン社の申請をいったん却下しており、再提出された特許申請についても、まだ審議中という。
不思議な涼しさ 羽のない扇風機
英ダイソン社は今月16日、羽根がないのに風が出る新型扇風機「エアマルチプライアー」を11月2日から自社サイトや東京都内のインテリアショップなどで発売する、と発表した。来春には国内の家電量販店でも販売する。土台の部分から空気を吸い込み、土台に乗った輪に開けられた幅約1ミリの溝を通って風が吹き出す仕組みだ。
英国内では13日に発表され、やはり大きな話題を呼んだが、この“快挙”に疑問を呈したのがデーリー・テレグラフ紙。20日付の同紙は「ダイソン扇風機 それは30年前に発明されていた?」の見出しで、1981年に東芝が英特許庁に出願した図と、開発初期の「エアマルチプライアー」の図を並べてみせた。
たしかに、両者は“羽根のない扇風機”という点で、よく似ている。そのため英特許庁は当初、ダイソン社の出願内容は東芝が申請した内容と酷似していると判断。「目新しいと考えることはできない」として申請を却下した。
あきらめきれないダイソン社はその後、デザインの一部を変更して特許を再申請。しかし、現在まで特許は認められていないという。英国の特許は20年で喪失するが、過去に特許申請された内容は記録に残っており、新たな特許申請には以前の申請内容を上回る独自性が求められる。
ダイソン社特許部門のギル・スミス氏は同紙に対し「見た目は似ているが、技術的にはまったく異なる」と反論。技術は独自のもので、開発に数年を費やしたと強調している。ダイソン日本法人も「(東芝の)特許は出願後20年を経ているうえ、技術的にも異なる。30年前に出願された特許を侵害するとは考えておりません」とコメントしている。
英紙の報道について、東芝の扇風機事業を引き継いだ東芝ホームアプライアンス(東京)は「報道の件は当社でも把握しておりますが、なにぶん30年前のことで当時を知る社員がおりません。現在調査を進めておりますが、詳細をお話しするにあたっては、もう少し時間をください」とコメント。降ってわいた騒動に社内も困惑しているという。
風はどこから?ダイソンが「羽根なし扇風機」発売-----------------------------------------
■過去に特許申請した企業が、現在、その技術をつかおうという意志がないんだから、どうでもいい気もするが、しかし、「、新たな特許申請には以前の申請内容を上回る独自性が求められる」以上は、英国内で特許はとれず、他社に同様の製品をつくられても、モンクがいえないことになるよね。
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うれしいですが、
やっぱり世に出たものが
正規品であるべきと考えます。
考えだけで形にしてないのだから、
ダイソンの申請が認められてほしいですね。
日本の商社がこんな欠点を抱えてる製品を発売するはずが無いのです。
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