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ハラナ・タカマサ

Author:ハラナ・タカマサ
     【原名高正】
誕生日:ニーチェ/フーコーと同日
職業 :サービス労働+情報生産

日本版ポリティカルコンパス
政治的左右度:-7.6 
経済的左右度:-5.19
【位置 リベラル左派】

前ブログ: 『タカマサのきまぐれ時評

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【転載】中学部設立にご支援をお願いします(明晴学園)

■「「手話で授業」全国初の学校開校(朝日小学生新聞)」の関連記事。


中学部設立寄附のお願い [2009年02月01日(日)]
2008年4月、学校法人明晴学園幼稚部・小学部が開校しました。全国のみなさまの温かいご支援とご協力により日本で初めてのバイリンガル・バイカルチュラルろう教育を行うろう学校が誕生しました。厚く御礼申し上げます。
明晴学園1

現在明晴学園では、約40名の子どもたちが学んでいますが、現在小学部5年生の児童が中学生となるまでにぜひとも中学部を設置しなければなりません。『自分たちの言葉でわかる授業を受けたい。』それがろう児の切なる願いです。聞こえない子が手話で学べる義務教育の実現を応援して下さい。中学部設立をめざして今年の6月末までに、設立資金3000万円の募金のお願いをしています
子どもたちの夢にみなさまの温かいご支援をどうぞよろしくお願いいたします。


明晴学園中学部設立へのご寄付に関するお申し込み・お問い合わせは
学校法人明晴学園までどうぞよろしくお願い申し上げます。
http://www.meiseigakuen.ed.jp/jhs/index.html

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テーマ : みんなに紹介したいこと - ジャンル : ブログ

タグ : ろう教育ろう学校

核持ち込み密約:米核持ち込み、密約文書引き継ぐ 村田元次官「外相に説明」(毎日)ほか

■いわゆる日米間の「密約」問題関連記事の続報。

核密約、証言者の1人は村田氏 参考人招致に含み

 1987年から89年まで、外務事務次官を務めた村田良平氏(79)は29日、日本への米軍核搭載艦船の立ち寄りを日米安全保障条約上の「事前協議」の対象外とした核持ち込みの密約に関して、外務省内に文書があり歴代次官が引き継いできたと共同通信に証言した複数の元次官の1人であることを公表することに同意した。共同通信の電話取材に答えた。
村田良平元外務事務次官

 村田氏はまた、密約問題をめぐり衆院外務委員会が検討する参考人招致について「外務省には今も好意を抱いている。(招致が強制的でなければ)断りたい」とする一方、招致される事態となれば、真相を証言する意向を強く示唆し、国会証言の可能性に含みを持たせた。

 村田氏は今年3月18日、京都市内でインタビューに応じ、匿名を条件に、歴代次官による密約の引き継ぎに関する詳細を証言していた。しかし西日本新聞などが今月28日以降、村田氏の証言を実名で報道したことから、それまでの匿名を実名に切り替えることに同意した。

2009/06/29 11:08 【共同通信

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テーマ : これでいいのか日本 - ジャンル : 政治・経済

タグ : 真理省1984年ハイパー独裁密約公文書

新型インフルエンザ騒動の怪10=原田和明「豚インフルエンザ報道を検証する 第7回 ナンセンスなインフルエンザ対策」

「インフルエンザ」関連記事のつづき。■「新型インフルエンザ騒動の怪9=原田和明「豚インフルエンザ報道を検証する 第6回 でっちあげられた関西のパニック」の続報。


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世界の環境ホットニュース[GEN] 718号 09年06月29日
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        豚インフルエンザ報道を検証する(第7回)

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 第7回 ナンセンスなインフルエンザ対策         原田 和明

 日本国内における豚インフルエンザ騒動は、WHOやメキシコ保健相の不可解な行動に乗じて、厚生労働省が意図的に作り出したパニックだったのではないかとの解釈を紹介してきましたが、厚生労働省の現役検疫官からは、専門家不在の厚生労働省が、専門知識のなさをカバーするだけで四苦八苦の末、見当違いのナンセンスな対策を連発しているとの見方が提示されています。

 「厚労省には専門家がいない」と言い放ったのは、厚労省の現役検疫官で、国会でも「水際作戦は政府のパフォーマンスだ」と証言した木村盛世氏です。木村氏は「厚生労働省崩壊」を実名で出版しているくらいですから、爆弾発言は当然想定内だったようで、当初5月25日に行なわれる予定だった参考人質疑は、厚労省幹部とそれに追従した与党議員の抵抗にあって、直前に委員会の開会が約1時間遅れただけでなく、参考人質疑そのものも延期されました。

 出席を要求した民主党の鈴木寛氏は「舛添厚労相側は容認したのに厚労省が木村氏の出席を拒んだ」と指摘したうえで、「本人から(出席の)了解いただいている。厚労省の 横暴で 開会が遅れたことは極めて遺憾」と抗議しました。
(5.26朝日新聞)

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テーマ : これでいいのか日本 - ジャンル : 政治・経済

タグ : 真理省1984年安全ハイパー独裁インフルエンザヒステリー

「植物的」一生をおくる動物と「生物農薬」

■ミノムシといえば、通常は、冬の風物詩だろうが、サナギになるのは4~6月、羽化するのは6~8たつだそうだ。■ウィキペディア「ミノムシ」から〔リンクは、ほとんど割愛〕。


ミノムシ(蓑虫)は、ミノガ科のガの幼虫。一般には、その中でもオオミノガの幼虫を指す。バラ科やカキノキ科などの果樹の葉を食害する。幼虫は摂食後の枯れ葉や枯れ枝に粘性の糸を絡め、袋状の巣を作って枝からぶら下がることで有名。わらで作った雨具「(みの)」に形が似ている為に「ミノムシ」と呼ばれるようになった。近年は後述する外来種のヤドリバエによる寄生により生息個体が激減しており、各自治体で絶滅危惧2類に登録されるようになってきている。

ミノムシ

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サメとワニ

サメおよび、ワニについての、雑学的列記。



ベストアンサーに選ばれた回答
felix120233さん

 日本で、比較的、サメが多い日本海側、とくに山陰地方で通常のサメを”サメ”(おそらく語源は吊り上った小さい目の”狭目”からきているのだろう。)、サメと極端に外見が異なり、群れを作る”シュモクザメ”を”ワニ”(おそらく語源は咬みつくの古語ハム→ハニが変化したものだろう。)と呼んで区別していたことが古文献から窺える。

 日本人が近世になって東南アジア方面に進出したときに初めて爬虫類の”ワニ”を見、取りあえず使い道のなかった「ワニ」を当てたのだろう。

違反報告
回答日時:2007/1/19 01:11:42




ざつがく・ザツガク・雑学 2004-05-27 Vol.232発行日: 2004/5/27
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    ざつがく・ザツガク・雑学 Vol.232 2004-05-27

発行 毎週 木曜日
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 バックナンバーは http://www.geocities.co.jp/Bookend/4373 でどうぞ
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□■■サメ・エイ
★軟骨魚類
サメやエイは軟骨魚類で原始的な魚類と言われます。ちなみに、普通の魚は硬骨魚類です。現在の魚の96.5%は硬骨魚類です。
 ですから、サメの標本には顎しかありませんね。軟骨は腐ってしまうんだそうです。
 また、サメには浮き袋がありません。魚に浮き袋が出来る前に分化したのです。
 代わりに、肝臓の油で浮きます。そのため肝臓が大きく体重の1/4もあるといいます。
スクアレン(Squalene)は深海ザメの肝臓から採られたものです。

★繁殖
サメは種類によって、卵生、卵胎生、胎生と生まれ方が違っています。
 普通のサメは卵を生みます。しかし、オオメジロザメは体内で卵を孵化して、子供を産み落とします。さらに、ヤジブカに至っては臍(へそ)の緒まであって母親からの栄養で育つと言います。サメやエイはちゃんと交尾をし体内受精をするんですよ。
 原始的な魚とは思えませんね。
 でも、保育はしないんだそうです。

■語源
★ワニとサメ(鮫)とフカ(鱶)
因幡(いなば)のシロウサギに出てくるワニ、あれはサメです。日本にワニがいるわけ無いですよね。^^; 山陰地方では今でもワニと呼んでいて、食用にしています。
冷蔵技術の無い時代、サメはアンモニアを多く含み、腐りにくいので海から離れた山間部で特に食用として人気があったと言います。
 古事記ではワニだけが載っています。出雲風土記ではワニとサメの両方が出てきます。

 関西ではフカが普通なようですが、関東では大型のサメだけをフカと呼んでいるようです。

★語源
サメの語源は、目が小さいので狭目を筆頭に諸説あってはっきりしません。
 フカは大型のサメが深いところに棲むからと言う説があります。

 エイの方は語源は不明だそうです。

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テーマ : 雑記 - ジャンル : ブログ

ブログの更新状況とコメント欄2

前回と、ほぼ同様の状況です。もうしわけありません。おかえしは、週あけになるかもしれません。

■個人的には、旧ブログがブログ・サービス会社の破綻などによって、確認不能になることにそなえて、「キャッシュ情報による『(元)登校拒否系』重要記事」でこころみたみたいに、過去記事が検索できるよう、対策をうたないとまずいとおもうようになりました(大半の記事が、不備で よめませんが)。■が、それも、現在おかれている 時間や体力の関係もあり、当然 構想だけの状態です。

■とりいそぎ、ご報告と おわびを。

たばこ規制法成立(アメリカ)

■大統領選につづいて、日米間での、健全さの 格差をみせつけられるニュース。


米国初のたばこ規制法が成立 ニコチン量制限、風味禁止

 【ワシントン22日共同】オバマ米大統領は22日、たばこの製造、販売を大幅に規制する権限を食品医薬品局(FDA)に付与する法案に署名、米国初の包括的なたばこ規制法が成立した。
たばこ規制法

 禁煙に苦戦しているオバマ大統領は署名式典で「喫煙者のほぼ90%が18歳以下で吸い始める。私もそうした10代の若者の一人だった」と、自身を引き合いにして青少年対策の重要性を説いた。

 同法によると、FDAはニコチンの含有量を制限することができ、青少年を喫煙に誘引するような風味の添加を禁じる。「マイルド」や「ライト」といった健康被害が軽くなるかのような宣伝や、学校の周辺での屋外広告を禁止する。

 たばこの規制強化は1990年代から連邦議会で法案審議が本格化したが、業界団体の抵抗やブッシュ前大統領の反対で実現しなかった


2009/06/23 09:02 【共同通信】


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テーマ : これでいいのか日本 - ジャンル : 政治・経済

タグ : たばこ

【正論】加藤秀俊 漢検問題に国の言語政策疑う

漢字検定関連の記事。■「産経」【正論】および「イザ!」の 1か月ほどまえの記事を転載。

【正論】加藤秀俊 漢検問題に国の言語政策疑う:
2009/05/27 08:34
 ≪生まれて初めての漢字≫

 「●(=學の子を魚に)」という漢字があります、さあ、これをなんと読みますか? 答えは「カブトガニ」です。「足袋のコハゼ」ってありますね、あのコハゼを漢字で書きなさい。ハイ、正解は「鞐」です。
加藤秀俊

関連記事
【古典個展】「漢検」に受検の価値なし 立命館大教授・加地伸行
漢漢字表案への声 「鬱」外せという不見識

 それじゃ、こんどは宛て字の問題です。「鳳梨」という漢字2文字、これ、なんと読むでしょう? わかりますか? これは「パイナップル」です。それじゃ「石決明」はどうでしょう? ヘンな字ですが「アワビ」と読むんですよ。以下、難問はいくらでもでてくる。

 「日本漢字能力検定」略して「漢検」のいちばんむずかしい1級の試験問題をクイズふうにならべてみるとおよそこういうことになる。

 こんな問題に答えなさい、といわれてもさっぱりわからない。わからないのもあたりまえ。こんな漢字、ふだんの言語生活にまったく関係ないからである。わたしだって人並みに教育をうけてきたが「●」なんて、生まれてはじめて見た。「鞐」にいたっては「国字」つまり和製漢字だからホンモノの「漢」字ではない。ニセ漢字である。それにだいたい、コハゼどころか「足袋」というものがほとんど生活のなかからすがたを消しているのだから、出題じたいも滑稽(こっけい)である。

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テーマ : これでいいのか日本 - ジャンル : 政治・経済

タグ : ナショナリズム日本語漢字検定

経済弱者による 最弱者からの収奪構造としての、研修・実習生問題

■いわゆる「外国人研修生」問題の関連記事。■まずは、『中日新聞』(福井版)の先日の記事から。

“外国人受け入れ「モラルを」 相次ぐ不法労働に憤り”
『中日新聞』【福井】2009年6月18日

 残業代の不払いなど、外国人研修生や技能実習生に不法労働を強いる企業が後を絶たない。県内でも未払い残業代の支払いを求める労働審判の申し立てがあるなど深刻化。「外国人研修生なしに経営は成り立たん」という企業もあるなど、不法労働根絶を求める声が高まっている。
 坂井市にある織物会社の社長(66)は「日本人と同じ待遇でも、働かせているだけで不法就労じゃないかと疑われる。不法がはびこれば研修生も来なくなる。企業はもっとモラルを」と怒りの声を上げる。

外国人研修生・技能実習生の推移(福井)


 2001年。「きつい、汚い、危険」の3K職場とされる織物工場に日本の若者は就職しなくなり、同社も人手不足に悩んでいた。そんな時、外国人研修生を派遣する県内の協同組合から「外国人が1年の研修後、実習生として労働力になる制度がある」との話を聞いた。受け入れるには協同組合への入会に200万円、日本語能力テストの費用や座学研修費、組合費など毎月十数万円と高額な出資が必要だったが、「人がいないから仕方がない」と、中国人の受け入れを決断した。

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テーマ : これでいいのか日本 - ジャンル : 政治・経済

タグ : 外国人研修生技能実習生搾取

新型インフルエンザ騒動の怪9=原田和明「豚インフルエンザ報道を検証する 第6回 でっちあげられた関西のパニック」

「インフルエンザ」関連記事のつづき。■新型インフルエンザ騒動の怪8=原田和明「豚インフルエンザ報道を検証する 第5回 重複感染?」の続報。


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世界の環境ホットニュース[GEN] 717号 09年06月21日
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豚インフルエンザ報道を検証する(第6回)

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 第6回 でっちあげられた関西のパニック         原田 和明

 厚生労働省は 6月19日、これまでの新型インフルエンザ対策を見直し、通常の季節性対策に近づける新たな運用指針を発表しました。これまで、厚生労働省は地方に、通常の季節性インフルエンザも「新型」と水増し発表をさせていたのですから、自ら起こしたパニックを自ら沈静化させるように動き始めたようです。ところで、厚生労働省がパニックを演出していた証拠がひとつ見つかりました。

 連載第3回(GEN713)で取り上げた新型インフルエンザの判定手順を再度 掲載します。豚インフルエンザかどうか判定するための手続きは 次の3段階で構成されます。本来(a)→(b)→(c)と進んで初めて「新型」と判定されるべきところ、日本では なぜか(b)までで「新型」と判定されていることを、これまで説明してきました。

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テーマ : これでいいのか日本 - ジャンル : 政治・経済

タグ : 真理省1984年安全ハイパー独裁インフルエンザヒステリー

【転載】「日本における公文書の管理と公開の現状と問題点―法制度とその運用を中心に―」(2009年度第14回東アジア近代史学会研究大会)

■大会2日めの後半という、ほんの一部だが、公文書関連の記事と関連情報。

東アジア近代史学会 シンポジウム/研究大会
日時:2009, 6月 20 - 00:00
シンポジウム・研究会 学内開催
2009年度第14回東アジア近代史学会研究大会
・大会テーマ 「東アジアの国際秩序と条約体制:近世から近代へ」
・日 程:2009年6月20日(土)~21日(日)
・場 所:東京大学駒場キャンパス18号館1階ホール
・大会参加費:会員1000円、非会員1500円
※ 大会には会員非会員を問わず興味のある方々のご参加をお待ちしております。

公式ホームページ
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jameah/14taikai.htm

6月20日(土) 午前9時30分受付
シンポジウム「東アジアの国際秩序と条約体制:近世から近代へ」 (10時00分~17時00分)

趣旨説明:三谷 博 氏(東京大学)
司会:中見立夫 氏(東京外大AA研)・堀口 修 氏(宮内庁書陵部)・並木頼寿 氏(東京大学)

清末中国の「不平等」条約観 佐々木 揚 氏(佐賀大学)
領事裁判権を行使する中国―近代東アジアの属人主義と属国支配の視点から― 青山治世 氏(愛知学院大学)
明治初期の日本における領事法廷と日本法廷 森田朋子 氏(中部大学)
近代朝鮮の条約における「平等」と「不平等」-日朝修好条規と朝米修好通商条約を中心に- 月脚達彦 氏(東京大学)
儀礼から見る近世末期日露交渉 生田美智子 氏(大阪大学)
コメンテイター:杉山伸也氏(慶応大学)・小風秀雅氏(お茶の水女子大学)・劉建輝氏(国際日本文化研究センター)・木村直也氏(産業能率大学)

・総会 (17時~17時30分)

・懇親会 (18時~)
懇親会参加費:一般(6000円)・院生・学生(3000円)

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タグ : 公文書アーカイブナショナリズム真理省1984年ハイパー独裁

島唄 (THE BOOM)

■きょうは、THE BOOMの代表曲「島唄(オリジナル・ヴァージョン)」発売16周年にあたる。■『朝日』の記事から。


〈うたの旅人〉海を越えた魂 ザ・ブーム「島唄」

沖縄
2009年6月19日

 「島唄」はザ・ブームの宮沢和史さんが作詞作曲した曲です。

 きっかけは、沖縄音楽にのめりこんでいた宮沢さんが91年に初めて訪れた「ひめゆり平和祈念資料館」で受けた衝撃でした。宮沢さんはその時初めて沖縄戦の悲劇を知り、それまでの自分の無知さに猛烈に腹が立ったといいます。資料館を出た後、とぼとぼと歩く先には、サトウキビ(沖縄の言葉で「ウージ」)が風に揺れていました。
大城クラウディア
青く透明な海を背に、沖縄系アルゼンチン人の歌手
大城クラウディアさんの歌う「島唄」と三線の音が響く=沖縄・宮古島


 東京へ帰ってすぐに書いた曲が「島唄」でした。でいごは5月ごろに咲く沖縄の県花、「ウージの森」とはサトウキビ畑のこと、「ウージの下」とは畑の下にあったガマのことです。「ウージの森で千代にさよなら」という歌詞は、ガマでの集団自死の悲劇を暗示します。旋律は沖縄音階を基調にしましたが、この「ウージ」の部分だけは日本的な音階に戻しました。「彼らを死に追いやったのは、当時の日本の軍事教育。沖縄音階では歌えない」と宮沢さんは判断したと言います。

 92年のアルバムに収録後、宮沢さんはシングルカットにこだわりました。「沖縄の人たちにも聞いて欲しい、沖縄の人たちが時を経ても歌える歌を残したい」との思いからです。もちろん本土の人間が沖縄を歌うことへの抵抗感は想像に難くなく、宮沢さん自身にもためらいはありました。

 結局、92年末に沖縄限定で沖縄言葉でのシングルカットが決定。CMタイアップもあり、沖縄県内でヒットすると、海を越えて本土へと飛び火し、標準語盤を翌年に発売。ミリオンセラーとなりました。

 その後、歌は日本のみならず、世界中へと海を越えて行きました。アルゼンチン、ブラジル、ポーランド…。アルゼンチンのアルフレド・カセーロさんが日本語でカバーした「島唄」は同国で大ヒットし、02年のサッカー・ワールドカップでアルゼンチン代表の公式応援歌になったほどです。

 その広がりを、宮沢さんは今、こう言います。「自らの意思とは違う死に方を選ばざるを得なかった多くの魂が、空へと舞い上がり、海を渡っていったのだろう」

 歌は沖縄の若者たちの意識も変え、海の向こうでは若者の人生をも変えていきました。



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【転載】「教育のバリアフリー、そしてバリアフリーの教育」

◆◆ 市民公開フォーラムのご案内 ◆◆ <転送自由>


東京大学大学院教育学研究科附属バリアフリー教育開発研究センター

開設記念・市民公開フォーラム-のご案内

「教育のバリアフリー、そしてバリアフリーの教育」

【日時】2009年6月20日(土)13:30~17:00
【場所】東京大学安田講堂(文京区本郷7-3-1)
【主催】東京大学大学院教育学研究科
【共催】毎日新聞社
【後援】日本製薬団体連合会、等

【協力】東京大学バリアフリー支援室ペパーミントウェーブ実行委員会
*手話通訳付き

こちらより、お申し込みいただけます。

http://www.p.u-tokyo.ac.jp/cbfe/0300/2009/0620_forum.html



【プログラム】

■基調講演 『教育のバリアフリー化が社会を変える』
福島智 東京大学先端科学技術研究センター教授

<略歴> 9歳のときに失明、18歳で聴力を失い「盲ろう者」となったが、両手の指先を点字タイプライターの六つのキーに見立てたコミュニケーション方法「指点字」を母親とともに考案。盲ろう者として日本初の大学進学、世界でも稀有の大学教員となる。現在は、東京大学先端科学技術研究センターにおいて、バリアフリー論・障がい学の教育研究に従事するとともに、盲ろう者を含めた障がい者の福祉増進を目指す社会的活動に取り組む。

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タグ : バリアフリー障害学

「東京五輪招致委員会・河野一郎事務総長との対話」(猪瀬直樹)

東京オリンピック誘致関連の記事。■メールマガジン猪瀬直樹“日本国の研究”の先日の記事を転載。


2009年06月17日発行 第0551号 特別
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ■■■    日本国の研究           
 ■■■    不安との訣別/再生のカルテ
 ■■■    編集長 猪瀬直樹
********************************************************

http://www.inose.gr.jp/mailmaga/index.html

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 本日17日水曜日放送の報道ステーションに猪瀬直樹がゲスト出演し、直轄事業負担金問題についてするどく切り込みます。

                *  
                
 2016年夏季五輪招致を目指す東京など立候補4都市が、開催都市決定の投票権を持つ国際オリンピック委員会(IOC)委員に開催計画を直接説明する「テクニカルミーティング」が6月17日、18日にスイス・ローザンヌで開かます。

 東京からは石原慎太郎東京都知ら8名が参加する予定ですが、今週のメールマガジンはそのひとり、河野一郎・東京オリンピック・パラリンピック招致委員会事務総長と猪瀬直樹の対談をお届けします。

――――――――――――――――――――――――――――――

「東京五輪招致委員会・河野一郎事務総長との対話」

【対談】

  河野一郎(東京オリンピック・パラリンピック招致委員会事務総長)
    ×
  猪瀬直樹

         (MXTV『東京からはじめよう』09年5月2日土曜日放送)

○猪瀬直樹● 本日お招きする方は2016年開催予定の東京オリンピック・パラリンピック招致委員会事務総長、河野一郎さんです。先日IOCの使節団が東京に来ましたけれど、河野一郎さんは彼らにプレゼンテーションをした責任者です。実際はどんな方なのか。いろいろなお話を聞いてみたいと思います。

 IOCの評価委員団は立候補都市視察のため、4月14日から20日まで来日しました。
 
 実質4月16日のホテルオークラから視察がはじまったわけですが、前日の15日に評価委員会だけのミーティングをやり、16日は競技会場をバスで回ったんですね?

○河野● 16日は最初にトリトンスクエアに行き、東京ベイゾーン全体の景観を一望できる高層階から、点在する会場予定地のパノラマを視察しました。次に東京ビッグサイトに移動し、東京の姿を再現した大型の都市模型を見て、東京の全体を見た。これもかなりインパクトがあったと思います。

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タグ : ナショナリズムハイパー独裁

【転載】星川 淳@屋久島発 インナーネットソース号外(09.06.17)

■いわゆる“グリーンピース宅配便窃盗事件”がらみの記事「違法なことをやっている国家が、NPOの「違法行為」をとがめる既視感」の続報。■“グリーンピース・ジャパン”事務局長の“星川淳”さんの配信記事の転載。


グリーンピース・ジャパン星川より:

 昨夏、調査捕鯨鯨肉の組織的横領を告発する際、証拠品として東京地検に提出した塩漬けクジラ肉1箱の入手方法をめぐる違法性を疑われて逮捕・起訴されたグリーンピース・ジャパンの佐藤潤一と鈴木徹は、現在、公判前整理手続きを重ね、秋にも公判を迎えようとしています。

 このたび佐藤と鈴木の弁護団が、ヨーロッパで「表現の自由/知る権利」に関する判例研究の第一線に立つヘント大学(ベルギー)のデレク・フォルホーフ教授と、同じくメディア法に詳しいコペンハーゲン大学(デンマーク)のインゲール・ハート=ラスムッセン教授を招いて、フォーラムやシンポジウムを開催します。

 国際人権規約の「表現の自由」にもとづき、ヨーロッパ人権裁判所を中心に近年、先進的な判例が積み重ねられてきました。今回の佐藤と鈴木のように、NGO職員やジャーナリストが政府の不正・腐敗を暴こうとして違法性を疑われる行為に踏み込んだ場合、その行為によって得られた公共的な利益と、行為の違法性とを厳密に秤にかけ、前者が大きければ罰せられるべきではないという判断です。また、かりに違法性を問われる場合でも、国民主権の基盤である国民・市民による政府監視の意志を萎縮させないよう過重に罰してはならず、重すぎる懲罰を与えることこそ違法だという判決も少なくありません。

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タグ : ベジタリアン肉食捕鯨ナショナリズム西山事件国策逮捕権力犯罪アイヌ

新型インフルエンザ騒動の怪8=原田和明「豚インフルエンザ報道を検証する 第5回 重複感染?」

「インフルエンザ」関連記事のつづき。■形式的には「「クラスター爆弾禁止条約を批准」というけれど(世界の環境ホットニュース[GEN])」の次便にあたるが、シリーズ的には別系統の、「新型インフルエンザ騒動の怪6=原田和明「豚インフルエンザ報道を検証する 第4回 騒動にならなかったパンデミック」」の続報。


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世界の環境ホットニュース[GEN] 716号 09年06月17日
……

        豚インフルエンザ報道を検証する(第5回)

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 第5回 重複感染?                   原田 和明

 6月6日夜、福岡市は「市内在住の男子中学生が新型と季節型インフルエンザの両方に感染していることが分かった」と発表しました。前回までの連載で、「日本で新型の感染爆発が起きているように見えるのは、厚生労働省の水増し発表誘導政策によるもので、新型かどうかの検査はまったく行なわれていない」と推理してきました。福岡市の事例が重複感染だとわかったとすると、新型と季節型とを区別していることになり、私の推理は否定されることになりますが、「重複感染」の証拠は見つかりませんでした。

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テーマ : これでいいのか日本 - ジャンル : 政治・経済

タグ : 真理省1984年安全ハイパー独裁毒餃子事件報道を検証する

【転載】多言語化現象研究会10周年記念研究大会(第1回研究大会)

多言語化現象研究会10周年記念研究大会(第1回研究大会)案内
   テーマ「多言語化する日本社会-理想と現実」
[日 時] 6月20日(土)9:45~18:00
[会 場] 国立民族学博物館2階 第3・第5セミナー室
[参加費] 無料【事前登録必要】 
[登録方法] 事務局まで なまえ・所属・連絡先・万博自然文化園通過希望の有無を6月18日までにお知らせください。tagengoka-gensyoo●idc.minpaku.ac.jp 
(他HPに掲載いただく場合、ジャンクメールに拾われるのを避けるため●を@で置き
かえてください)
[定 員] 100名
[大会プログラム] 
http://www.r.minpaku.ac.jp/hirshoji/tagengo/dai1kai-taikai%20program.html

9:30開場・受付 9:45開会

第一部              総合司会:中野克彦(立命館大学)
10:00~12:30 研究発表25分(質疑応答も含めて)×11名   
        (12:30~14:00休憩)
 ・昼食は民博レストラン、および民博前軽食堂、児童文学館レストランが利用できます。会場への弁当持参も可能です。
 ・当日、大会参加者(登録者のみ)は民博常設展示場へは無料で入場できます。

第二部
14:00 基調講演「多言語化研究の可能性」 庄司博史(国立民族学博物館)
14:45~18:00 パネル発表・討論 
    テーマ「多言語化する日本社会-理想と現実」 
                    進行:藤井幸之助(神戸女学院大学)
パネラー 
岡崎 眸(お茶の水女子大学文教育学部)
  「グローバル化の下で変動する世界において持続可能な生き方を追求する共生日本語教育の役割」
津田幸男(筑波大学大学院人文社会科学研究科)
  「日本の多言語化における英語支配の影響」
石原 進多文化情報誌『イミグランツ』編集長)
  「なぜ、いま多文化情報なのか」
金 美善(国立民族学博物館外来研究員)  
  「移民女性と言語問題」
安田敏朗(一橋大学大学院言語社会研究科) 
  「「多言語社会」という幻想」
          (16:20~16:35休憩)
*終了後、懇親会(会費制)国立民族学博物館内にて予定。多数ご参加ください。

<資料提供のお願い>
 大会当日、会場に多言語化現象関連のチラシ・パンフレットなど無料配布コーナーを設置します。
http://www.r.minpaku.ac.jp/hirshoji/tagengo/dai1kai-taikai%20program.html#onegai
[問い合わせ・参加申し込み] 事務局までメールで
        tagengoka-gensyoo●idc.minpaku.ac.jp (●印を@に) 
 ホームページ http://www.r.minpaku.ac.jp/hirshoji/tagengo/
[主 催]多言語化現象研究会・国立民族学博物館 http://www.minpaku.ac.jp/

[注意事項]
・民博への最寄りのアクセスは http://www.minpaku.ac.jp/museum/information/access.html#bus
○モノレール「万博記念公園駅」「公園東口駅」(いずれも徒歩15分)
○阪急バス(茨木―千里中央線)「自然文化園日本庭園中央バス停」(徒歩5分) (茨木>千里中央のみ、1時間に1本程度)
近鉄バス茨木―阪大病院線)「日本庭園前バス停」(徒歩15分) 
モノレール万博記念公園駅から来る場合、万博自然公園(有料)を通過することになります。6月18日までに事前参加申し込みをされた方のみ、無料通過の手続きをします。公園東口駅からは日本庭園前駐車場を経由して無料で来館できます。 
★いずれの場合も大会案内のコピーを持参ください。
・民博の一般開館時間は10時です。ただし、大会参加者は9時半から10時まで担当者が入場誘導しますので、指示に従ってください。
・民博への車での入場はできませんが、日本庭園前駐車場1500円(1日)が利用できます。


「クラスター爆弾禁止条約を批准」というけれど(世界の環境ホットニュース[GEN])

■「クラスター爆弾禁止条約(オスロ条約)」の続報。



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     世界の環境ホットニュース[GEN] 715号 09年06月16日
……

      「クラスター爆弾禁止条約を批准」というけれど

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「クラスター爆弾禁止条約を批准」というけれど   原田和明

 6月10日 午前中の参院 本会議で、クラスター(集束)爆弾禁止条約の締結を全会一致で承認しました。条約締結は衆院でもすでに承認されており、国内の批准手続きは完了することになります。

 毎日新聞は6月10日付で <クラスター爆弾 早期批准を歓迎する> と題して次の社説を掲載しました。

 「クラスター爆弾禁止条約(オスロ条約)」批准案が10日、参院本会議
 で可決される見通しとなったのは実に喜ばしいことだ。(中略)日本が
 いち早く批准にこぎつけることは誇ってもいいだろう。(中略)自民党な
 どに防衛力低下を懸念する声があるのは確かだが、クラスター爆弾が
 日本の防衛にとって絶対欠かせない兵器かどうか。代わりに自衛隊が
 『精密誘導能力を有する装備品』導入を予定していることもあり、同爆
 弾の廃棄が直ちに防衛力低下につながると主張するのは難しかろう。
 (中略)クラスター爆弾についても、日本は軍事大国に、特に米国に
 条約参加を働きかけるとともに、被害者支援の面でも積極的に貢献
 すべきである。


 この日のニュース報道では、同条約の批准が軍縮に向けての一歩のように見えますが、どうも新たな利権誕生で話がまとまったということのようです。というのは、クラスター爆弾禁止と引き換えに「政府は今後、自衛隊が保有する集束弾の廃棄方法の検討を進めるとともに、代替兵器として精密誘導能力を持つロケット弾の調達などを進める。」(6月10日10時23分配信 産経新聞)という交換条件がついているからです。さらに国会では、わざわざ親切なことに、アメリカ軍が日本国内でクラスター爆弾を使い続けることを保障する確認の質疑まで行なわれています。

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「弱者」としての 所管団体?

“骨髄バンク天下り役人のパワハラ認定 東京地裁”

『朝日』2009年6月13日2時55分

 「日本骨髄バンク」を運営する骨髄移植推進財団で、天下り幹部による職員への嫌がらせ疑惑を告発して懲戒解雇された元総務部長の男性(58)が、職員の地位の確認を求めた訴訟の判決が12日、東京地裁であった。白石哲裁判官は、嫌がらせ行為があったのに財団は適切に対応しなかったとして解雇を無効とし、未払い賃金と慰謝料50万円の支払いを財団に命じた。

 この幹部は財団を所管する厚生労働省の元キャリア官僚で、04年に財団常務理事に就いた。男性は当時総務部長で、常務理事からセクハラ(性的嫌がらせ)や上下関係を使ったパワハラを受けているとの相談を職員たちから受け、疑惑を指摘する報告書を05年8月に理事長に出した。

 これに対し財団は同10月、男性を降格処分とし、06年9月には「報告書は虚偽で、個人への中傷だ」などとして懲戒解雇した。常務理事は06年3月に退職し、現在は私大教授を務めている。

 判決では、常務理事が複数の女性職員を呼んで連絡先を聞き出そうとしたなどの行為を事実と認定。また、「広報は体だけを使うご苦労な仕事で馬鹿になる」「(マスコミ勤務で)頭がさびついたんだろう」などと職員の学歴や職歴を見下した言動を繰り返していたことも指摘した。その上で「パワハラ・セクハラは基本的に事実なのに、財団は不当な降格人事や無効な解雇をした」と厳しく批判した。

 財団は「主張が認められず、極めて残念。判決文をよく読んで適切に対処したい」とコメントしている。

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■「主張」の根拠は不明だが、「常務理事」は特定されている。なぜ、実名で報道しないのか、よくわからないが。

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新型インフルエンザ騒動の怪7

「インフルエンザ」関連記事のつづき。■先週の「毎日」の特集記事。


新型インフルエンザ:警戒度6 41年ぶり「大流行」--WHOが宣言

 【ジュネーブ澤田克己】世界保健機関(WHO)のマーガレット・チャン事務局長は11日夕(日本時間12日未明)、新型インフルエンザの警戒度を現行の「フェーズ5」から、世界的大流行(パンデミック)を意味する「6」へ引き上げると発表した。インフルエンザのパンデミック発生は、世界中で約100万人が死亡した1968年の香港風邪以来41年ぶり

 チャン事務局長は会見で「感染の状況はフェーズ6の条件を満たしている」と話し「今後の感染の拡大は避けられない」とした。同日開いた専門家による緊急委員会や、前日までの各国との協議を総合的に判断してフェーズ6を宣言した模様だ。

 ただ、現段階ではウイルスは大きな変異を起こしておらず、特に治療の必要がない程度の軽症患者が多い。事務局長は「(新型インフルエンザは)重症度からみると世界的に中等度となっていると言える」とし「国境封鎖や旅行・貿易の制限はしないよう」呼び掛けた。

 現行規定に基づくフェーズ6引き上げの条件は、世界の複数地域で「地域社会レベルの持続的感染が起きている」ことだ。メキシコと米国に加え、日本や英国などで感染が拡大したうえ、これから冬に向かう南半球のオーストラリアで感染が1200人以上と急拡大していることを重視したとみられる。

 WHOは5月の総会時、パンデミック宣言がもたらす社会的混乱を恐れる日本や英国などからの反発を受けて、基準見直しを表明していたが、その後、軌道修正を図っていた。

 WHOは4月24日、メキシコで豚インフルエンザ感染を疑われる死者が多数出ていると発表。「フェーズ3」だった警戒度は、同月27日に新型インフルエンザ発生を意味する「4」、29日にパンデミックが目前に迫っていると警告する「5」へと引き上げられていた。WHOによると感染者は世界で2万7737人、死者は141人にのぼっている。

【関連記事】
新型インフル:渡航歴に関係なく遺伝子検査実施を…厚労省
新型インフル:解説 警戒度「6」に…「第2波」に備えを
新型インフル:警戒度6「世界的大流行」宣言…WHO
新型インフル:警戒度6に引き上げ検討…WHO
新型インフル:北海道で初の感染確認…ハワイ帰りの男性
毎日新聞 2009年6月12日 東京朝刊

関連記事
6月12日  新型インフルエンザ:大阪市宿泊施設、損害額13億円に
      新型インフルエンザ:神戸市医師会、きょう検証小委
      新型インフルエンザ:「警戒度6」でWHO局長、途上国支援呼びかけ
      新型インフルエンザ:現行対応を継続--河村官房長官
      新型インフルエンザ:「フェーズ6」来週中にも対応策 政府、監視強化へ

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■死亡率0.5%で100万人なくなるとしたら、2億人が感染するという計算だ。まあ、スペインかぜなみに、死亡率10%程度だとか、数億人単位で感染するというなら、世界で数千万人の死亡者ということで、おおごとだ。■しかし、世界で感染者3万人弱で、死者が千人台に達するのが いつのことやらといった水準で、「世界中で約100万人が死亡した1968年の香港風邪以来41年ぶり」といった、おおさわぎぶりは、どういった魂胆なんだろう? と、うたがいたくなる。■もちろん、スペインかぜのように、波状的に何度も流行し、最後の流行で大量の死者をだすといったおそれはありうるし、その途中で さらに突然変異して、ワクチンのたぐいが全部無効といった可能性もないではない。しかし、シリーズ第1回で紹介したとおり、20世紀に100万人以上の大量の犠牲者をだした、インフルエンザの世界的大流行は3度きりだ。それなみの大流行を懸念するというみとおしをだすなら、現時点で万単位の犠牲者がでていること、100万人単位の感染者が報告されていないと不自然だろう。■危機感を事実上あおっておきながら、「現段階ではウイルスは大きな変異を起こしておらず、特に治療の必要がない程度の軽症患者が多い。事務局長は「(新型インフルエンザは)重症度からみると世界的に中等度となっていると言える」とし「国境封鎖や旅行・貿易の制限はしないよう」呼び掛けた」といった矛盾した姿勢も気になる。■大した流行も死者数もでないのなら、いくら「新型ウィルス」による流行にしろ、「季節性インフルエンザ」に準じたあつかいのはず。大した流行も死者数もでない「世界的大流行(パンデミック)」って、いったい なに?

■やはり、シリーズ第2回で紹介した原田さんの疑念どおり、WHO国立感染症研究所のうごきは実に奇妙だ。




●ウィキペディアhttp://ja.wikipedia.org/wiki/H3N2亜型
●ウィキペディアhttp://ja.wikipedia.org/wiki/H1N1亜型
●ウィキペディアhttp://ja.wikipedia.org/wiki/2009年新型インフルエンザ
●ウィキペディアhttp://ja.wikipedia.org/wiki/オセルタミビル←「タミフル
●ウィキペディアhttp://ja.wikipedia.org/wiki/ザナミビル←「リレンザ
●Google「インフルエンザ ヒステリー

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情報弱者・生活弱者としての「外国人」施策

■前便「【転載】第11回日本言語政策学会大会(昭和女子大学)」つながりのリンク集をつくっておく。【「“”」でくくったものは、Google検索結果】

“外国人労働者問題関係省庁連絡会議”
□ 根拠・構成員

□ 資  料
“外国人労働者問題関係施策について”

□ 取りまとめ
平成21年 1月16日   「「生活者としての外国人」に関する総合的対応策」の実施状況について
              「生活者としての外国人」に関する総合的対応策 関係予算(平成21年度予算案)
平成20年 9月11日 「「生活者としての外国人」に関する総合的対応策」の実施状況について
              「生活者としての外国人」に関する総合的対応策 関係予算(平成21年度概算予算)
平成20年 2月15日 「「生活者としての外国人」に関する総合的対応策」の実施状況について
              「生活者としての外国人」に関する総合的対応策 関係予算(平成20年度予算案)
平成19年 9月 7日 「「生活者としての外国人」に関する総合的対応策」の実施状況について
              「生活者としての外国人」に関する総合的対応策 関係予算(平成20年度概算要求)
平成18年12月25日 「生活者としての外国人」に関する総合的対応策 〔概要本文
平成18年 6月20日 「生活者としての外国人」問題への対応について(中間整理) 〔概要本文

“ 「生活者としての外国人」問題への対応”(平成18年6月20日 外国人労働者問題関係省庁連絡会議)
“「生活者としての外国人」のための日本語教育事業”
“ 「生活者としての外国人」に対する日本語教育の内容”(文化庁日本語小委 H20.11.27)

“定住外国人施策”(内閣府共生社会政策統括官
 →“定住外国人支援に関する当面の対策について”(内閣府)

“外国人研修・技能実習制度の現状と課題”衆議院調査局法務調査室

“CLARINETへようこそ”(文部科学省)
“初等中等教育における外国人児童生徒教育の充実のための検討会”
“外国人児童生徒教育の充実方策について”(文部科学省)
”日本語能力の測定方法及び体系的な日本語指導のガイドラインの研究”
“日本語指導が必要な児童・生徒”
 
“ブラジル人学校等の実態調査研究結果について”(文部科学省)

”地域における日本語教育の体制整備について”(文化庁)

“日本企業における外国人留学生の就業促進に関する調査研究”(経済産業省)
→『平成18年度 留学生の就業促進に関する調査研究」について』(経済産業省/文部科学省)
“アジア人財資金構想共通カリキュラムマネージメントセンター事業”“海外技術者研修協会”
 =経済産業省委託事業
 →「平成20年度 アジア人財資金構想共通カリキュラムマネージメントセンター事業報告書
 →「平成19年度 アジア人財資金構想共通カリキュラムマネージメントセンター事業報告書

“多文化共生の推進に関する研究会 報告書”

“外国人材受入問題に関する第二次提言”日本経済団体連合会


“やさしい日本語”弘前大学人文学部社会言語学研究室
“新版・災害が起こったときに外国人を助けるためのマニュアル”

田尻英三ほか“外国人の定住と日本語教育”ひつじ書房
●田尻英三 〔編〕“日本語教育政策ウォッチ 2008―定住化する外国人施策をめぐって” (ひつじ書房)
春原憲一郎〔編〕“移動労働者とその家族のための言語政策”(ひつじ書房)
●外国人研修生問題ネットワ-ク『“外国人研修生権利ネットワ-ク”“外国人研修生 時給300円の労働者”』(明石書店
●田中慎也・木村哲也・宮崎里司〔編〕“移民時代の言語教育”“ココ出版”
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■票田にならないということで、こしがおもい「政」界はともかく、「官財学」は、1990年代から 無策ではなくなっている。すくなくとも、「会議」「作文」「施策」、そして それらをささえる「予算」が講じられてきている。■「企業での社会保険加入率が低かったり、住宅、日本語研修、安全衛生等に関する外国人という特性を勘案しての特別な措置を、企業の責任で対応しているところが少ないので、現状では、雇用に伴うコストが日系人労働者のほうが日本人労働者より低い…『これらの費用をすべて支払った場合の日系人労働者の一人一カ月当たりの労働コストは、日本人の場合に比して高くなる』」(労働省職業安定局『外国人労働者受入れの現状と社会的費用』,労務行政研究所 1992)といった指摘をすでにしている報告書とか、つい最近の財界の「公式見解」であるはずの“外国人材受入問題に関する第二次提言”日本経済団体連合会)と、「時給300円」みたいな現場実態という、ものすごいミゾがあろうとね(“外国人研修生権利ネットワ-ク”“外国人研修生 時給300円の労働者”』)。

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【転載】第11回日本言語政策学会大会(昭和女子大学)

■旧ブログ「日本言語政策学会第9回大会」、および「2008年度 日本言語政策学会関東地区大会」の関連記事。
日本言語政策学会のホームページにリンクされたポスターのモジ情報の主要部分を おこしておく。



第11回日本言語政策学会大会
 移民社会と言語政策
2009/06/13(土) 13:00~1730
    06/14(日) 10:00~1730
昭和女子大学(東京都世田谷区)
昭和女子大


会員 (一般1000円、学生500円)
非会員(一般3500円、学生2000円)
    * 予稿集代500円込み

06/13(土) 12:00~ 受付
【80年館6階 オーロラホール
 総合司会 李守(昭和女子大学)
……
13:15~14:15 基調講演
中島和子トロント大学名誉教授)
「移民社会と子どものための言語政策―カナダ・米国の事例を踏まえて―」
14:30~17:30 シンポジウム
「共生に向けた言語政策の将来的方向性:地域からの発信」
パネリスト  加藤庸子(NPO浜松日本語・日本文化研究会代表)
        猿橋順子(青山学院大学)
        杉野俊子(防衛大学校、兼司会)
        成瀬敏夫エスコーラ・ブラジル校長)
        平田ユウジ(株式会社ビス)
……



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タグ : 言語政策

クラスター爆弾禁止条約(オスロ条約)

■旧ブログ時代(「「非人道的な兵器」?」「「クラスター爆弾禁止へ条約 日本など宣言に加わらず(朝日)」「 「クラスター爆弾は防衛に必要」?(朝日)」)から、この日記でもかいてきたクラスター爆弾関連記事

STOPクラスター:第16部 批准への奔流/下 NGOが推進、監視

 「戦争から30年以上たってもクラスター爆弾は人を殺し、私の目や手を奪った。今こそクラスター爆弾禁止条約オスロ条約)に署名する時だ」。カンボジアで同爆弾の被害にあった男性が、非政府組織(NGO)「クラスター爆弾連合」のウェブサイトで訴えた。

 同連合は先月から、ウェブサイト上で、カンボジア、ブラジル、セルビアなどに早期の条約加盟を求める署名集めを始めた。いずれも禁止条約作りに尽力した国で、「有力候補」に集中的に圧力をかけ、条約署名国を増やす算段だ。

 NGOは、署名国や批准国を増やすための強い推進力になっている。各国政府を説得するキャンペーンは世界50カ国以上で行われ、今年2月にはインドで128人の地雷被害者が、オスロ条約や対人地雷禁止条約への加盟を求めデモ行進した。

 一方、NGOは条約の「監視役」も担う。

 オスロ条約締結を支えたNGOは先月、各国の禁止への取り組みをまとめた報告書を発表した。「今年は今までの各国の取り組みを振り返っただけ。来年からが本番」とクラスター爆弾連合のコーディネーター、トーマス・ナッシュ氏は語る。

 オスロ条約のモデルとなった対人地雷禁止条約に関しては、NGOが、米中露といった非加盟国を含む120カ国以上に関して報告書を毎年まとめている。1000ページを超す分厚い報告書は、非加盟国による地雷使用も名指しで批判する。

 NGOは、対人地雷の調査で築いたネットワークとノウハウをクラスター爆弾にも転用する予定だ。市民の目で各国の取り組みを監視することで、条約加盟国に義務履行を促し、非加盟国が同爆弾を使いづらい環境を作り出すことを狙う。

 日本の外務省で軍縮問題に取り組んだ阿部信泰日本国際問題研究所軍縮・不拡散促進センター所長は「批准していない国の説得などもNGOでやってもらいたい。確立した組織でやると経費がかかる。NGOの方が機動的に動ける」とNGOの力に期待する。国連軍縮研究所ジョン・ボリー研究員は「オスロ条約には、他の軍備管理条約と同じレベルの検証措置は規定されていない。NGOの監視は、この点を補完する」と話す。【花岡洋二、ジュネーブ澤田克己】

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ブログの更新状況とコメント欄

■ブログの新規記事は予約更新によって毎日機械的にあがっておりますが、先週末以来の事情で、それ以上の作業等はできない状態がつづいております。
■コメントいただいたかたへの応答も、8日あさをもって事実上とまっておりまして、こころぐるしいかぎりです。■今週末も、コメントへの おこたえができるか、かなり微妙にかわりありません。
■超然とコメントを放置するブロガーもいますが、当方は、(1)最低限の応答責任、(2)ギャラリーへの運営者の見解の明示、(3)重要な論点・情報についての 備忘録としてのデータ蓄積、等々を基本方針としておりますので、条件がそろい次第、かきこむ予定です。

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警官による暴行致死事件

■警察・司法による権力犯罪は、冤罪だけではない。■3か月以上まえの記事だが、かきとめておく。


“知的障害者取り押さえ死、警察官1人の付審判決定”
 佐賀市の知的障害者、安永健太さん(当時25歳)が警察官5人から取り押さえられた直後に死亡した問題で、佐賀地裁(神山隆一裁判長)は、遺族の付審判請求に対し、警察官5人のうち1人について特別公務員暴行陵虐罪で審判に付す決定(2日付)をした。3日、遺族の代理人弁護士が明らかにした。

 遺族は警察官を特別公務員職権乱用等致死容疑で告訴したが、佐賀地検は不起訴としていた。付審判は起訴と同じ効果を持ち、地検の処分を覆して刑事責任が問われることになった。

 決定によると付審判が決まったのは佐賀署の男性警察官(28)。拳で安永さんの胸などを殴打した暴行が認められた、としている。特別公務員暴行陵虐致死罪を適用しなかったのは、死亡との因果関係が認められないと判断したとみられる。

 ほかの4人は「取り押さえ時の有形力の行使が職務行為の範囲を逸脱した違法なものとの嫌疑までは認められない」とした。

 遺族は4人について、「福岡高裁に抗告する」としている。

 決定によると、安永さんは2007年9月25日夕、佐賀市の国道208号で自転車を蛇行運転。パトカーの警察官2人が目撃し、止まるよう呼びかけたが、従わずに信号待ちの原付きバイクにぶつかり転倒した。2人が近づくと暴れ出し、応援で駆けつけた3人とともに歩道で取り押さえた。安永さんは直後に意識を失い、死亡した。

 安永さんの父孝行さん(47)は08年1月、警察官数人を氏名不詳のまま告訴。地検は同年3月、警察官の行為を法律で許される「保護行為」と判断。司法解剖の結果、死因は心臓性急死と判明したが、取り押さえた行為との因果関係は証明できないとして、特別公務員暴行陵虐致死罪について5人を嫌疑なしで不起訴とした。孝行さんは同年4月に付審判請求した。

 孝行さんらは2月、国家賠償法に基づき、佐賀県に損害賠償を求める訴訟を佐賀地裁に起こした。

(2009年3月3日 読売新聞)

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【転送】外国人排斥を許さない6・13緊急行動 @ 京都 【追記あり】

カルデロンさん一家への排斥政策には、右派系「市民」たちによる排斥運動がともなっていた。■その「主力部隊」といえる、“在日特権を許さない市民の会”が、また運動をやらかすというので、違和感をおぼえる市民たちが対抗措置にうってでた。
■以下、転載する。


件名: [wsfj 9333] 外国人排斥を許さない6・13緊急行動 @ 京都
差出人: 山本@京都
送信日時: 2009/06/03 22:14

京都の山本と申します。

6月13日に、「在日特権を許さない市民の会」が京都でのデモを予定しております。

http://www.zaitokukai.com/modules/news/article.php?storyid=232

 京都では実行委員会を結成し、このような排外的な行為を許さない世論を喚起しようと、行動を予定しています。また、呼びかけに対する賛同を募集しております。どうぞ、お力をお貸しください。

以下、案内を掲載致します。

-----以下、転送転載歓迎です-----

<外国人排斥を許さない6・13緊急行動への参加・賛同の呼びかけ>
 Join a 6.13 Emergency Action-----No to Foreigner Ostracism and ZaiTokuKai

★6月13日にデモを企画しています★
 音楽あり踊りありシュプレヒコールありのデモです。
 在特会の主張に違和感を持つ方は、その気持ちを表現するために是非!是非!ご参加下さい。一人でも多くの方の参加が本当に必要です! 当日の参加が無理な方は、匿名でも構いませんので賛同をお願いいたします!
 (↓当日のスケジュール、賛同の送り先は下の方にあります↓)

 2009年4月11日埼玉県蕨市で、不法滞在を理由として両親が強制送還され、日本政府により家族と別れて暮らすことを強いられた中学生のカルデロン・ノリコさんの自宅・学校に押しかけるという卑劣なデモがありました。その内容は外国人を犯罪者と断定し、日本から追い出せという主張でした。主催したのは「在日特権を許さない市民の会在特会)」などです。

 今回その在特会などが、京都市で外国人参政権に反対するデモをしようとしています。
私たちは今回の彼らの行動が、京都にとどまるものではなく、また外国人参政権を巡る問題だけにとどまるものでもなく、日本に新しく現れた排外主義的な動きであると捉えています。今はまだ彼らの動きは大きくないものに見えますが、不況下においてファシズムや外国人差別が肥大化した歴史を思い起こすとき、今回の動きを見過ごすことは出来ません。そこで私たちは今回彼らがデモをしようとしている6月13日に抗議の意味を込めて、「外国人排斥許さない6・13緊急行動」としてデモを企画しました。

 このような外国人排斥の風潮を許さないのだという強い意志を全国的に示すことが今必要とされているのではないでしょうか。時間が限られた中で恐縮ですが、本行動への皆様の参加と賛同を広く呼びかけます。

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労災としての過労死は、未必の故意ないし過失致死である

「過労死」関連記事の続報。


仕事原因で精神疾患269人 労災認定 過去最多、自殺も66人
6月9日7時58分配信 産経新聞
 仕事のストレスなどが原因で鬱病(うつびょう)などの精神疾患を患ったとして、平成20年度に労災認定された人が269人となり、3年連続で過去最多を更新したことが8日、厚生労働省のまとめで分かった。年代別では20、30代が最も多いが、50代の増加も目立った。自殺(未遂を含む)を図った「過労自殺者」も高い水準で推移。厚労省は「厳しい経済情勢の中、過酷な労働を強いられている状況が読み取れる」としている。

 厚労省によると、20年度の精神疾患の労災申請は927人(前年度比25人減)で認定は269人(同1人増)。認定者のうち、自殺者は66人で、過去最高だった前年度の81人よりは減ったが、過去2番目の高い水準となった。

 認定者269人を年齢別で見ると、30代が74人と最多で20代が70人、40代が69人と若年層で多い。ただ、50代も前年度31人から43人に増え、増加率は約39%と全世代で最も高かった。

 1カ月の平均時間外労働は、20時間未満が69人と最多で、100~120時間が31人、120~140時間が24人だった。160時間以上の長時間勤務のケースも20人いた。ただし、精神疾患の場合は「上司からのいじめなど、時間以外の要因も大きい」(厚労省)という。

 職業別では製造業が最も多く50人。卸売・小売業48人、医療・福祉26人と続いた。

 一方、過剰な労働が原因で脳や心臓に疾患をきたして過労死した人も158人と過去2番目に多かった。過労死の認定数は17年度以降、減少傾向にあったが3年ぶりに上昇に転じた。

 厚労省は「19年度から、精神疾患の割合が脳・心臓疾患を上回っている。企業に対する指導や、メンタルヘルス対策の支援などを強化していきたい」としている。




経済危機…状況さらに悪化 強いストレス、過酷な勤務 氷山の一角
6月9日8時1分配信 産経新聞

 過度な残業にリストラ、パワハラ、成果主義…。厚生労働省が8日発表した20年度の労災認定状況からは、強いストレスと過酷な条件下での勤務を強いられる労働者の実態が浮かび上がった。
精神疾患が原因の労災認定者数と自殺者数
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精神疾患が原因の労災認定者数と自殺者数(写真:産経新聞)

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産科医:大学病院の在院、月312時間 過労死基準超す実態(毎日)

■「産科医減少「少子化の反映」 柳沢氏答弁に医師反発(朝日)」「小児科医の過労自殺訴訟、厚労省が控訴断念 労災認定へ(朝日)「自殺の女性医師は「過労死」 愛媛の病院側に賠償命令(朝日)」など、旧ブログ記事で何度かとりあげた、臨床医の過労問題の続報。■1週間ほどまえの「毎日」の記事を転載。


産科医:大学病院の在院、月312時間 過労死基準超す実態--日産婦、初の調査

 大学病院産科医の在院時間は、1カ月間に平均312時間に及ぶことが、日本産科婦人科学会の初の調査で分かった。当直夜間勤務)のある一般病院は平均295時間で、そのうち時間外勤務は平均123時間だった。厚生労働省過労死認定基準が目安にする「1カ月100時間の時間外労働」をはるかに超えており、厳しい勤務実態が浮かんだ。
 調査は全国の大学病院や一般病院約750施設を対象に実施。回答した産科医計633人に、昨年5~11月の任意の1カ月間、全出勤日の出退勤時間を報告してもらい、在院時間を計算。また、退勤後も分娩(ぶんべん)などにすぐに対応する待機時間オンコール)も調べた。
 その結果、大学病院の医師の在院時間は最大で505時間、大半の医師は238~386時間だった。当直回数は平均月4・9回、最も多い医師は月18回にも上った。当直のある一般病院では最大在院時間は428時間、大半の医師は234~356時間で、オンコール待機も平均88時間。当直のない病院では在院時間は平均255時間だったが、オンコール待機は平均166時間に上った。
 いずれの施設でも男女とも29歳以下の在院時間が最も長く、大学病院では平均383時間に及んでいた。同学会は勤務時間について、小児科医より若干長く、外科医とほぼ同じと分析している。
 調査を実施した海野信也・北里大教授(産婦人科)は「病院勤務の産科医は仕事がきつく、希望者が少ないといわれてきたが、今回の調査で厳しい勤務実態を事実として明らかにできた。国民への医療提供を維持するため、改善策を考えたい」と話している。【江口一】

毎日新聞 2009年6月4日 東京夕刊

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■こういったことを やめないかぎり、産科医志願者はへりつづけるし、実働部隊も漸減、いや急減する。■当然、妊娠・出産を予定する世代の女性たちの心理に重大な影響をあたえる。30代出産に重心が移行しつつある現在だが、30代後半での第一子出産ともなれば、とても不安になるだろう。正常分娩ばかりではない妊娠・出産の実態。「35歳以上のお母さんの羊水は腐ってくるんですよね」発言が、非知性的な妄言=疑似科学であることは、すぐみやぶれるにしても、不安はみんなかかえていることだろう。
■授乳のメドがついた時点で 職場に復帰できることはもちろん、充分な託児サービスが保証されなれば、少子化にはどめがかかることなんて絶対にないが(だって、学費をふくめた育児負担がおもたいんだから)、産科医の窮状がつたえられ、産院がへっていく現状がのこるかぎり、施策のほとんどは無意味といっていい。

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タグ : 安全少子化産科

大衆社会としての戦後日本列島と権威主義

■中世史研究者Wallerstein氏の10日ほどまえの評論。■いつもどおり、Hatena::Dairyによるリンクなどは全部割愛。逆に、かってにGoogle検索結果などをはりこんだり、誤植を訂正してある。■暖色系・寒色系の分類上の一貫性は ない(わらい)。

■ちなみに、ハラナにとっては、「鎌倉幕府成立」の確定など、史的実証には全然関心がない。武士集団主導の列島史が確定した画期(東アジアに支配的な漢文知識層による武官蔑視からの離脱…)、ないし覇権の重心が畿内から関東へとおおはばに移行した画期(現在の「東京」一極集中の起源…)なのだろうが、


2009-05-30
[史論]鎌倉幕府はいつ開かれたのか 10:50
…「サピオ」を手に取った。折しも小林よしのり氏が「天皇論」を書いていて、そこに書かれたことに一々反応するほどこちらも天皇論に関してまともな知見があるわけではない(偏向しまくった論もどきならいくらでもあるが、不特定多数の目に触れる場所に公にするべきではない内容)。ただ一つ……小林氏の「陰謀論」全開の認識、というよりも小林氏がいかに歴史を知らないか、ということを知った。
 小林氏は教科書で鎌倉幕府が開かれたのが1192年から1185年に変更されていることを天皇の影響力を小さいと考えたい左翼の陰謀、という趣旨で批判していた。1185年に守護地頭が設置されて西国にまで頼朝の力が及んだことを以て幕府開設、と見なすのは反日サヨクの陰謀だと言う。
 要するに1185年に鎌倉幕府の開設を認めるのは反日サヨク的な学説である、ということである。…
 1185年に鎌倉幕府成立の画期を認める古典的な学説は牧健二日本封建制度成立史』である。この著で牧は所領を媒介とした主従関係を歴史上の制度に高めたものとして守護地頭設置の勅許を評価し、それを以て鎌倉幕府が成立した、と主張した。小林氏の理屈に従えば、牧健二は反日サヨクとなる。牧がこの著作を著したのは1938年1935年、すでに左翼運動は弾圧され、言論統制はしっかり敷かれていた。この時代の大家の著作をサヨク呼ばわりするのは難しいと思う。牧の著作は当時通説として扱われていた。時々何も知らない人が「封建制というのはサヨク用語で、戦前にもサヨクはいた」と知ったかぶりを披瀝することがあるが、牧健二の業績も知らずに戦前の封建制研究に言及するのは、いわば四則計算もできないのに二次方程式を解こうとするようなものである。最近先学の膨大な研究史をすっ飛ばしてネットで知った一片の知識を振り回しているのが目立つが、過去の膨大な研究の蓄積に対する冒涜である。そういう類いの言説が「サピオ」という商業誌に載っていることに寒心する。まあ「サピオ」は「戌」と「戊」の誤字を直さないまま史料を載せて当該史料を意味不明にしてしまった前科がある。それがそのままコピペでネットに広がったために、ネットの中の史料のほとんどが「戌」と「戊」の誤字が残っている、という結果になり、逆に言えば「戌」と「戊」を逆にしたまま載せている人は、おそらく「サピオ」の孫引きなのだろう、ということが分かる。せめて校訂位はしてほしいものだが、そういう人は出典を「サピオ」とはせずに、自分で調べました、とばかりに「サピオ」に書かれていた出典を載せているのがかわいらしい。実はそれは明治時代に発刊された本で、今日ではほとんど入手不可能だ。私のバイト先の大学図書館でも西園寺公望が所蔵していたものしかなく、学生や院生では閲覧できない。私が閲覧できたのは、そこで学生を教えるバイトをしているからだ。そういう本を出典にした「サピオ」編集部に歴史学的素養があるとは思えない。少しでも歴史学的な素養があれば『鎌倉遺文』を出典として挙げるだろう。これならば文学部のある大学には大概あるし、私がかつて宿直のバイトをしていた高校にも置いてあった。地域の図書館にも置いてあるし、比較的当たりやすい。




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新型インフルエンザ騒動の怪6=原田和明「豚インフルエンザ報道を検証する 第4回 騒動にならなかったパンデミック」

「新型インフルエンザ騒動の怪」シリーズのつづき。
■今回は、ひさしぶりに “世界の環境ホットニュース[GEN]”のシリーズ“豚インフルエンザ報道を検証する”の転載をふたたび。

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世界の環境ホットニュース[GEN] 714号 09年06月08日
……
        豚インフルエンザ報道を検証する【第4回】       

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 豚インフルエンザ報道を検証する 原田 和明

第4回 騒動にならなかったパンデミック

……

 厚生労働省は「新型インフルエンザ」の判定作業を地方に押し付けて、「通常の季節性」かもしれない A/H1N1 型インフルエンザも すべて「新型」だとする水増し発表を続けました。そうして作り出したパニックを利用して、補正予算で抗インフルエンザ薬タミフルを大量に追加購入しようとしています

 ところが、今年の初め、WHOは「2008 年末には世界中の A/H1N1 型インフルエンザウイルスのほぼ全てがタミフルに対して耐性化している(タミフルが効かない)」との調査結果を公表しています。タミフルの世界最大の消費国・日本でも昨年は同型ウイルスのうち、タミフル耐性株はわずか2%だったものが、今年1月の調査では98%がタミフル耐性という劇的な変化がおきていることが公表されました。このようにタミフルにとって日本という最大の顧客を失いかけていた直後に、突然、豚インフルエンザ騒動がもちあがったのです。しかも、昨年の「タミフル耐性株は2%」という国立感染症研究所の報告にも偽装の疑いがあります。

 4月30日の衆院 厚生労働委員会で、厚生労働省は、大型 補正予算が組まれるこの時期に巻き起こった豚インフルエンザ騒動の機会を逃さず、タミフルを大量に追加購入する計画を明らかにしています。

 上田博三(厚生労働省健康局長)「まず、タミフルでござい
 ますが、二十年度補正予算で増量を図りまして、現在、国、
 都道府県、流通分を含めまして三千三百八十万人分が
 確保されております。さらに、二十年度補正で、残りの分と
 いたしまして八百三十万人分が既に製造済みでございまし
 て、これが契約が済み次第、日本に入荷をしてくる予定に
 なっております。

  また、リレンザでございますが、国において二百六十八
 万人分を備蓄済みでございますが、このほかに、都道府県
 において今後百三十三万人分を備蓄する予定でございまし
 て、これについても引き続きその必要性について検討して
 いきたいと考えているところでございます。」

 同席していた厚生労働大臣・舛添要一も豚インフルエンザ対策でのタミフルに対する期待を次のように語っています。

  「もし入ってきたときにこれを最小限にとどめる、そのことが
 大変必要なので、そのためには、一刻も早く感染者を発見し、
 そして早期に治療をすれば、タミフルは効きますから治ります。」

 今回騒動になった豚インフルエンザ ウイルスは A/H1N1 型で、世界保健機構(WHO)はタミフルが有効だと紹介しており、舛添の発言もこれを根拠にしていると思われます。ところが、当の製薬メーカー・ロシュ社(スイス)は同社のホームページで「WHOが有効だと言っている」と紹介しているだけで、有効性についての科学的根拠はどこにも記されていません。それどころか、ウイルスの世界はタミフル耐性(タミフルが効かない)株が急速に広まっていたのです。

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