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ハラナ・タカマサ

Author:ハラナ・タカマサ
     【原名高正】
誕生日:ニーチェ/フーコーと同日
職業 :サービス労働+情報生産

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政治的左右度:-7.6 
経済的左右度:-5.19
【位置 リベラル左派】

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生活保守主義としての「食の安全」意識とナショナリズム55=原田和明「宮崎口蹄疫騒動を検証する」第2回 10年前の口蹄疫騒動

■「生活保守主義としての「食の安全」意識とナショナリズム54=原田和明「宮崎口蹄疫騒動を検証する」第1回 宮崎の家畜はなぜ殺される」の続報。


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
世界の環境ホットニュース[GEN] 754号 10年06月6日
……

         宮崎口蹄疫騒動を検証する(第2回)

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 宮崎口蹄疫騒動を検証する                原田 和明

第2回 10年前の口蹄疫騒動

 宮崎県では 10年前の2000年3月にも口蹄疫騒動が起きています。このときの対応と今回の対応を比較すれば、今回の騒動の作為性が見えてくるのではないかと考えたのですが、10年前の口蹄疫騒動も捏造の疑いがありました。

2000年3月に起きた宮崎県の口蹄疫騒動の経緯は、2000年(平成12年)3月25日
農水省畜産局のプレスリリースに掲載されています。以下抜粋して引用します。
http://www.maff.go.jp/j/syouan/douei/katiku_yobo/k_fmd/pdf/h12_press1.pdf


 2000年
 3月12日 獣医が1頭の肥育牛に発熱、食欲不振、発咳などの症状を確認。

 3月21日 他の同居牛にも鼻腔内のびらんなどの症状伝播を確認、宮崎 家畜保健衛生所に通報。農水省畜産局衛生課は宮崎県畜産課に「動物の隔離、施設の消毒等の措置と検体送付を指示。

 3月22日 農林水産省 家畜衛生試験場で口蹄疫ウイルスの存在の有無を確認するため、通常行なわれる ELIZA 検査及び CF 検査を実施、陰性。念のため、並行して実施していた PCR検査結果が23日に判明、ウイルスの存在を完全に否定できず。(陽性だったということ?)

 3月23日 別途実施していた血清検査において口蹄疫ウイルスの抗体を検出。

 3月24日朝 国の専門家を現地へ派遣。再度検査材料を採取。

 3月24-25日 再度実施した PCR 検査では ウイルスの存在そのものは確認されなかった。
「以上の結果から「口蹄疫」の疑似患畜と診断するに至った。

 3月25日 畜産局衛生課及び家畜衛生試験場から専門家各1名を現地に派遣。


 以上のことより、口蹄疫の検査には、(1)ELIZA 検査、(2)CF 検査、(3)PCR検査、(4)血清検査の4種類があり、このときは PCR 検査が再検査の結果「陰性」ですから、最終的に血清検査だけが「陽性」だったことがわかります。それで、「疑似 患畜」と診断されたということですから、4つの検査のうち、どれがひとつでも「陽性」あるいは「陽性の疑い」であれば、「疑似患畜」とみなされることがわかります。

 ところで、農水省のプレスリリースには、検査法の説明も添付されています。
(以下引用)

 (1)ELISA法とは
 抗原(病原体:ウイルスなど)と動物の体内で造られる免疫抗体が結合しあう性質を利用して、抗体に結合した抗原に特殊な酵素を結合させ、判定溶液を酵素により発色させるという検査法。簡便で、微量な抗原を検出可能であり、短時間で判定できるという特徴がある。

 (2)CF法
 抗原(病原体)と動物の体内で作られる抗体が結合する際に、血清中に存在する補体(抗原と抗体の反応を補完する血中タンパク質)が使われることを利用した検査法で、補体の消費量を指標とする(補体の消費量は抗原の量に比例する)。

 (3)PCR法

 遺伝子レベルで病原体を特定する手法で、ごく微量の DNA を 数時間のうちに数百万倍にも増幅させることによって、検査材料中の 病原体 DNA の存在を検知する方法。ごく微量の病原体から検知することができ、短時間で診断できるという特徴がある。


 血清検査については「なぜか」添付資料がなかったので、新潟中央病院のホームページから引用します。(以下引用)

 免疫血清検査

 ウイルスなどの病原体に侵入されると、体はそのウイルスに対抗するため抗体を作ります。抗体とはその病原体にのみ反応するタンパク質で、病原体に付着して排除する役割を持ちます。つまり検査によって血液から抗体を検出することは、その病原体に感染している(もしくはしていた)ことを表します。
(引用終わり)

 あれれ? 血清検査は現在感染していることを証明するものではなく、過去に感染していたことがあれば、今は感染していなくても「陽性」となるということのようです。すると、「血清検査」だけが陽性という検査結果は、口蹄疫が本来「口内炎のようなもの」程度の症状ということを考え合わせると、2000年の「疑似患畜」は、飼い主も気付かないうちに感染し、いつのまにか回復して、当時は感染していなかったという可能性が大です。

 「血清検査」の説明が当時のプレスリリースから欠落しているのは、偶然でしょうか? まさか、「疑似患畜」は今現在感染していないのではないか?との指摘を受けることを恐れて「血清検査」の説明を省略したとは思いたくはないのですが…。

 ところが、ウィキペディア「2000年の口蹄疫」に掲載されている「家畜衛試ニュース(2000年)No.103 P2~7」をみてびっくりです。当時の農水省のプレスリリースから生じた疑問がきれいに払拭されています。(以下引用)

 3月22日 診断材料は 翌22日に採取され、同日午後2時に海外病研究部へ到着した。海外病研究部では、ただちに口蹄疫診断の標準法に基づいた抗原検出用の補体結合反応(※CF検査)とエライザ(※ELIZA検査)を開始し、午後8時に両検査とも終了した。結果はいずれも陰性であったが、同時に行っていた RT-PCR によるウイルス遺伝子断片の検出が同日の深夜、またエライザによる抗体検査では翌日に陽性の成績が得られた。

 3月23日 日本では長期間口蹄疫が発生していないことから、診断には慎重を期する必要があるため、23日には RT-PCR による遺伝子断片の検出をさらに二度繰り返し実施した。結果はいずれも陽性であった。

 3月25日これらの成績は25日に開催された口蹄疫中央防疫対策本部 防疫技術委員会で詳細に検討され、同農場の牛10頭を疑似患畜と診断した。
(引用終わり)

 当時のプレスリリースでは、

 3月23日 一回目の PCR 検査結果(宮崎県が検体採取、家畜衛試で検査)が
 判明、ウイルスの存在を完全に否定できず。

 3月24日朝 国の専門家を現地へ派遣。再度検査材料を採取。

 3月24-25日 再度実施した PCR 検査では ウイルスの存在そのものは確認さ
 れなかった。

というものでした。ところが、「家畜衛試ニュース」では、

 3月22日深夜  PCR 検査で陽性

 3月23日    PCR 検査をさらに2度実施。いずれも陽性。

と変わっています。つまり、農水省の当時のプレスリリースと「家畜衛試ニュース」での検査結果を比較すると、(陽性を○、陰性を×とする)

            ELIZA検査  PCR検査  CF検査  血清検査

プレスリリース     ×     ×     ×     ○

家畜衛試ニュース    ○     ○     ×   (記載なし)

 このように、PCR とエライザの検査結果が逆転しているのです。なぜ正反対の結果となっているのでしょうか?「家畜衛試ニュース」では、口蹄疫発生は疑いのないことになります。しかしながら、国の専門家が現地入りしたのは 3月24日と25日です。「家畜衛試ニュース」では、彼らは再検査には間に合っていないことになります。そのためか、「家畜衛試ニュース」では、国の専門家は登場しません。

 「家畜衛試ニュース」の診断結果もヘンです。「これらの成績は25日に開催された口蹄疫中央防疫対策本部防疫技術委員会で詳細に検討され、同農場の牛10頭を疑似患畜と診断した。」というのですが、PCR とエライザの検査が陽性ならば、少なくとも当該牛は「疑似患畜」ではなく、「患畜」ではないのでしょうか?

 「家畜伝染病予防法2条2項」には、「家畜伝染病にかかっている家畜を患畜、患畜である疑いがある家畜や患畜となるおそれがある家畜を疑似患畜という」とあります。一方、当時のプレスリリースでは、血清検査だけが「陽性」ですから、「疑似患畜」といえなくもありません。

 このように、「家畜衛試ニュース」には後から書き換えたことによると見られる矛盾がいくつも露呈しています。つまり、「プレスリリース」の段階では、百歩譲って「口蹄疫発生」と宣言したのも仕方ない点はあったかもしれません。しかし、「家畜衛試ニュース」になると、改ざんの意図は明らかです。このときの動機を推測するに、「口蹄疫ではなかった」と訂正することを潔しとせず、「口蹄疫だったことにする」道を選択して、「家畜衛試ニュース」での事実経過の改ざんとなったのでしょう。パニックを演出する意図はなかったと思われます。

 改ざんの形跡があっても、2000年の騒動で参考になるのは、口蹄疫の診断には4 つの検査方法がとられていたことであり、さらに、「長期間口蹄疫が発生していない」場合で「陽性」の結果が得られたときは、同じ検査でも複数回行なって、間違った判断を下さないようにしているという点も見逃せません。

 翻って、2010年の騒動ではどうだったでしょうか? 現地でのエライザ試験は「陰性」だったものの、動物衛生 研究所での PCR 試験で「陽性」との結果が得られるやいなや、ただちに、「この陽性が確認された牛については、専門家の意見を聞き、家畜伝染病予防法に基づく殺処分等の防疫措置の対象となる口蹄疫の疑似患畜と判断しました。」(農水省のプレスリリース4月20日付)

 エライザ検査は4月23日に行なわれ、o型ウイルスと判定されています。(農水省4月23日プレスリリース)なぜ、エライザ試験が 2000年の騒動に比べ、こんなにも遅れたのでしょうか? なぜ、PCR 検査の 再検査もせず、エライザ検査との整合性も確認せず、拙速に「口蹄疫」と診断、発表したのでしょうか?

 おかしなことはまだまだあります。農水省のプレスリリースをみると、ウイルスの型が特定されているのは、o型ウイルスと判定された最初の牛だけで、その後200頭以上にのぼる「疑似患畜」は1頭もウイルスの型が特定されていません。

 それに、PCR検査で「陽性」、エライザ検査で「o型ウイルスと判明」という組み合わせもヘンです。新型インフルエンザでは簡易検査(エライザ検査)で、A型か B型(以上「陽性」または「陰性」を判別、「陽性」の場合、PCR検査でA/H1N1型(いわゆる「新型」)かA/H3N2 型、あるいはB型かを決定していました。

 つまり、エライザ検査は簡易検査でおおまかに「陽性か陰性」かを確認(見逃すことも多い)、陽性の場合、ウイルスの型を確定するのがPCR検査であるはずです。ところが、動物衛生研究所ではPCR検査しかしておらず、その割にはウイルスの型を最初の牛以外その後一切発表していないのはなぜでしょうか? ウイルスの型の特定は 感染源や感染ルート解明に欠かせないものであるはずです。

 しかしながら、最初の牛さえ、ウイルスの型はなぜかエライザ検査で済ませています。ただの一件もPCR検査でウイルスの型を特定していないのです。ウイルスの型がわからないのであれば、PCR検査そのものが行なわれていない可能性だってあります。

 ウイルスの型はわかっているのだけれども発表できないという可能性はありそうです。口蹄疫ウイルスには大きく分けて 7種類あり、それらがさらに細分化して65種類以上にもなります。ワクチンはそれらの型が合致しなければ効果がないのはインフルエンザと同じです。ところが、農水省はいつの間にか口蹄疫のo型ワクチンばかり70万回分(1頭に2度接種するなら、35万頭分)の備蓄をしていたのです。(農水省「国が備蓄している口蹄疫(o 型)に対するワクチンについて」

 ホントは 口蹄疫の感染はないのでは ないかと疑っていますので、その場合はPCR検査をしても口蹄疫ウイルスはないのですから、ウイルスの型を公表できないのは当然です。しかし、ホントに感染が拡大していたとしても、農水省はウイルスの型を公表していないのですから、公表できない理由がそれなりにあるはずで、たとえば、「ウイルスの型が実はo型ではない」ということになります。この件は次回改めて検証します。

 いくら何でもそんないい加減なことで、20万頭もの家畜を殺す命令を下せるのか? とは思います。しかしながら、昨年、厚労省では「関西 大倉高校の生徒なら検査せずに『新型に感染』と発表してもよい」と指示したことがあります。季節性のA型と新型とは一度も区別された実績もありません。そしてあの騒動が起きたのでした。

 一方、農水省では10年前に役人根性からかすでに「データの改ざん」に走った形跡が認められました。それから考えると、今回の口蹄疫騒動は陰謀とは限らず、農水省の科学的検証能力がこの10年間で急速に劣化したことが原因という見方もありえます。いずれにしても、官製パニック第2弾であるとの疑惑
は 一向に晴れません。

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■毎度、原田さんの指摘で かんがえさせられるのは、メディアの一部でさえも、こういった疑惑を報じないこと、あきらかな矛盾が後日露呈したあとも、自分たちの共犯ぶりを おおいかくすためだけかのように、くちをつぐんで、風化をまつということ、しかも、大衆のほとんどは、実際に忘却してしまって、過去の事実の検証になんぞ、興味関心をもっていなさそうな構図だ(ハイパー独裁)。■「9・11テロ」騒動のあとの、「国際テロ組織」撲滅キャンペーンとしての、さまざまな軍事行動を追認して、決して、まともに疑念をはさまなかった日本国民は、すくなくとも、ワクチンなどの 製薬ビジネスの暗躍に対しても、無防備というか、おきた事件に ひたすら翻弄されて、国税が浪費されたことだの、とうとい犠牲が膨大にやみの ほうむられたことなども、全然自覚せずに、つぎの でっちあげキャンペーンをまつだけということだ。
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タグ : ハイパー独裁 1984年 真理省 安全 食品 毒餃子事件報道を検証する

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