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ハラナ・タカマサ

Author:ハラナ・タカマサ
     【原名高正】
誕生日:ニーチェ/フーコーと同日
職業 :サービス労働+情報生産

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政治的左右度:-7.6 
経済的左右度:-5.19
【位置 リベラル左派】

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わたしはこれで記者を堕落させた 「機密費」で接待、「女」も用意 平野貞夫・元参院議員に聞く(J-CASTニュース)

わたしはこれで記者を堕落させた 「機密費」で接待、「女」も用意 平野貞夫・元参院議員に聞く
5月30日10時12分配信 J-CASTニュース


 官房機密費を政治評論家に配った――野中広務・元官房長官のこんな発言が波紋を広げている。「政治と金」を厳しく追及してきたはずのマスコミの側に「マスコミと金」の問題が急浮上した形だ。政治部記者の「接待」を機密費で面倒みたと話す、かつて小沢一郎氏(現・民主党幹事長)の懐刀といわれた平野貞夫・元参院議員(74)に話を聞いた。

■接待うけた記者がその後出世していった

――官房機密費対マスコミ使用について、直接経験したことを聞かせて下さい。

  平野 昭和40(1965)年の終わりから2年間ぐらいの話です。当時、衆院事務局に勤務しており、園田直衆院副議長の秘書を務めました。園田さんに言われて竹下登官房副長官のところに報償費(官房機密費)を月々300万円とりに行き、その大部分を私が管理していました。
   野党対策費として旅行の際の餞別に使ったり、副議長担当の記者対策にも使ったりしました。当時はまだ、テレビではNHKの記者だけで、あとは大手の新聞、通信社。20代の記者もいたけど、多くは30から35ぐらいで、40歳近い人もいました。
   担当記者を連れて、赤坂や銀座の料亭へ行ってクラブへ行って……ランクは中級でしたがね。それから記者たちはこちらが用意した「女」とホテルに泊まってました。私は途中で抜けるのですが、園田さんから「ちゃんと最後まで接待せんか」と怒られたこともあります。その費用をこちらが持ち、1度に20~30万円、月に1回程度といった感じでやっていました。

――記者に抵抗感はなかったのでしょうか。

  平野 それが当たり前の時代でしたから。でも、朝日新聞の記者だけは応じませんでした。「自分の信条だ」とか何とか言ってました。ほかの記者は、政治家や派閥と仲良くやって情報を取る、それが仕事だと思っていて、後ろめたさは持っていませんでした。また、そういう記者がその後出世して行きましたよ。

■封筒の厚さからすると、30万円程度かそこら

――今の話に出てきた記者の中で、今も政治評論家などで活躍している人はいますか。

  平野 活躍というほどではないですが、現役の評論家もいます。某紙では幹部になった人もいますが亡くなりました。

――そうした慣行は、ほかの政治家担当の記者たちの間でもあったのでしょうか。また、いつごろまで続いたのでしょうか。

  平野 私たちが特別な事をしている、という意識は当時全くなかったですね。野党対策もマスコミ対策も「世論対策」という意味では同じでしたから、広く行われていたと思います。以降は、私たちの10年下ぐらいまでは続いたでしょうか。感覚的に、ですが。

――ほかにも機密費のマスコミへの使用経験はありますか。

  平野 非自民・共産の連立政権である羽田孜内閣(1994年)のときにあります。当時私は参院議員で、自民を離党し小沢(一郎)さんたちと与党の新生党にいました。あるとき、熊谷弘・官房長官と私とある政治評論家の3人で食事をすることになったのですが、熊谷さんが急に行けなくなりました。その際、評論家の人に渡すように、と熊谷さんから封筒を預かりました。中は現金で、厚さからすると、30万円程度かそこら、50万はなかったですね。料理屋で渡すと彼は自然に受け取りました。あれは間違いなく機密費でしょう。そう説明を受けた訳ではないですが。彼は今でもテレビなどで時々見かける活躍中の人です。名前は言えません。

■20年、30年後に使途公開するルール必要

――平野さんは、過去にも機密費に関して大手マスコミの取材を受けられ、野党対策に使った話などをされています。当時の記事に機密費の対マスコミ使用の話が出て来ないのは、削られたからでしょうか。

  平野 いえ、そういう質問が出なかったので、私の方でも話さなかったということです。

――今春に入りテレビや講演などで「政治評論家へ機密費を渡した」と証言している野中さんが官房長官だったのは1998~99年です。野中証言の信憑性についてはどうお考えですか。

  平野 野中さんの証言は「なるほど」と思う内容で、そういう現状はあったと思います。自民党政権下では、政党や派閥の勉強会にマスコミの人を呼んで講演料お車代として機密費が最近まで使われていた可能性は大いにあります。

――制度やマスコミ人の意識の上で改革すべき点はあるでしょうか。

  平野 制度上では、例えばアメリカなどのように、20年、30年したら使途を公開する、といったルールを設けるべきです。後の世に明らかになる、というのは大きな歯止めになると思います。
   マスコミの人はもっと自戒すべきでしょう。機密費に限らず、政治家と大マスコミとのもたれ合いは、程度の差こそあれ昔から続いていました。民主党政権になって変化の兆しが出てきましたが、例えばテレビ局と電波政策の関係は、「既得権益」を巡りこれまで「あうんの呼吸」で進んできた側面があります。
   こうした冷戦体制時代の「文化」をひきずってはいけません。昔と違って「情報社会」と言われる現在です。派閥の幹部からの情報にしがみつかず、自分で本質を見極め、政権・政治家の側の情報に惑わされない報道をしていくことが求められる時代になっていると思います。

<メモ 野中広務・元官房長官の機密費発言>官房機密費の使い道のひとつとして、政治評論をしている人たちに対し「盆暮れ500万円ずつ届ける」などの行為があったと明かした。2010年4月下旬、TBS系番組や沖縄県での講演などで証言した。受け取りを拒否した評論家として、田原総一朗さんの名前だけを挙げている。

平野貞夫さん プロフィール>ひらの さだお 1935年、高知県生まれ。法政大学大学院政治学修士課程終了。衆院事務局に勤務し、副議長・議長秘書などを経て委員部長を務める。92年の参院選(高知県)で、無所属(自民党など推薦)で初当選。2期務める間に小沢一郎・現民主党幹事長と行動を共にし、新生党や新進党の結成に携わる。「小沢氏の懐刀」と称された。2004年に参院議員を引退し、現在は言論・執筆活動に専念している。著書に「小沢一郎 完全無罪『特高検察』が犯した7つの大罪」(講談社)「平成政治20年史」(幻冬舎新書)など多数。



■関連記事
外交機密費上納の「闇」民主が使途公表NGの理由 : 2010/02/09
衆院選直後の機密費2億5000万円 使途確認できず : 2010/03/03
財務官僚パワーの源泉 予算編成権と国税の睨み(元財務官僚 高橋洋一さんにきく<上>) : 2009/12/22
…… --------------------------------------------
■関連記事も(こちらも、かってにリンクを付加)。

週刊・上杉隆 【第126回】 2010年5月20日
上杉隆 [ジャーナリスト]

メディアを揺るがす“大贈収賄事件” 官房機密費を懐に入れたマスコミ人たちの常識

 ダイヤモンド・オンラインでも官房機密費とメディアの問題に触れざるを得なくなったようだ。
 4月19日、野中広務元官房長官がTBSの番組「NEWS23クロス」で初めて暴露してからすでに1ヵ月経った。その間、テレビ・新聞はこの問題を完全に黙殺している。
 一方で、ネットやラジオの中ではこのテーマが論争にまで発展している。そこで問題視されているのは、機密費そのものの是非についてではない。
 ネット利用者やラジオリスナーの怒りの矛先は評論家やコメンテーター、新聞の論説・解説委員、あるいは記者クラブ所属の記者たちにまで機密費が流れていた、という信じがたい疑惑に向かっているのだ。

もはや“大疑獄事件”に発展しかねない大事件

 だが、もはやそれは疑惑ではなくなっているようだ。筆者は、今週から「週刊ポスト」誌上この問題の追及キャンペーンを始めたばかりだが、その取材過程で、すでに多くのマスコミ人が機密費の受け取りを認めはじめている。
 この問題は、その内容だけみれば、政府高官の関わった「贈収賄」であり、もはや政界と報道界全体を揺るがす「大疑獄事件」に発展してもおかしくないものである。
 にもかかわらず、きのう(5月18日)、「東京新聞」が特集しただけで、いまだにメディアは沈黙を守っている。いったいなぜだろうか。
 答えは言わずもがなである。連日のようにテレビや新聞に登場しては、至極立派な発言を繰り返している至極立派なマスコミ人の多くが、機密費の「毒饅頭」を食らっているからに他ならない。
 畢竟、官房機密費は「政治とカネ」の問題の肝であるはずだ。世界中の健全なジャーナリズムであれば、税金を原資とする機密費が、権力の不正をチェックすべき側のメディアに渡っていたとしたら、大問題となって連日、大騒ぎしていることだろう。
 現に私のもとには英国、米国、中国のメディアから、早速この件に関する取材の依頼が飛び込んできている。
 実際、機密費を受け取ったマスコミ人はどう釈明するのだろう。今回は、「東京新聞」の記事を元に分析してみよう。「東京新聞」からの引用はすべて2010年5月18日付特報欄からのものである。

 政治評論家三宅久之氏は、中曽根内閣時代、藤波孝生官房長官の秘書から100万円の資金提供があったことを認めた上でこう答えている。
〈藤波氏が予定していた二回の講演会に出られず、代わりに講演し、百万円(講演料)をもらったことがあった。しかし、自分の信条からして恥ずかしいことはしていない。お金の出所が官房機密費かどうかは考えたこともない〉(東京新聞)
 ところが、三宅氏は「週刊ポスト」の筆者の取材記事に対してはこう答えている。
「(代理講演を)引き受けることにしたら秘書が100万円を持ってきた。藤波のポケットマネーだと思って受け取りました。領収証も書いていない」
 これこそ、「政治とカネ」の問題である。内閣官房からの領収書のないカネは、すなわちそれが機密費である可能性を限りなく高くする。
 さらに、領収書を受け取っていないということは、税務申告を怠っている可能性もあり、所得税法違反の容疑さえも芽生える。

三宅氏はメディアと政治の距離感を勘違いしているのか

 そもそも毎日新聞政治部出身で、政治評論家という永田町に精通している三宅氏が、官房機密費の存在を知らないはずがない。
 仮に、知らないのであれば、余程の「もぐり記者」か、「愚鈍な記者」のどちらかである。
 そしてメディアと政治権力との距離感について、三宅氏はこうも続けている。
〈提供を「断ればいい」と言うのは簡単だが、必ず相手との関係が悪化する。最終的には良心の問題〉(東京新聞)
 三宅氏は何か勘違いしているのではないか。ジャーナリズムにおいて良好な関係を維持すべきは、その関係が社会的にも法的にも健全な場合に限定される。
 とりわけ対象が政治権力であるならば、それはなおさらだ。
 むしろ関係悪化を恐れるばかりに、結果として「犯罪行為」の片棒を担ぐようなことになることこそ、恐れるべきなのではないのか。

“賄賂”を受け取らないと世の中が成立しなくなる?

 政治評論家の俵孝太郎氏もこう語っている。
〈昔は一定水準以上の記者が退職したら、その後の金銭提供はいくらでもあった。今は問題視されているが、当時はそれが常識だった。(機密費の使途の一つの)情報収集の経費に領収書は取れない。労働組合や新聞社も同じことで、そうした金がなければ、世の中が成り立たなくなる〉(東京新聞)
 所詮、テレビで立派なことを言ってきた評論家はこの程度の認識なのだ。機密費という賄賂を受け取らないと「成立しない世の中」とはいったいどんな世の中か。
 それこそが記者クラブ制度のぬるま湯の中で権力と一体化し、自らの既得権益を守るために国家・国民を騙して洗脳し続けてきた戦後の日本の「世の中」ではないか。
 広辞苑にはこう載っている。
〈ぎ・ごく【疑獄】 俗に、政府高官などが関係した疑いのある大規模な贈収賄事件をいう。「造船―」〉
 まさしく公金でもある機密費が、新聞・テレビなどのマスコミ機関に渡ったことは、「政府高官」である官房長官による「大規模な贈収賄事件」そのものではないか。
 すべての新聞・テレビは早急に内部調査を始めるべきである。

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■この、いわずもがなの「正論」が、わざわざいうべき「正論」なのだとすれば、上杉氏もふくめて、言論人というか、メディアのひとびとの感覚がどうかしているというべきだ。■まともな感覚をもっていれば、メディアの中枢部が、電通などを極として、はなぐすりをきかされていて、まともな批評精神を維持できないぐらい、わかっている。いくら、大学の先生たちが、情報砂漠におきざりにされ、世間ばなれした トンチンカンな「正論」をとなえていようと、審議会メンバーにつらねられるうちに、はなぐすりをきかされたり、といった腐敗の構図にまきこまれないかぎり(というか、それが大半なわけだが)、官房機密費の悪用といった劇薬に依存症的体質にならないぐらいの品性はもっていただろう(まあ、大学人は、大半およびじゃなかったんだろうが)。
■メディアだって、「朝日」が、相対的に まっとうだったろうことは、感覚的にわかろうというものだ。ネット右翼だけでなく、市政の無自覚な右派たちに「アカ新聞だから」などと侮蔑の視線を、エリート意識で抵抗してきた「社風」の様子は、しろうとだってわかる(「アカ日」とか、「アカい、アカい、朝日がアカい」等)。ましてや、スパイでもないかぎり、腐敗とは正反対の極にあるだろう「しんぶん赤旗」の記者さんたちなどね。
■権力にすりよれば腐敗し、「くわねど高楊枝」をきめこめば、バカの汚名をきようと、腐敗の汚名だけはまぬがれる。「毎日新聞」のおえらいさんたちも、そうやって「日米密約」が「情を通じ」といったスキャンダルにまぎれさせることで、風化する惨状をみのがしたんだろうか? 記者を社会的にほうむるだけではなく、「毎日」という、すこしばかりのこった良心を自滅においこんだ共犯者として。

■もと「週刊こどもニュース」の おとうさん=池上さんが 朝日新聞で メディアが中日新聞系以外、この件で沈黙をつづけていることの不可解=不透明さをうったえていた。■社外とはいえ、朝日は自浄作用を一応アリバイ的にみせた。ま、ここでも、相対的優位をしめしたわけだ。
■あとは、読売だの産経だの、朝日を標的にしてきた、エラそーメディアの編集委員だの論説委員だのに たどりついた先生たちの出番だ。身の潔白を証明できるか?

■ともあれ、「衆院選直後の機密費2億5000万円 使途確認できず 」(2010/03/03)こそが、屈指のスキャンダルというか、自民党的体質の本質をうかがわせる事例は、そうそうないだろう。■こういったことを、シャアシャアと バラしてしまう御仁(野中先生のことです)をかかえているという体質とあわせてかんがえると、おそろしい組織を日本社会をかかえていたもんだ。だって、これだけ はじしらず、ってのは、なかなかできないもんだし(第三世界とかでは、いまでもあるだろうけど)。
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コメント

大手メディアの腐敗は内部告発書「朝日ともあろうものが」でも描かれていますね。
わたしは朝日には幻想はないです。金を拒否した個人は立派ですが。
朝日は80年代からハイヤー取材、記者が居丈高、日経の次に株の情報が充実している紙面でした。
2000年代にはここの記者で年収300万以下の女性はDVされて当然だと講演後の飲み会でしゃべった人もいます。
また朝日のカメラパーソンからは、ネットで下調べしただけで書いた予定稿を、上にあげてチェックする。それからようやく取材・執筆を許可されるので、自由にものを言いにくいとの話も聞きました。)

社をとわずマスコミ業界全体が、記者クラブを通じて各記者が役所や会社等からプレゼントをもらい、備品(ペンなど)をもらい、当たり前の環境だとか。
それの国バージョンもあったということですね。さもありなん。。。

いいかげんクロスオーナーシップなどもなくさないと、大手メディアの腐敗も凋落も止まらないでしょう。

たかり体質

●政官財、みんな「たかり体質」があり、しかも、それは現代日本だけではないようですが、ひとついえることは、メディアが「たかり体質」におちいったら、まともな報道なんかありえないって現実です。●カネつかまされて、批判的な記事なんて、ありえませんから(笑)。あたりまえなことんなんですが、わかってないエリートさんたちが、おおいみたい。
●給料と身分を保証されたヒラメ判事たちが、国家体制に きびしめの判決をかけないできたように、政治経済権力からエサもらって、独自のうごきをとろうというのが、おかしい。BBCや 一部NHKはできてますけど、まあ、それを 自分達もできるって たかくくっている=誤解しているんなら、メディアの住民の体質・思考は、無自覚な腐敗というほかありません。感覚マヒというか、腐敗構造に対する警戒感の欠落というか…。

この問題も、わすれないように記録

機密費の使途照会へ 河村氏2.5億円支出で東京地検
『朝日』2010年8月7日3時1分

 民主党への政権交代が決まった昨年の総選挙直後に2億5千万円の内閣官房報償費(官房機密費)を不当に引き出したとして、自民党の河村建夫官房長官(当時)が詐欺と背任容疑で告発されたことを受けて、東京地検特捜部は、内閣府に使途を照会する方針を固めた。

 捜査当局が官房機密費の使途を照会するのは初めてとみられる。2002年に策定された機密費の取り扱い要領は、「出納管理簿」や領収書などの支払い関係書類について「5年間保存し、犯罪捜査の対象として捜査当局から求めがあった場合、(職員は)官房長官の同意を得て使用する」と規定する。支払先の記録が残っているかは不明だが、民主党政権は機密費の公開ルールを検討しており、対応が注目される。

 河村氏は、自民党が大敗した衆院選から2日後の昨年9月1日、それまでの月々の使用額の2.5倍にあたる2億5千万円の機密費を引き出した。鳩山政権が発足した後の同年11月、当時の平野博文官房長官が公表して発覚した。

 大阪市の市民団体は今年1月、「政権交代が確実になり、政策遂行のために費用を使う必要はなくなっていた」「自民党議員の個人的な利益を図る目的だった」として河村氏を告発。2月には鳩山内閣が「異様な支出」とする答弁書を閣議決定していた。

 機密費をめぐっては、外務省職員による不正流用事件などを受けて、02年に取り扱いの方針や要領が作られた。使用目的を「政策推進費」「調査情報対策費」「活動関係費」の3類型に分け、「国の機密保持上、使途を明らかにすることが適当でない性格の経費」と位置づけた。
 出納管理簿には、1件ごとの支出について年月日や金額、使用目的の類型を記載。支払先を記載する欄もあるが、「支障があると思われる場合は省略できる」と注記している。こうした支払い関係書類は会計検査院と捜査当局からの照会に限って使用するとしており、一般の情報公開請求では不開示となる。

 一方で鳩山由紀夫前首相は今年3月、機密費の支出内容の公表を検討する考えを表明。支出先の記録を義務づけ、秘匿性に応じて10~25年後の公開を目指すとしていた。

 機密費は、自民党政権時代には、与野党議員に対する背広代や政治資金パーティー券購入などを含めた国会対策、海外視察に行く議員への餞別(せんべつ)、重要選挙の軍資金にも充てられたとされる。最近も、小渕内閣で官房長官を務めた野中広務氏が、「野党工作や政治評論家への配布も含め、毎月5千万~7千万円使っていた」と証言している。



官房機密費 公開ルールを確立せよ
『琉球新報』「社説」2010年8月9日

 昨年9月、当時官房長官だった自民党の河村建夫衆院議員が2億5千万円の内閣官房機密費を不当に引き出したとして、詐欺と背任容疑で告発された。東京地検特捜部は、内閣府に使途を照会する方針を固めた。
 民主党政権は非公開で終わらせることなく機密費の公開ルールを早急に確立するべきだ。
 告発したのは大阪府の市民団体である。今年1月、特捜部に告発状を提出し受理された。
 告発状によると、河村氏は、自民党が大敗した衆院選から2日後の9月1日、内閣府に機密費計2億5千万円を請求して受領。国会議員に渡すなどして国に損害を与えた、としている。
 内閣官房機密費の正式名称は内閣官房報償費。「国の事業を円滑に行うために機動的に使う経費」とされるが使途は非公開である。
 これまでは月々約1億円が使用されてきたが、河村氏は2・5倍もの額を引き出している。それも民主党への政権交代が決まった後だ。市民団体は「誰の目から見ても目的外使用だ」と指摘する。
 民主党政権は、鳩山由紀夫前首相が「適当な年月を経た後に公開すべきだ」との意向を表明し公開の在り方を検討している。今回の場合は、目的外使用が強く疑われる。使途を明らかにするべきだ。
 機密費は、最近、使途の一端について当事者が語り始めている。野中広務元官房長官が長官在任中、複数の評論家に、機密費から「盆暮れ500万円ずつ」届けていたほか、国会対策費、参議院幹事長室などにも使ったとしている。
 また、鈴木宗男衆院議員が官房副長官時代の1998年、沖縄県知事選時に機密費から3億円が稲嶺恵一氏陣営に渡されたと証言している。それが事実なら、国民の税金を使って、政権党に都合のいい候補者を支援したことになり、民主主義をゆがめるものである。
 沖縄は、名護市議選や県知事選が目前に控えている。普天間移設問題で、県民の民意と、政府の政策が対立している。そのような状況で、使途が公開されない機密費が政権党の都合のいいように使われるのではないかと懸念するのは当然だ。
 機密費を扱う当事者の仙谷由人官房長官は、選挙資金に使うことについて「ノーコメント」と明確な答えを避けている。これでは国民の理解は得られない。




機密費2億5000万円 メスは入るのか
『日刊ゲンダイ』2010年8月9日 掲載

東京地検着手 自民 河村元官房長官 詐欺・背任疑惑
 いよいよ「官房機密費」にメスが入るのか――。政権交代が決まった昨年の総選挙直後、当時官房長官だった自民党の河村建夫衆院議員(67)が、2億5000万円の機密費を引き出したのは、「背任」や「詐欺」にあたると告発されていた問題で、東京地検が捜査に乗り出した。
 まず、2億5000万円の使途を内閣府に照会する方針だ。官房機密費の年間予算は、14億6000万円。河村長官は、衆院選(8月30日)直後の昨年9月1日、一気に2億5000万円を引き出していた。
「機密費は政策遂行のために使われるものです。しかし、政権交代が確実となり、河村長官が使う必要はまったくなかった。さすがに、鳩山内閣は今年2月『異様な支出』との答弁書を閣議決定したほど。“横領”を疑われるのも当然です」(政界関係者)
 河村長官は2億5000万円を何に使ったのか。鳩山内閣は、今年3月「事実関係が明らかになることを期待することは困難」との答弁書を出しているが、冗談ではない。使途を明らかにするのは当然のことだ。
 この先、捜査はどう進むのか。
「河村建夫は、自民党には珍しい実直な男。ネコババしたとは考えにくい。恐らく『民主党には一円も渡したくない』と、党幹部と相談して処理したのでしょう。直前の衆院選につぎ込んだ選挙資金の“穴埋め”に使ったという憶測も流れている。しかし、河村は『適正に使った』と口を閉ざして逃げ切るつもりでしょう。機密費は使途を明らかにする必要がないだけに、検察はそれ以上の追及は難しい。検察にとっても、あまり深く追及すると自分たちの“裏金問題”に飛び火する恐れがあるので、ホンネではやりたくない。河村の聴取すらしないかも知れません」(司法事情通)
 しかし、東京地検は民主党の小沢一郎前幹事長を証拠もないのに3回も聴取し、片っ端から家宅捜索している。河村建夫は税金を“横領”したのではないかという疑いの目で見られている。このまま形だけの捜査では、国民は納得しない。



●Google検索「河村建夫」(http://www.google.co.jp/search?aq=f&sourceid=chrome&ie=UTF-8&q=%E2%80%9D%E6%B2%B3%E6%9D%91%E5%BB%BA%E5%A4%AB%E2%80%9D
●「共同通信 機密費の検索結果」(http://47news.popin.cc/index.html?q=%E6%A9%9F%E5%AF%86%E8%B2%BB&r=refnoraml
●「NHKの影山日出男解説委員が自殺を図った理由は官房機密費のマスコミ汚染に関係か」(『カナダde日本語』,http://minnie111.blog40.fc2.com/blog-entry-2190.html

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