まず海兵隊9000人南部へ=アフガン増派の効果検証-米紙11月29日15時33分配信 時事通信
【ワシントン時事】米紙ワシントン・ポスト(電子版)は29日、オバマ大統領がアフガニスタンへの追加増派を決定した場合、最初に海兵隊9000人が反政府勢力タリバンの牙城となっているアフガン南部に派遣され、増派効果を検証するモデルケースになると報じた。
オバマ大統領は12月1日(日本時間2日)に新たなアフガン戦略を発表するが、同紙によると、3万~3万5000人を今後12~18カ月かけて段階的に増派することが盛り込まれる見通しだ。
アフガン駐留米軍のマクリスタル司令官は、オバマ大統領に最大4万人以上の増派を進言するとともに、都市部と南部などに重点的に部隊を配備し、治安を回復させ、統治機能確立と復興支援を進める戦略を提示。オバマ大統領は段階的な増派により、増派効果とアフガンのカルザイ大統領の不正撲滅への取り組みを見極め、成果が不十分な場合は増派を中止するという。-----------------------------------
■すぐに撤兵すると、保守派がさわぐとかの計算があって、「効果検証」といった、もっともらしい口実がでてきたのかな?■いずれにせよ、イラク戦争のばあいとおなじで、米軍が破壊した秩序だからといって、米軍が絶対にしりぬぐいしなければというのは、おかしい。中長期的には、単に撤兵した方が秩序がもどる可能性だってありうるわけだし。
●
アフガニスタン関連記事●旧ブログ
「アフガニスタン」関連記事
スポンサーサイト
テーマ : オバマ大統領・政権 - ジャンル : 政治・経済
タグ : 安全
問題は、駐留が秩序をふやしたかということ
■すくなくとも、報道から、それら詳細な情報が提供・整理された記憶がありません。報じられれきたとはおもいますが、すくなくとも、こちらがスッキリするような整理をしてくれた解説記事の記憶がのこっていないと。■単純にこちらの不勉強かもしれませんが、当方より新聞等をおおざっぱにしかよまない層は、5万どころか500万ぐらいは実在するだろう(5000万はともかく)とおもうので、そういった層がアフガン・イラクの米国のうごきを追認・強力する政府に加勢するような投票や言動をくりかえしているとすれば、それは、ちょっとなーと。■そして、そこに問題を感じながらキャンペーンをうたないなら、(広告料がとれないなど商業主義的に)やる気がない(ジャーナリズムよりコマーシャリズム)か、政府や広告代理店あたりに陰に陽に圧力かけられているか、どちらかでしょう…。
単なる貼付ですが
「私にも話させて:民主党政権はアフガン侵略容認」
http://watashinim.exblog.jp/10530494/
以前タカマサさんが提起した懸念(http://harana.blog21.fc2.com/blog-entry-461.html)が現実のものになりそうですね。おそろしいことです。
↑
世間一般のイスラームからターリバーンが逸脱していることは明白だと考えますが。
アハメド・ラシッドによれは,極めて貧しい,むしろ反啓蒙主義とさえされている.
以下,引用.
タリバンは,イスラムとアフガニスタンの歴史,イスラム法とコーランの知識,20世紀のイスラム世界での政治的・理論的発展について貧弱な教えしか受けていなかった.
20世紀のイスラム急進主義には,学究的な文献と議論の長い歴史があるが,タリバンにはこうした歴史的考察も伝統もない.
タリバンには,イスラムやアフガン史に関するイスラム的に明白で学究的な分析もない.
世界の急進的イスラムの議論に対する見解表明は僅かだし,彼ら自身の歴史についてのそれは,より少ない.
こうしたことが,ムスリム間での議論さえ認めない反啓蒙主義を生み出した.
(「タリバン」,講談社,2000/10, p.)
普通のムスリムは、モスクを爆破したりしませんし
過去にこんな事件が
アフガンのモスクで爆弾テロ,19人死亡
【カブール=平本秀樹】アフガニスタン南部カンダハルの中心部にあるモスク(イスラム教礼拝所)で1日朝,自爆と見られる爆発が起き,ジャラリ内相によると,カブールの警察長官ら19人が死亡,52人が負傷した.
地元州知事は,犯人はアラブ人と話しており,旧支配勢力タリバンか国際テロ組織アル・カーイダの犯行の可能性が高い.
モスクは,カルザイ政権を支持するイスラム教スンニ派の聖職者協会会長マウルビ・アブドラ・ファヤズ師が運営していたが,同師は5月29日に武装集団に襲撃されて死亡,タリバンが犯行を認めた.
モスク内では爆発当時,同師の追悼礼拝が行われていた.
(読売新聞,2005/6/2)
アハメド・ラシッド評
など、評価がたかいジャーナリストのようですね。
新著では、戦争がアフガニスタンだけでなく、パキスタンまで大混乱に陥れてしまったことに対して、ブッシュ政権だけでなく、パキスタンのムシャラフ軍事政権と軍部の責任を綿密に追及している。それと同時に、パキスタンのイスラム過激派の実態を明らかにして、その活動を糾弾している。タリバンとアルカイダがアフガニスタンから逃れて、パキスタン北西部の部族地域とバロチスタン州に拠点を築き、アフガニスタンでの反撃を拡大することができたのは、パキスタンのイスラム過激派の支援のおかげなのだ。
ラシッドが、イスラム過激派の批判を国内でどのように展開してきたのかは知らない。だが、新著の実態究明ときびしい批判だけでも、イスラム教徒である彼を「背教者」として、「パキスタン・タリバン運動」の中の極端なグループが「死刑宣告」をしたのではないだろうか。
暗殺の脅迫からは身を隠したが、ラシッドは書き続け、話し続けている。ジャーナリストだから、当然だよね。死ぬなよ!
↑ ■重要なのは、ブッシュ政権も批判されている事実。タリバーンなどの原理主義組織が問題をかかえていることは事実として、問題をややこしくしたのは、アメリカ政府の介入だという点は、わすれてはならないでしょう。
コメントの投稿