■旧ブログ「
自販機 を含む記事」、および日記内
「自販機」関連記事の、つづき。
昭和の「オートレストラン」を探せ 収集家、京滋など探訪『
京都新聞』2010年5月17日
コンビニエンスストアが少なかった時代、「オートレストラン」や「オートスナック」と呼ばれる24時間営業の自販機コーナーが多くあった。めん類やハンバーガーなどの自動販売機が深夜族の空腹を満たしてきたが、急速に姿を消しつつある。京滋など関西でどれだけ現役か。絶滅寸前の「昭和の情景」を探し求める男性がいる。

めん類の自販機が健在のオートレストラン。
30秒でプラスチックの器に入った熱々のうどん
が出てきた(栗東市)
滋賀県栗東市の国道8号沿いにあるオートレストランウーホー栗東店には「手作りの味」と書かれためん類の自販機がある。200円を入れると30秒で熱々のうどんが出てきた。薄いかまぼことワカメも付く。店長(44)は「生麺(めん)を入れて冷蔵しており、多い日で7~8杯出る。湯が沸かないなど故障が多いけど、年代ものの機械を自力で直して持たせている」
京都府舞鶴市の国道178号沿いのドライブインダルマでもラーメンなどの自販機が並ぶ。約35年前の開業時からあり、2004年の台風23号では1メートル近く水没したが、不死身だった。店員(59)は「珍しがって買ってくれる人はいるけど、だいぶ利用は減りましたね」。
こうした自販機は1970年代に生まれ、各地の幹線道沿いにコーナーが続々とできた。内蔵の電子レンジで1分ほど加熱して出てくるハンバーガー、銀紙で包んだ食パンをヒーターで温めるトースト自販機もあった。しかし、90年代にコンビニが増えると廃業したり、自販機の多くが製造中止となった。故障すれば部品がなく、やむなく撤去されるケースも増えた。
ジャズギタリスト魚谷祐介さん(37)=東京都=は「昭和の貴重な民俗資料」として、全国の自販機コーナーを写真や映像に記録してホームページで公開している。既に北海道~甲信越の100カ所を巡った。今夏は関西を巡る予定で「懐かしい自販機の情報を地元の人から頂ければ」と呼び掛ける。ホームページ名は、80年代に人気だった自販機のハンバーガーにちなんで「グーテンバーガー~味わいの自販機コーナー」とした。
自販機巡りの魅力を「昔にタイムスリップした感覚に浸れる。味はともかく、高度成長を求めた昭和の人々の営み、時の流れを、人けのない古びたコーナーでしみじみと味わえる」と勧めている。●「
グーテンバーガー~
味わいの自販機コーナー~懐かし自販機」
●
24自販機 - 山田屋
●「
もはや100円でも売れない……自販機不況に活路はあるか?」- Business Media 誠(2009年11月19日)
●
1杯80円の自販機カフェ=ビル空き室活用、手軽さ好評-大阪 - 時事通信(1月4日)
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■コンビニの急増・全面展開が、自販機を苦境におとしいれたというなら、コンビニ店員とは、自販機のロボット的機能を人力でやらされている、という、皮肉なみかたもできる。■品だし作業だのは、自販機に商品を補充する作業であって、これは人力でしかできないわけだが、すくなくともレジまわりは、かぎりなくロボット的なうごきとみなすことは可能だ。そして、おなじことは、マックなど外食産業の接客サービスもあてはまりそうだ。「
マックジョブ」の本質は、やはり ここにありそうだ。
●『
自動販売機と地域経済』
●旧ブログ記事「
マクドナルドで働く意味、マック・ジョブに新定義を?(フィナンシャル・タイムズ)」
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