投票用紙配布ミス、全盲男性の投票無効に…大阪8月26日10時55分配信 読売新聞
大阪市選管は25日、衆院選の期日前投票で、全盲の80歳代男性に小選挙区と比例選の点字の投票用紙をあべこべに渡すミスがあり、男性の投票が無効になった、と発表した。
市選管によると、25日午後3時頃、阿倍野区役所の期日前投票所で、係長が小選挙区と比例選の投票用紙を間違えて渡し、男性が比例選の用紙に候補者名を記入して投票した。
立会人が用紙の色が小選挙区用の桃色でなく、比例選用の水色だったのに気付いて指摘したが、係長はその場で「有効票として扱える」と男性に誤った説明をして小選挙区用の用紙に政党名を記入するよう促し、ミスを重ねたという。
公職選挙法は「1人1票に限る」と規定しているため、男性の投票権は救済されないという。期日前投票で2重ミス=誤って交付、説明も間違い-大阪市8月25日22時10分配信 時事通信
30日投開票の衆院選期日前投票で、大阪市選挙管理委員会は25日、同市阿倍野区役所の投票所で、男性選管職員が目の不自由な80代の男性有権者に、小選挙区と比例代表の点字投票用紙を逆に交付するミスがあったと発表した。さらに、職員は「開票時に誤りは是正できる」と間違った説明をしていたことも判明した。
公選法の規定により再投票はできず、投票は無効になる。市選管は「深くおわびし、正しく確実に投票用紙の交付を行うよう周知徹底を図る」と謝罪した。
市選管によると、同日午後3時すぎ、職員が点字投票用紙を男性に渡す際、小選挙区の交付所で比例代表の用紙を誤って交付した。投函(とうかん)時、立会人が交付誤りを指摘したが、職員は気が動転して「開票の際、有効票として取り扱える」などと間違った説明をした上で、比例代表の交付所で小選挙区の用紙を渡して、政党名を点字で記載するよう案内したという。 ------------------------------------
■「公権力」がミスしたのに、「公職選挙法」の規定をもって、「男性の投票権は救済されない」などと、しゃあしゃあと「解釈」をのべた担当者の なまえは、だれだ? 謝罪してすむものじゃなかろう。■こういうのを、「責任転嫁」・「杓子定規」というんだろうが。
■このケースのばあい、公権力のがわがおかしたミスは、プロセスや意図はどうあれ、権力犯罪ということができる。ミスによって住民の基本的人権の一部が侵害されたのだから。■なんら おちどがない 投票者がわに対して、権力が、規定をもって 責任転嫁するとは、二重の権力犯罪というほかない。「2重ミス」なんぞよりも、「杓子定規」の解釈によって「責任転嫁」をやめない点でね。
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公職選挙法「第三十六条 投票は、各選挙につき、一人一票に限る。」という規定は、こういった事例について、二度と投票できないことをさだめた規定とは、到底おもえない。
■保守系の政治家や言論人が、反体制的ないし反与党的な勢力が 脱法的な行動をとると、急に「法治国家なのだから」などと、聖人君子ぶるのは、よくあるはなし。■しかし、「
法治国家(ほうちこっか、独 Rechtsstaat)とは、その基本的性格が変更不可能である恒久的な法体系によって、その権力を拘束されている国家。 近代ドイツ法学に由来する概念であり、国家におけるすべての決定や判断は、国家が定めた法律に基づいて行うとされる…」(ウィキペディア「法治国家」)という定義もあるとおり、法的に拘束されているのは「国民」「臣民」の方ではなくて、国家権力の方である。■このケースのばあいも、第36条の規定が、投票権の限界を規定しているとのみ解釈して、当局のミスを勘案しないというのは、絶対におかしい。たとえば、大学入試の運営者のミスでまともな受験が保障されなかった志願者に対して、「事情がどうあれ、勘案しない。受験料も返却しない」と、ひらきなおるようなものなのだが、その自覚さえないのか?
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