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ハラナ・タカマサ

Author:ハラナ・タカマサ
     【原名高正】
誕生日:ニーチェ/フーコーと同日
職業 :サービス労働+情報生産

日本版ポリティカルコンパス
政治的左右度:-7.6 
経済的左右度:-5.19
【位置 リベラル左派】

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「過労運転事故」の責任は、運送会社の経営者ひとりなのか?

過労運転事故/雇用する側の責任は重大だ
『河北新報』(2009年12月21日社説)

 「過労運転下命」。あまり聞き慣れない道路交通法の条文によって、運送会社の経営者らが刑事責任を追及されるケースが増えている。過労によって、正常な運転ができない恐れがあるにもかかわらず、運転を命じたり容認したりすることだ。
 本宮市の国道4号で10月22日、停車中の車に居眠り運転の大型トラックが追突し、2人が死亡する事故が起きた。運転手の勤務先の運送会社(茨城県石岡市)の社長に今月、道交法違反(過労運転下命容認)の罪で罰金50万円の略式命令が出た。

 事故を起こしたのは運転手だが、雇用する側には当然、安全運行に努める義務が伴う。たとえ不況や競争激化という、厳しい経営環境に置かれているとしても、安全軽視は許されない。
 福島県警などの調べによると、本宮市で事故を起こした運転手はかなりの過密スケジュールを強いられていた。事故前日に茨城県つくば市を出発、青森県や秋田県を回り、事故当日は栃木県に向かう途中だった。その間の走行距離は1000キロを超えていたという。

 運送会社の社長は福島県警の調べに対し「納期に間に合わせたかった」と話しているという。無理な走行スケジュールと知りながら、利益を優先させたと受け止められても仕方がない。
 道交法違反ではないが、今年6月23日、いわき市の常磐道で4人が死亡し、2人が負傷した事故でも、運送会社側の責任が追及されている。事故を起こした運転手を長時間にわたって働かせたとして、労基法違反容疑で運送会社(埼玉県越谷市)と茨城県石岡市の営業所長が書類送検された。

 常磐道の事故は、規制されていた舗装工事中の車線に居眠り状態のトラックが進入し、次々に作業員をはねた。自動車運転過失致死傷罪で有罪判決を言い渡した福島地裁いわき支部は、「眠気を感じていたのに、いずれおさまると安易に考えて運転を続けた」と指摘した。
 この運送会社では以前、トラック運転手が業務中に過労死したことがあり、常磐道の事故で再調査した茨城県の土浦労基署は、長時間労働が常態化していたと判断した。

 荷主の要請を受けて貨物を運ぶトラック運送業界は、規制緩和で過当競争になっている。1990年に全国で3万6000社だったが、2008年には5万8000社にまで増えた。業者数は60%以上も増加したのに輸送量は20%しか伸びず、少ないパイを奪い合う状況だ。
 運送会社側も運転手側も収入のために無理をしかねない。だが、トラックの居眠り運転は危険極まりない。運転手が自らを戒めるのはもちろん大事だが、無理な運行を未然に防ぐ会社側の責任はより重い。

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■「運転手が自らを戒めるのはもちろん大事だが、無理な運行を未然に防ぐ会社側の責任はより重い」と、もっともらしい「正論」でシメくくっているが、社説をかいた論説委員の先生とやらは、正義の味方をきどるだけでいいのか? 

■旧ブログ記事「過労運転命令で逮捕 …運送会社元配車係(静岡新聞)」のコメント欄で「■中小企業の社名をあげるて、社会的に制裁するっても、イジメのような気がするので、固有名詞はふせる。■リンクもやめとく。…■バス会社の過労事故でもそうだったけど、実質自営業のばあい、むすこたちが動員されて悲惨な事態をむかえているわけだ。■社長のむすこ、っていっても、なにやらあわれな感じ。…■ま、この運送会社をいいようにつかった周囲の関係者はもちろん、この社長さんも弁護するのはまずいかな……。■でも、これが労働の最前線の実態なんだとおもう。」「■長距離輸送トラックのみならず、長距離バス・宅配・バイク便ほか、運送・旅客業界のドライバーたちは、過酷な条件ではたらかされています。■ハラナはあまり利用しませんが、高速バスなどは車体も酷使されていて安全性に問題が指摘されています。■「やすい」というメリットを消費者が要求しすぎることによる過当競争は、現場の人間をくるしめるばかりでなく、利用者の安全にもカゲをおもしつつあるとおもいます。…■国土交通省も、実態を把握しているんでしょうが、省庁というのは、基本的に業界の利害調整組織でしかないので、業界が過当競争に狂奔するほかない現状では、大問題にならないかぎり、黙認しつづけることでしょう。」などと追記したが、いまも全然見解はかわらない。

■こういった過労事故の原因を、運送会社の無軌道・アウトローぶりと表面的にとらえるのは、社会悪をねむらせるものだ。■こういった事故の基本構造は、こういった過労運転をみてみぬふりする発注者としての大企業・中企業の体質であり、そういった大企業・中企業の体質にもたれかかった、われわれ消費者の「やすければ、やすいほどよい」とおうケチ根性だ。
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テーマ : これでいいのか日本 - ジャンル : 政治・経済

タグ : 安全 ハイパー独裁

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