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ハラナ・タカマサ

Author:ハラナ・タカマサ
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新型インフルエンザ騒動の怪34=豚インフルエンザ報道を検証する 第27回 「新型」用国産ワクチンの接種は1回? 2回?

インフル関連記事
■「新型インフルエンザ騒動の怪33=豚インフルエンザ報道を検証する 第26回 「新型」用ワクチンでも死亡事例多発」の続報。


<新型インフル>タミフル耐性のウイルス確認 国内19例目
12月7日22時38分配信 毎日新聞
 大阪府は7日、同府豊中市の会社員男性(37)が治療薬タミフルに耐性のある新型インフルエンザに感染していたと発表した。国内19例目。治療薬リレンザは効果が確認された。府によると、男性は8月下旬に発症。軽症のまま数日で回復し、周囲への感染も確認されていないという。

 11月27日に府立公衆衛生研究所が男性から検出したウイルスにタミフル耐性遺伝子があるのを確認。国立感染症研究所が耐性の有無を検査していた。【稲垣淳】

【関連ニュース】
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新型インフル:ワクチン副作用…救済制度がスタート
新型インフル:発症後の異常行動、全国で151例
新型インフル:患者からタミフル耐性ウイルス 新潟の病院
最終更新:12月7日22時45分

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■いつもと同様、シリーズ「豚インフルエンザ報道を検証する」の先日の続報も。


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
世界の環境ホットニュース[GEN] 738号 09年12月1日
         ご意見・ご投稿 → このメールに返信

      豚インフルエンザ報道を検証する(第27回)
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

第27回 「新型」用国産ワクチンの接種は1回? 2回? 原田 和明

 厚生労働省は11月11日、新型インフルエンザの国産ワクチンの接種回数について、これまで「当面2回」としていた「妊婦」「1歳未満の乳児の保護者ら」「基礎疾患(持病)のある人」「65歳以上の高齢者」を1回とすることを決定しました。この決定について共同通信は「これらのグループが1回に変更になることで、ワクチンを節約して、全体の接種スケジュールを前倒しできる可能性が出てきた」(共同通信2009.11.11 22:13)と肯定的に報じました。「接種は1回」となった背景をさぐります。

 元々、厚生労働省は10月20日の時点で、新型の豚インフルエンザの国内産ワクチンを、20代~50代の健康な医療従事者は1回、1~12歳の子は2回とすることは決めていました。その他の、妊婦や持病のある人、中高生らには2回接種することを当面の前提として、1回に減らすかどうかは臨床試験をして12月以降に決める方針でした。妊婦や中高生は1回目の接種に合わせて数十人規模の臨床試験を実施。12月までに出る試験結果をもとに、2回目を接種するか決めることになっていました。(朝日新聞 2009年10月20日23時33分)


 「妊婦や持病のある人の接種は計画より2週間早い11月初めからの実施が可能になる」(朝日新聞)とのことですから、結果を見て判断するにはやはり12月になるはずです。それが11月11日という、臨床試験の結果が出る前に「1回に減らす」との決定がなされたということは、臨床結果以外に「減らさなければならない事情が起きた」ということでしょう。

 ワクチン接種が原因であることを否定できない事例が複数あったこととの関連が疑われます。ワクチン接種者の死亡第一号が発表されたのは11月13日でしたが、死亡者はその前に出ていたのです。

厚労省のプレスリリースによると、気になるのは3例目と4例目のケースです。
(3例目)入院中の男性(70代)は内科医の診察をうけた後、11月2日午後3:15頃ワクチンを接種された。午後6時 過ぎに夕食をとった後、車イスで個室に移動中に心肺停止となった。(11月16日発表)

(4例目)80代の女性。11月10日午後1時往診にて新型インフルエンザワクチンを接種。ところが、深夜0時頃、女性が廊下で転倒している ところを家人が発見、救急搬送したが、そのまま死亡した。(11月16日発表)


 「接種を1回に減らす」との決定は、発表では4例目となった、80代女性の急死の直後というタイミングになります。それに、この2人の急死の発表が死亡直後ではなく、不自然に先延ばしされているような印象を受けます。もちろん、報道では、接種を1回に減らした理由も、発表が11月11日になった理由も別に用意されています。
 
 11月11日に、厚生労働省で開かれた専門家らの意見交換会で、「新型インフルエンザの国産ワクチンを健康な成人に2回接種しても、1回接種と同等の有効率しか得られないことが、国立病院機構が実施した臨床試験でわかった」と報告された(2009年11月11日 読売新聞)との ことです。それに、「妊婦については新たに米国の臨床試験で1回接種で十分との結果が得られたこと」(共同通信2009.11.11 22:13)も理由に挙がっていますが、米国の臨床試験で使われたワクチンは日本製ではないはずです。そんなことまで口実に使うとは、何かこじつけっぽく感じられます。

「意見交換会」が元々、「国立病院機構が実施した臨床試験」の報告を受けるために11月11日にセットされていたのなら、2人の急死は偶然タイミングが一致しただけかもしれません。しかし、専門家会議でも、審議会でも検討会でもない「意見交換会」とは何でしょう? それに「臨床試験」の結果は10月20日の段階では、12月に出ることになっていました。なぜこんな早い時期に報告できたのでしょう? しかも、「1回接種と同等の有効率しか得られない」とはどういう意味でしょうか? 2回目は効果がないということなら、1回目も有効なのだろうかという疑問が湧いてきます。

 11月11日の「意見交換会」は厚生労働省の会議案内には掲載されていません。つまり、事前に予定されていた会議ではなかったということになります。それに、この日発表された「新型インフルエンザワクチンの接種回数の見直しについて」のプレスリリースは11月13日に登録されており、ここでも、準備が間に合っていないほどあわただしく発表された(見直しは急遽決まった)との印象は否めません。

 厚労省のウェブサイトでは、「第1回新型インフルエンザ予防接種後副反応検討会」は11月21日に開催されています。(第2回は11月25日)従って、11月11日の「意見交換会」とは、厚労省が発表の体裁を整えるための方便に使ったものではないでしょうか? そうすると、副作用のリスクを減らすために、高齢者や持病のある人に対する接種回数は減らした方が得策との判断が働いたということかもしれません。打たれなかった2回目の分は誰かに接種されることになるのですが、その点について厚労省がどう考えているかは不明です。

 厚労省医系技官・木村盛世氏は自身のオフィシャルウェブサイトで、「約2700万人分を国産で賄う」との政府発表(毎日新聞 2009.9.26)に対し、「国内ワクチンメーカは相変わらず中小4社だけ」なのに、一晩にして国内ワクチン倍増計画が打ち出され」たことをいぶかり、「足りない分は、希釈をして・・を考えているのかもしれません」と語っています。(「ワクチンは国産? それとも海外製?(2009.10.5)」)元々、「日本のインフルエンザ ワクチンは、副反応に考慮しすぎたせいで水のようなワクチンといわれています。水には当然効果はありません」とのことです。

 これなら、「国立病院機構が実施した臨床試験」など待たなくても、効果がないことは予想できそうです。しかし、「水のようなワクチン」を打った直後に、二人も急死するとは予想できなかったことでしょう。

 さて、肝心の国産ワクチンの効果は「1回で十分」なのでしょうか? それとも「水のような」代物なのでしょうか? 毎日新聞(2009年11月11日 12時15分)に「国立病院機構が実施した臨床試験」の結果が掲載されています。(以下引用)

 治験は 健康な成人200人に対して、通常量(15マイクログラム)を皮下注射した。2回目を追加接種することによる効果を調べた結果、血液中で免疫として働く抗体の量が4倍以上上昇するなどワクチンの有効性を示す基準を満たした人が98人中70人(71.4%)だった。1回の接種では72人(73.5%)が基準を満たしており、2回目の接種による効果の大幅な上昇はみられなかったという。しかし、いずれも ワクチンとして 有効と評価される国際基準の40%を上回っていた。

 一方、倍の量(30マイクログラム)で比較しても、1回接種で 100人中87人(87%)、2回接種で88人(88%)で大きな差はなかった。接種後の副作用は1回目と2回目とは同等だったという。
(引用終わり)

 この記事から「抗体の量が4倍以上上昇する」ことがワクチンの有効性を示す基準とされていることがわかります。ところが、本連載の第13回で私は次のように書いています。なお、このときの「新型インフルエンザ」とは「鳥インフルエンザ」のことを指しています。(以下引用)

 週刊医学界新聞 2812号(2009.1.15)(※筆者注:第13回では出典を「医学書院」と していましたが、「医学書院」は 出版社の名前でした。訂正します。)には、「新型インフルエンザ発生前のプレパンデミックワクチン接種は妥当か? 1976年の豚型インフルエンザ騒動に学ぶ 」と題して、西村秀一氏(国立病院機構仙台医療センター 臨床研究部病因研究室長・ウイルスセンター長)のインタビュー記事が掲載されています。

 ──国産のプレパンデミックワクチンの有効性についてはいかがでしょう。

西村 これも疑問符がつきます。治験で接種した人のデータを見る限り,HI抗体価は十分に上がっていません。通常のワクチンでは,HI抗体価40倍という値が「効果あり」と みなされる下限ですが,国産ワクチンの HI抗体価は15.9倍で,まったく基準に達していません。中和抗体価は確かに上がっていますが,上がった人が何%いたという話のみで,それがワクチンの有効性を担保できる程度のものかどうかは十分に検討されていない。
(引用終わり)

 西村氏は「抗体の量が40倍以上上昇する」ことが「効果あり」の基準だと言っています。それに対し、今回の国産ワクチンは4倍でOKということですから、「有効」との判断基準がずいぶん下がっているようです。

 なお、木村盛世氏は「抗体価が上がるイコールワクチンの効果があるという議論も曲者です。先ほどの打った打たないの群の中で抗体価も調べて、罹らなかった群の抗体価が高かったというデータでもあれば良いですが、そんなものはどこを探してもないでしょう」(「感情的になるワクチン論争の果て」2009.10.30)と述べています。従って、国産ワクチンの評価は不明ということのようです。木村氏も、「私たちは新型インフルエンザワクチンの効果について『ほとんどわかっていない』と断言しています。

 これらの「接種2回は必要ない(実は1回の効果も???)」とのこれまでの方針に対し、「「ワクチン接種1回が効果あり」なんだとの積極的な「1回推奨派」の主張が出てきました。(毎日新聞 2009年11月14日 15時00分)(以下引用)

 新型インフルエンザの発病者を全体として減らすには、ワクチン接種は2回より1回の方が効果的なことを、西浦博・科学技術振興機構さきがけ研究員らが明らかにした。

 厚生労働省は11日、国内の成人や妊婦らのワクチン接種を原則1回とする方針を発表しており、理論的にも裏付けた。13日の欧州の感染症専門誌に発表した。研究チームは、ワクチン接種の回数によって、新型インフルエンザの発病率がどのように変わるかを、新型インフルエンザの感染率などのデータをもとに理論的に分析した。

 その結果、ワクチンの総数に限りがあり、1回接種の際のワクチンの効果が2回の効果を大幅に下回らない限り、接種回数を1回に減らして2倍の人数に接種した方が、集団全体の発病者をおおむね半分に減らせる可能性の高いことが分かった。西浦さんは「全体の発病者を減らす観点からも1回接種とする意義は大きい」と話している。
(引用終わり)

 なんのことはありません。国産ワクチンが有効との前提での机上の計算にしか過ぎず、国産ワクチンが有効かどうかとの議論とは関係がありません。

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タミフル耐性ウィルスはもちろん、ワクチンがきかないウィルスも当然でるだろう。突然変異がおおきくでれば、せっかくの対策も みずのあわになる。人数分がないから、優先順位といった次元ではなくなる。
先日のトラックバック記事でも、現実に、効果なしのケースが紹介されている。



■この日記を原田さんがよんでくださっていたらうれしいな。「本文中で注記したとおり、“医学書院2812号(2009.1.15)”とは、『週刊医学界新聞』をさしているはず」と、ツッコミをいれておいたから(http://harana.blog21.fc2.com/blog-entry-915.html)。



●日記内「木村盛世」関連記事
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タグ : 真理省 1984年 ハイパー独裁 安全

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コメント

みんな、わすれているだろうけど…

インフルワクチン接種で日常業務に支障が看護師の6割
7月8日20時16分配信 医療介護CBニュース

 新型インフルエンザが流行した昨シーズン、季節性も含めたインフルエンザワクチンの接種業務で日常業務に支障が出た経験がある看護師が6割に上ることが、日本ベクトン・ディッキンソンの調査で明らかになった。

 具体的な内容について、選択肢から3つまで挙げてもらったところ、「業務が多くなり、ストレスが増える」が79.2%で最も多く、以下は「ワクチン開封後の管理(開封日時記載など)や在庫管理が大変である」57.3%、「多忙により、エラーを起こすのではないかという不安が増大する」55.6%と続いた。

 また、インフルエンザワクチン接種の準備作業中に、ミスや「ヒヤリ・ハット」を経験した看護師は13.0%だった。その内容について、3つまで挙げてもらったところ、「注射器にワクチンを引く際、充填する量を間違えた」が87.7%で最多。以下は「器具の破損」81.5%、「器具の取り違い」50.0%と続いた。

 このほか、インフルエンザワクチンを使い切れずに廃棄したことがある看護師は49.1%と約半数に上った。その理由を聞いたところ、「開封後の使用期限までに使い切れなかったから」が61.7%で最も多く、「実際の接種希望者数と見込んだ数が異なり、ワクチンが余ってしまったから」が34.6%でこれに次いだ。

 同社の広報担当者によると、現在国内におけるインフルエンザワクチンの9割は、ガラス製の瓶に入った薬剤を注射器に充填する「バイアル製剤」と呼ばれるタイプ。日本医科大付属病院医療安全管理部感染制御室の藤田昌久看護師長は、バイアル製剤の場合は開封後からの使用期限が24時間と短いことから、接種に当たっては当日の準備が必要となるほか、注射器に充填する際も、微生物汚染などのリスク回避や投与量の正確さが必要なため、業務に大きな負担感を強いると指摘している。

 調査は、昨年10月から今年2月までの間にインフルエンザワクチンを患者に接種した看護師を対象に、5月14日から28日にかけてインターネット上で実施。1000人から回答を得た。

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