■いろいろと、ひとさわがせな豊中市の話題(笑)。
豊中・意見聴取会
豊中市教委は8日、市町村別成績の公表の是非をめぐって揺れる全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)について市立福祉会館で保護者説明会を開いた。市教委側は、橋下徹知事が公開の方針であるという報道にふれながらも、市教委としては「市町村の序列化につながる」などとして現時点では公表しない考えであることを示し、保護者からは、賛否双方の意見が出た。15日までに計7回開き、最終的な方針を決める。
保護者約60人と、山元行博教育長を含む教育委員5人らが出席。山元教育長は「公表した場合、市町村の順位だけが独り歩きする」と懸念を示した。
保護者からは「教育委員会のやる気を示すためにも公表すべきだ」「公表すれば塾などの営業に利用されてしまう」などの声が上がった。
また、「成績に影響しないので白紙答案が多い」「返却された結果が子どもにも親にもわかりにくく、参考にならない」などと、テストのあり方そのものに疑問を呈する指摘も相次いだ。
山元教育長は「子どもたちがテストの結果を参考にしていないとの指摘にギクッとした。公表、非公表だけで右往左往していることが恥ずかしい。どの分野が弱いか文章で指摘するなど、少しでも役に立つ形を考えたい」と話した。
(2008年10月9日 読売新聞)----------------------------------------
■(1) 教育委員会は、所得格差および保護者の所得格差で、ほぼ学力分布が規定されているという、社会学者・経済学者らのモデルをしっているだろう。しかし、「成績水準は、みなさん保護者のふところ次第です」とは、さすがにいえない。■だから「
公表した場合、市町村の順位だけが独り歩きする」といった、問題を所在をふせたままの、くるしい答弁しかできない。■保護者も、そのぐらいことが、わからないんだろうか?
■(2) しかし、やはり「
「成績に影響しないので白紙答案が多い」「返却された結果が子どもにも親にもわかりにくく、参考にならない」などと、テストのあり方そのものに疑問を呈する指摘」の浮上は、意見聴取の会合をひらいた意味があっただろう。■要するに、全数調査が、およそ空洞化していること、かりに 「学力」があるべき能力の指標だとして、課題・活用法の所在があきらかになっていない、いわゆる「やりっぱなし」になっているという現実。■ま、後者は、実にありがちな「テスト」一般にあてはまる構図だが、成績表や中学受験や高校受験に無関係なので、かしこい層は完全に脱力しているという現実が浮上したのは皮肉。■その意味では、「
子どもたちがテストの結果を参考にしていないとの指摘にギクッとした」という答弁は、優等生的回答で、それしか こたえようがないにしても、実際にはナンセンスだね。
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テーマ : これでいいのか日本 - ジャンル : 政治・経済