■だいぶ以前の記事で、現地での状況は当然かわっているだろうが、自治体や自治会とやらの本質をよくうつしだした記事だろうとおもうので、はりつけておく。
入居制限やめて NPOが日系ブラジル人集会『中日新聞』2009年2月15日

野元弘幸さん(左)と今後について話し合う日系ブラジル人ら
=14日、愛知県豊田市の保見団地で
愛知県豊田市の県営保見住宅に空き室があるにもかかわらず、入居の募集が限られている問題で、入居を求める日系ブラジル人の声を聞く集会が14日、県営住宅がある同市の保見団地で開かれた。主催した特定非営利活動法人(NPO法人)「保見ケ丘ラテンアメリカセンター」は16日に、愛知県弁護士会に人権救済を申し立てることも確認した。
愛知県は「派遣切り」などで職や住まいを失った人に県営住宅、県公社住宅の入居者募集を昨年12月から3回行っている。12日の第3次募集に、豊田加茂地区(豊田市など)では14団地25戸に203件の応募があり、うち185件は外国人だった。県営保見住宅は350戸以上の空き室があるが、1月に約20戸を募集したにとどまる。
この日は、他の県営住宅も含めて抽選に漏れた日系ブラジル人家族ら約15人が参加した。村田・テレーザ・ヒトミさん(50)の夫(49)は、派遣社員として働いていた豊田市内の自動車関連会社を11日に解雇された。長女(26)と3人で住む同県岡崎市の派遣会社寮の退去期限は告げられていないが「これからどこに住んだらよいのか」と不安を募らせる。
同センター代表理事の野元弘幸さんは「入居制限は外国人を差別する重大な人権侵犯」と強調。16日は県弁護士会に、県に入居制限をやめることなどを勧告するよう求める。
県営住宅管理室の田中定行室長は、募集の制限について「現在の入居者に混乱が予想されるためで、『外国人』が理由ではない」として「人権侵害にはあたらない」と主張。2月に新たに約20戸の募集を計画したが、住民への聞き取りなどをへて断念したという。
県営保見住宅の自治会役員は「騒音などのトラブルは減っているが、ごみや迷惑駐車は減っていない。期間限定の入居は不安」と説明。県が募集した1月の入居者が駐車場を確保できず、ごみステーションや駐車禁止帯などに車を止めてトラブルになるケースが目立っているという。 ◆善意の食料配布開始

各地から寄せられた食料を日系ブラジル人家族に配る支援者
=14日、愛知県豊田市保見ケ丘で
不況の影響で、仕事や住宅を失った日系ブラジル人ら外国人への緊急支援を求めていた愛知県豊田市のNPO法人・保見ケ丘ラテンアメリカセンターが14日、集まった食料などの配布を始めた。
愛知、岐阜、三重など中部地方を中心に400キロ近い米をはじめ、野菜などが寄せられた。
この日、センターの職員やボランティアが、食料などの仕分けにあたり、米2キロや野菜など100セットを準備。午後から、外国人失業者らの生活実態を把握するためセンターが行ったアンケートに回答した市内外の家族らに配った。
生後6カ月の孫向けの粉ミルクなどを受け取った同県三好町のモトオカ・オサムさん(56)は「給料が10万円近く下がったので助かった」と話した。--------------------------------------------------
【かきかけ】
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