プロフィール

ハラナ・タカマサ

Author:ハラナ・タカマサ
     【原名高正】
誕生日:ニーチェ/フーコーと同日
職業 :サービス労働+情報生産

日本版ポリティカルコンパス
政治的左右度:-7.6 
経済的左右度:-5.19
【位置 リベラル左派】

前ブログ: 『タカマサのきまぐれ時評

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

FC2カウンター

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

ブロとも申請フォーム

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

転換期の安保2010:オキナワの苦難、ここにも(毎日)ほか

転換期の安保2010:オキナワの苦難、ここにも  グアム、米軍が「水」支配

 沖縄が抱える重荷を分かち合いたいと思う。でも長い間、米軍基地を受け入れてきた私たちは疲れ果ててしまった」。グアムに暮らす女性、デビー・キナータさんがいう。1898年に米西戦争で米国の植民地となった島は、第二次大戦では旧日本軍による占領と米軍の奪還を経験した。今では島の3割を米軍用地が占め、アジア太平洋の軍事拠点となっている。

 米領ながら「準州」扱いのグアム。連邦下院に地元から送られる代表には議決権はない。米大統領選挙では、住民に投票権もない。マリアナ諸島に暮らす先住民族チャモロ人の血を受け継ぐキナータさんは「自分の人生を決める選択肢がない。島に生きる人々のとても悲しい物語です」という。

 沖縄もまた薩摩藩侵攻を経て日本に組み込まれ、大戦中は陸上戦を経験、戦後は在日米軍基地の約7割が集中する。グアム大のベベクアル教授(グアム史)は「今も植民地のような状態が続いている。沖縄とグアムは似ている」と指摘する。

 グアムでしばしば語られる「米国による支配」の象徴が「水」。島の飲料水の水源は北部の地下水と南部の湖。うち湖は米軍用地の敷地内にあり、グアム州政府は米軍から水を購入している。乾期に水不足に陥ると米軍は軍用の給水を優先し、住民への給水を止めてしまうという。

 グアムの人々の米国本土に対する思いは複雑だ。ベベクアル教授によると、第二次大戦後、グアムの人々は、自由と繁栄を象徴する「アメリカ人になりたい」と英語の習得に取り組んだ。結果、伝統的なチャモロ語を話す人々の数は激減した。「アメリカ人化」し、土地を提供しながらも、「なぜ虐げられるのか」という疑念も尽きることはない。

 一方で、莫大(ばくだい)な投資による基地経済に期待する声があるのも事実。グアム商工会議所軍事委員会のピーソン委員長は「大統領を選べない代わりに、徴収した所得税や法人税をワシントンに送らなくても良い。受け入れれば、さらに税収だけでも相当な額になる。壊れたままになっている水道管も修理できる」と語る。グアムもまた基地受け入れをめぐって揺れている。

 アプラ港米海軍基地が近くにある中心部ハガニアの砂浜で、漁師のビロリアさんが仲間と漁の準備をしていた。空母受け入れのための海底しゅんせつで、希少な魚も絶滅の危機にあるという。「多くの利点もあるだろう。何も基地が悪いというんじゃない。ただ、チャモロ人が受け継いできた美しい海を守りたいだけだ」



 ◇雇用のため「重荷負う」--テニアン
 米領グアムとは対照的に、北隣の米自治領北マリアナ連邦は米海兵隊や普天間飛行場の受け入れに積極的だ。同連邦のフィティアル知事やテニアン島のデラクルス市長も「受け入れたい」と意欲を示す。背景には観光業不振など経済の悪化がある。

 サイパン島の中心部ガラパン地区。免税店が建ち並ぶが、観光客はまばら。フローレンス市長は「島は道路だけとなった。まるで骸骨(がいこつ)だ」と嘆く。北マリアナ連邦への観光客は航空機の就航数が減少し、かつて年間約74万人を数えたが現在は約40万人。グアムの約110万人と大差がある。

 北マリアナ連邦自治政府は昨年11月、基地招致担当ポストを設置した。

 サイパン島から4人乗り小型飛行機で約15分。大半が緑に覆われたテニアン島は、広島と長崎に原子爆弾を投下した米軍のエノラ・ゲイ号とボックスカー号が飛び立った地でもある。中国人資本のホテル以外に目立った建物はない。失業率は約20%。平均収入は年間約1万5000ドル(約140万円)に過ぎない。デラクルス市長は「人々は生きるのに精いっぱい。恒久的な基地を誘致すれば雇用を確保できる」と語る。

 米軍は約30年前に島面積の6割を軍用地として借りたが、有効利用されておらず、現行の米軍再編計画でも一時的な射撃訓練が行われるだけ。デラクルス市長は「2400メートル級の滑走路が4本もあり、ヘリ部隊の受け入れも可能。日米両政府が普天間飛行場の移設先を探しているなら、テニアンを」と訴える。

 基地を受け入れれば、米兵による犯罪などネガティブな面も不安視される。デラクルス市長は「必要な法律や手続きで防ぐことはできる」と反論し、「それでも」と続けた。

 「日本が米国の防衛力を必要としながら、米軍をこれ以上受け入れたくないのは奇妙かもしれない。だからこそ、私たちと日本は協力できる。原爆を落とした爆撃機が飛び立った島の人々の善意の証しとして、私たちは日本人の重荷を引き受けたいのだ」

==============

 ■ことば

 ◇在日米軍再編
 在沖縄米海兵隊約8000人のグアム移転や普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)のキャンプ・シュワブ沿岸部(同県名護市辺野古)への移設を2014年までに完了させることで、06年5月に日米が合意した。鳩山由紀夫首相は昨年の衆院選で「県外・国外移設」を目指すと表明した。新移設先としてシュワブ陸上案などを検討。社民党は国外移設を求めている。

【関連記事】
普天間移設:米国防長官「海兵隊は沖縄にいる必要がある」
酒気帯び運転容疑:沖縄で米海兵隊員を逮捕 容疑を否認
公務執行妨害容疑:職質警官に暴力 米兵の女を逮捕 沖縄
沖縄米軍ひき逃げ:女性3曹「基地内で飲酒」
ひき逃げ:米憲兵隊が女性下士官拘束 沖縄県警が出頭要請
毎日新聞 2010年4月3日 東京朝刊

-------------------------------------------------
■『朝日』でも、4日朝刊で、グアムでの動向を特集していたが、実は、「県外・国外」であれば、それで問題なし、とはいかない。





在日米軍再編:普天間移設 在沖縄海兵隊8000人の移転先 「反基地」傾くグアム

 <追跡>

 在日米軍再編で、在沖縄海兵隊約8000人の移転が予定される米領グアムは今、地元知事が4年後の移転期限の延長を求めるなど急速に「反基地」へ傾いている。米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設先として、「県外・国外移設派」はグアムに受け入れを期待するが、当初は知事らが受け入れに前向きだった現行計画は実施さえ危ぶまれる。リゾートの島からはオキナワと似た構図が浮かび上がる。……

 ◇拡張、重い負担
 エメラルドグリーンのサンゴ礁の海は太陽の光が差すと黄緑に色彩を変えていく。沖縄から南東約2200キロのグアムは沖縄本島の約半分の小さな島だ。観光客がマリンスポーツを楽しむはるか遠くに米海軍の艦船が停泊しているのが見える。時折、軍用機がごう音を響かせながら上空を飛んでいった。

 島の中心部ハガニア。3月23日、オバマ米大統領の顧問(環境政策担当)を務めるホワイトハウスのナンシー・サトリー環境諮問委員長が地元議会を訪れ、議員らの意見を聞いた。協議は非公開だったが、毎日新聞が入手した議事録によると、さながらサトリー氏への糾弾集会となった。

 ベン議員「島民は新たな土地接収には断固闘う。基地拡張は我々の生活を今後300年変えてしまう」

 エスパルドン議員「基地拡張に伴うインフラ整備に米政府は何の支援もしていない」

 レスピシオ議員「連邦政府とグアムの歴史的に不平等な関係を今こそ正すときだ」

 激しいけんまくの議員に、サトリー氏は「基地拡張がグアムの人々にとっても利益となるよう最大限努力する。皆さんの声はすべてワシントンに持ち帰ります」と答えるのみ。具体的な約束はなく、官僚的対応が参加者を落胆させた。

 基地問題担当のグサーツ議員は「失望した。パートナーシップというなら大統領は責任を果たすべきだ」と語った。

 きっかけは昨年11月に米軍が出した暫定環境影響評価だ。「寝耳に水」(クルズ副議長)の新規の土地借用や大規模な海底しゅんせつ計画があった。米環境保護局(EPA)は今年2月、この暫定評価に対し、「環境保護の観点から不十分」と烙印(らくいん)を押し「計画通りに実施すべきでない」との意見書を軍に送った。島に衝撃が走った。

 米軍によると、土地借用は、移転する海兵隊の射撃場確保などのため。しゅんせつは原子力空母を入港させる目的だ。

 工事関係者を含め、島の人口はピーク時に今の1・5倍の26万人に急増する。それなのに水供給や下水処理施設計画などを軍は十分に策定していない。

 EPAは意見書で「島全体で水が不足し、(汚水による疫病など)公衆衛生を含めた甚大な影響が出る」。海底しゅんせつ計画も「28ヘクタールもの貴重なサンゴ礁に受け入れがたい影響を与える」と指摘した。

 ◇インフラ整備費3700億円 「日本が払うか」
 グアム政府は基地拡張に伴う汚水処理・発電施設整備や、道路や橋の補修に計39億ドル(約3700億円)が必要になると試算。島の予算の8倍だ。

 グアム政府のシンセキ基地拡張局長は「連邦政府は資金負担を確約せず、島が破綻(はたん)する」と言い、こう問いかけた。「日本政府が払ってくれるのだろうか」

 北部にアンダーセン空軍基地、中西部にアプラ港海軍基地を抱えるグアムは面積の3割が米軍用地だ。01年以降のアフガニスタン戦争とイラク戦争で戦死した島出身者は17人に上る。

 カマチョ知事は2月15日の年次教書演説で「人口1人当たりで、米国のどの州よりも人命と土地をささげてきた」と強調した。

 さらに求められる「犠牲」。グアム議会は2月11日、基地拡張計画の修正を求める決議を採択。カマチョ知事も4日後の教書演説で「基地拡張を14年より後に延期すべきだ」と宣言した。日本の社民党は普天間飛行場のグアムへの全面移設を提案した。だが、グアム議会や知事は現行の移転計画にすら厳しい感情を抱いている。

 オバマ大統領は3月末に予定していたグアムや豪州への外遊を延期した。

 グアム観光相を務めるクルズ議会副議長は言う。「正直、来なくてよかったと思った。ワシントンの人間はバーチャルでしか考えていないのではないか。島で何が破壊されようとしているのかを見てほしかったが、人々と語り合う予定すらなかったからだ」【グアム・ハガニアで隅俊之、外信部・杉尾直哉】

英訳

【関連記事】
普天間移設:交渉で実務者チーム 首相が設置指示
普天間移設:北沢防衛相が沖縄知事に政府検討案説明か
普天間移設:岡田外相、現行案を除外…米国防長官への説明
普天間移設:「県外に」沖縄知事が要求…官房長官と会談
社説:党首討論 争点をより明確に示せ
毎日新聞 2010年4月3日 東京朝刊

-------------------------------------------------
■当然のことだ。「安全保障」とか、当然視するような議論に「まどろむ」連中のほとんどは、所詮は“NIMBY”野郎どものであり、巨大迷惑施設がおしつけられている駐留軍施設周辺の つごうはもちろん、経緯・心理のヒダなど、まともにかんがえたことなどない。それをかんがえたら、「必要悪」論だの、「地政学的必然性」などといった、たわごとなど、くちにできないはずだからだ。




転換期の安保2010:沖縄米海兵隊の意義 測り難い「抑止力」

 ◇政権交代で議論再燃 90年代に米、豪移転案も
 ワシントンの老舗ホテル、ウィラード・インターコンチネンタルは日米関係史においてさまざまな場面を演出してきた。日米修好通商条約批准のため訪米した日本外交使節団がここに宿泊してから150年にあたる今年は、日米安保条約改定から半世紀でもある。

 ホワイトハウスのすぐそばに建つこのホテルで1月15、16の両日、第16回日米安保セミナー(在米日本大使館など主催)が開かれた。セミナーの会場に選んだのは理由がある。節目の年に「強固で揺るぎない日米同盟」を互いに確認し、外部に誇示する意味合いが込められた。

 米側はスタインバーグ国務副長官、ベーダー国家安全保障会議(NSC)アジア上級部長、アーミテージ元国務副長官ら、日本側は藤崎一郎駐米大使、田中均元外務審議官、岡本行夫元首相補佐官ら日米の安全保障専門家が集まった。

 議論が公開された初日のセッションは金曜日の夜にもかかわらず約270人もの聴衆で埋まり、関心の高さを示した。

 「沖縄の海兵隊の役割は何か。はっきりした説明がほしい」。非公開の夕食会。田中氏はスタインバーグ氏ら米側の現職高官に迫り、同席者を驚かせた。だが2日間を通じ、「海兵隊は沖縄になぜ必要か」との問いを数多く発したのは、むしろベテラン政治ジャーナリスト、クリス・ネルソン氏ら米側だった。在沖縄海兵隊の必要論と不要論の両方から質問が相次いだ。

 「日米の政府以外の人の多くは『沖縄の海兵隊の意義』を『抑止力』という言葉で片づけず、より明確にしなければ、もう日米同盟が持たないと考えている」。パネリストの一人はセミナーを振り返り、「15年前」に似た危機感を感じていた。

 95年9月に起きた沖縄駐留米海兵隊員3人による少女暴行事件をきっかけに、日米両国は議論を重ね、海兵隊が持つ普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の返還で合意した。日本ではあまり知られていないが、米国内では沖縄の海兵隊の撤退論や海外移転論の研究が盛んになった。

 「沖縄の海兵隊基地をオーストラリアへ移した場合の影響は」。冨沢暉(ひかる)元陸上幕僚長は、米海軍系研究機関からたずねられた場面を鮮明に覚えている。96年7月、都内での昼食会に呼ばれた時のことだ。

 冨沢氏が衝撃を受けたのは、日本では話題にすらなっていなかった「沖縄海兵隊の撤退シナリオ」を、一つの研究機関であれ、米軍関係者が真剣に検討していたという事実だった。冨沢氏は今、振り返る。「当時、彼らは横須賀・佐世保の海軍基地を確保するためには、海兵隊基地の撤退やむなしとの感じだった。米軍はあらゆることを想定、研究する。日本側に真剣な議論はあったのか」


 日米両国は06年5月、在日米軍再編協議の末、普天間飛行場の名護市辺野古への移設や、司令部を中心に沖縄海兵隊8000人をグアムに移転することで合意した。海兵隊の撤退や海外全面移転論はひとまず終息したが、北朝鮮崩壊のシナリオが真実味を増し、中国は急速に軍備増強を進める。

 アフガニスタン攻撃、イラク戦争を経て、米オバマ政権が今年2月に発表した4年ごとの国防政策の見直し(QDR)では、「在日米軍の存在を確実にし、グアムを安全保障の拠点にする」ことを強調。外務省幹部は「『沖縄の海兵隊は不要か』と問われれば、安保環境の流れはむしろ逆、『必要』だ」と断言する。

 だが、鳩山政権が普天間移設の現行計画を見直し、新たな移転先を探し始めたことで、議論は再びくすぶり始めた。主要閣僚の一人は「5月までに移設先を決められなければ、海兵隊が全面撤退する事態はあり得る。海兵隊の実力部隊をグアムに移転し、現行計画でグアムに移ることになっている司令部隊を沖縄に残せばいいと思う。司令部を残すだけならキャンプ・シュワブ内で足り、自衛隊と連携できる」と語る。

 「軍隊による『抑止力』とは一種の『心理学』」と指摘するロビン・サコダ元米国防総省日本部長はこう分析する。「『敵』もしくは『潜在的な敵』が軍事的行動を取った場合、彼らに『報復を受ける』と信じさせる必要がある。潜在的敵はそう信じている限り、否定的な行動、つまり軍事的行動を取らない」

 だが、それを計量的に測るのは難しい。抑止力の裏側にある「あいまいさ」こそ、海兵隊を抱える沖縄、さらには移転先に挙げられるグアムの人々の怒りを募らせる現実につながっている。

【関連記事】
普天間移設:米国防長官「海兵隊は沖縄にいる必要がある」
酒気帯び運転容疑:沖縄で米海兵隊員を逮捕 容疑を否認
公務執行妨害容疑:職質警官に暴力 米兵の女を逮捕 沖縄
沖縄米軍ひき逃げ:女性3曹「基地内で飲酒」
ひき逃げ:米憲兵隊が女性下士官拘束 沖縄県警が出頭要請
毎日新聞 2010年4月1日 東京朝刊

-------------------------------------------------
■要するに、かれらは仮想上の心理的規制=「抑止力」をいいたてるだけで、計量的な試算さえだすことなどできない。もとめられたら、そして、合理的根拠をせまられたら、なにもいいかえせない。■なにしろ、安保条約上、日本や琉球列島の住民の安全保障を目的としないことは、論理矛盾になるはずだが、沖縄島周辺に集中しているのは、なぐりこみ部隊にほかならない「海兵隊」だからだ。それは、どうみたって「専守防衛」主義とは正反対であり、「有事の際には(そう米軍が判断したら)、たたきつぶす」といった、あらっぽい組織であって、「後の先」をとる横綱相撲などのイメージとは全然ちがうからだ。「いうことをきかないヤツは、容赦なくたたく」という、警察の特殊部隊を巨大化したような性格をもち(急襲部隊である以上、長期戦は無関係だから、後方支援は重要な部門のはずがないしね)、しかも、たとえば人質救出だって、最小限の犠牲はしかたがないといった、国策最優先の組織なわけだ。
スポンサーサイト

テーマ : 沖縄米軍基地問題 - ジャンル : 政治・経済

タグ : ナショナリズム 安全

<< 原発点検漏れ―「両刃の剣」使う自覚を(朝日・社説) | ホーム | 分散移転が最有力 普天間移設 閣僚会議 勝連案に慎重論(沖縄タイムス)ほか >>


コメント

【島人の目】月のため息(琉球新報)

2010年4月5日

 「グアムの海の底にはたくさんの涙が沈んでいる。人間が繰り返す過ちを一体いつまで見届ければいいのだろう。そんな月のため息が聞こえてくるようだ」。米軍基地拡張建設が進むグアムの様子を知らせてきた友人がこうつぶやいた。
 美しい自然と島の人々が共に歩んできた歴史を刻むたくさんの美しい伝説を持つグアムの島では今、武器を運ぶ道を造るために木が切り倒され、島を駆け抜ける風は潮のにおいの代わりによどんだ空気を運んでくるのだという。
 「目先の豊かさに心を奪われた人々と、島の誇りを守り抜こうという人々で島は分断している」と語る友人は、遠い沖縄へ思いをはせながら「僕らが声を上げても、遠く離れた米国本土にある中央政府には届かない。イエスかノーかという意思表示さえできない。少なくとも政府が耳を傾けてくれる沖縄はグアムよりも恵まれている」と複雑な心境を吐露した。
 スペインの支配下から米西戦争でアメリカの領土となったグアムでは、先住民のチャモロ人はチャモロ語を話すと体罰が加えられたりしたという差別的体験を持つという。「グアムは米領だけどアメリカの民主主義はもたらされなかった。心の底では誰も米軍基地の増強なんて望んでいないんだよ」。友人はそう説明しながら、軍需産業による経済的発展を願う大人たちに対し、祖先が残してくれた自然を守り抜こうと反対運動を展開する若者たちの間で島の歴史を学び直す動きが活発化していると話してくれた。
 戦争で島の自然が破壊されていく日々を見守ってきた星たちに願いをささげながら、進むべき道を模索し続けるグアムの人々。そんな島を見守る月は、今夜もため息をつきながら人々の足元を優しく照らし続けている。
(平安名純代ロサンゼルス通信員)

-------------------------------------------
■自分たちが単なるNIMBY野郎(女郎もいるか…)たちである現実を直視しない(できない)連中には、こういった被差別者同士の連帯など、全然理解できないだろう(されちゃ、こまるしね)。■「分断して統治(支配)せよ」を、明確に自覚するしないにかかわらず、身体化した文化資本としてきた階級は、苦痛をともなった共感・連帯が、おそらく絶対にわからない。理解するや、みずからの全世界の原理が崩壊するんだろう。そんな 有害無益な「世界」なんぞ、はやくこなごなになってしまえばいいのに。

関連したネタ

ホワイトベースもといビ●チクもといホワイトプランじゃなかったホワイトビーチ案「本命」とのことです。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100406-00001251-yom-pol

> そんな 有害無益な「世界」なんぞ、はやくこなごなになってしまえばいいのに。

そんな意見を反映してか(多分ちがう)、おびに「人類史とは自らを破滅へと導く歴史だった」としるされた新書『火山噴火・動物虐殺・人口爆発』(ISBN-13: 978-4862485434)が刊行されました。

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

 BLOG TOP 


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。