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ハラナ・タカマサ

Author:ハラナ・タカマサ
     【原名高正】
誕生日:ニーチェ/フーコーと同日
職業 :サービス労働+情報生産

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政治的左右度:-7.6 
経済的左右度:-5.19
【位置 リベラル左派】

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おもいやり用地確保のための偽装公共工事(?)

■『JCJ神奈川支部ブログ』の最新記事「岩国市長選挙で問われるもの 『貧者の一灯』を見て」の転載。

 2月5日、三鷹市であった『貧者の一灯』の試写会に行ってきました。
 西山正啓監督の岩国を描いたドキュメンタリー映画です。
 第一作目の『米軍再編・岩国の選択』では、岩国市の住民投票が描かれました。二作目の『消えた鎮守の森』では、岩国市内の愛宕山という山を削りその岩国基地の沖合い移転の用土にし、愛宕山はニュータウンを整備するという山口県の計画が、ニュータウンの需要が見込めないとして、途中から米軍住宅に変わりそうになっていることが描かれています。
 市民に親しまれた桜の名所である愛宕山は削られ、愛宕神社の鎮守の森も失われました。山口県のニュータウン構想は、どうも最初から米軍住宅のための計画ではなかったのかと住民は疑念を抱いて反対運動を続けています。

 今回の「貧者の一灯」で描かれたのは、文字通り貧者の一灯である市民による岩国市庁舎建設の募金活動ですが、そればかりでなく岩国市内の蓮根農家や郊外の山里の過疎の問題が問われています。
 岩国市は街の一番いい場所を米軍基地が占め、企業が立地できない。働く場所がないから若い人は広島やその他の都市で就職する。地元に働く場所があれば、若夫婦は地元企業で働き、じいちゃん、ばあちゃん、赤ちゃんが地元にいて農業をする「三ちゃん農業」も可能だっただろうに、と、退職後に農業を始めた岡田久男さんは語ります。
 
 岩国市域でも間伐しない山林は荒れ、中山間地は人口が減り続けています。厚木基地から移駐する戦闘爆撃機訓練の爆音は山間部には聞こえませんが、「困っている地区のことを放ってはおけない」と岡田さんは、爆撃機受け入れに反対し、岩国市庁舎建設募金に取り組みます。
 一方、名物の岩国蓮根を収穫する蓮田の上には、米軍機が飛んでいます。
 その蓮根を使った五目おこわをみんなで作ってお祝いする地域の敬老会。そんな平和な生活に、「米軍再編」により爆音が押しつけられようとしています。

 この『貧者の一灯』は日本の地方のどこもが直面する過疎、高齢化を描いています。岩国市は「米軍再編」を受け入れないとして、国からイジメに等しい扱いを受けていますが、岩国の人々が守ろうとしている生活への思い、郷土への愛着がひしひしと伝わります。

 国が「米軍再編」を無理強いして壊すものは、故郷であり日本の心そのものです。

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■最後の、ソボクなナショナリズムへの回収は気になる。しかし、駐留軍基地確保のために市街地の条件のいい空間を提供し、駐留軍関係者家族の住宅用地を確保するために 郊外や山麓を「開発」する。そのために、需要があるかあやしい「ニュータウン」なるものを計画して、計画的に頓挫させるといいった一連のシナリオがあるとしたら…。■これは、完全に植民地である。民主的な議会政治と、競争原理にとった選抜試験と、憲法にのっとった法治国家、…といった、自由で民主的な社会の諸装置を総動員した軍事植民地にほかならない。■これらの一連の策動を、天皇制など伝統堅持といったナショナリズムをうちだす保守政治家たちがおこなっているとすれば、それはグロテスクというものだろう。
岩国市長選をとりまく異様な包囲網と、それに呼応する保守政治家たちの暗躍は、なんとも はや…。■うえで「最後の、ソボクなナショナリズムへの回収は気になる」とかいた。しかし、「国が「米軍再編」を無理強いして壊すものは、故郷であり日本の心そのものです」という、ナショナリスティックな表現に対して、保守政治家たちが、どうこたえるのか、きいてみたい気がする。


●ウィキペディア「岩国基地への空母艦載機部隊移転
●「沖縄だけでなく、日本の米軍基地周辺は植民地である2
●旧ブログ「岩国」関連記事
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コメント

利権保守と草の根保守

引用ありがとうございます。
末尾の一文は、締めの文がないと収まりが悪いために付け加えました。熟慮するのが億劫だったこともあり、「心」などという無限定であいまいな言葉を使ったもので、「ナショナリズム」というより「凡庸な紋切り型」の範囲でしょうか。
ただ、西山正啓監督の描く『消えた鎮守の森』『貧者の一灯』の事例、場所、人々は現在の日本であり、破壊されつつある国土であり生活文化です。
削られた愛宕山はすり鉢状の窪みを持つ山で、すり鉢の斜面の底に土俵を作って子ども相撲が行われ、周囲の斜面に座って人々は観まもっていた。その山全体を削り、頂上の神社は移動させた。
『貧者の一灯』に出てくる住民も、この地方であった慶長の一揆に思いをはせ、孫の世代に語り継ぐためにも国の理不尽な押し付けに屈することはできない、と岩国市庁舎建設募金運動をしています。
岩国では土地も人々のこころばえも、昔から受け継がれてきた日本そのものが、国の政策により虐げられ、金で買われようとしています。
米軍再編を利権と見る保守と生活と郷土を守ろうという保守の闘いが岩国市市長選だと思いました。

市長選はどうなるのでしょう?

JCJ神奈川支部さま

■ていねいに かんがえているばあいじゃないばあいの レトリックというのは、よくわかります(笑)。■いや、失礼なとりあげかただったとはおもいますが、皮肉な意味で、保守勢力への痛烈な批判になっているとおもいます。■パロディとして意識的にやれば、常野氏やカマヤンのように名人芸になるでしょうが、それはそれでタイヘンなので…。

■きょうの選挙はどうなるのでしょうか?■最近ヤケクソ気分の投票行動(ウップンばらし)がめだつような印象がつよくて、不安になります。

容認派勝利

2008/02/10-23:41 岩国市長に福田氏=米艦載機移転を容認-国と条件交渉へ・山口
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2008021000176&j1
 在日米軍再編に伴う岩国基地への空母艦載機移転の是非を最大の争点とする山口県岩国市の出直し市長選が10日投開票され、移転容認派の無所属新人で前自民党衆院議員の福田良彦氏(37)が、移転に反対する無所属で前職の井原勝介氏(57)を破り、初当選した。艦載機移転の容認を前提に国などと条件交渉する方針を示した福田氏の当選により、地元協議のこう着状態が続いていた移転計画は大きく前進する見通しとなった。投票率は前回を11.17ポイント上回る76.26%。
 福田氏は記者団に、「騒音治安問題について市民の立場で具体的に国と交渉していきたい。決して国の言いなりになるつもりはない」と述べた。

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■保守系の歴代沖縄県知事もそうだったが、政府のいいなりになる、なんて公言した人物などいない。■米軍基地問題を「騒音治安問題」に矮小化できる人物をかたせた選挙民は、その結果責任をおわねばなるまい。そうおいこんだ政府がいかに卑劣だろうと。■そして、反対派(前市長支持派)が少数派のままでとどまった現実を、市外の国民はおもくうけとめる責務がある。沖縄でおきてきた現実は、沖縄だけの問題ではなく、列島に点在する米軍基地周辺どこでも共通した矛盾なのだと。

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