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ハラナ・タカマサ

Author:ハラナ・タカマサ
     【原名高正】
誕生日:ニーチェ/フーコーと同日
職業 :サービス労働+情報生産

日本版ポリティカルコンパス
政治的左右度:-7.6 
経済的左右度:-5.19
【位置 リベラル左派】

前ブログ: 『タカマサのきまぐれ時評

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【転載】ライン調査及びグーグルマップについて(辺野古浜通信)

■メーリングリストにながれた、転送記事を転載。



……
田場さんからの辺野古浜通信の転送です。

……

転送・転載歓迎。

~~~~~~~~ 以下転送 ~~~~~~~~

---------------------------------------

Subject:
[appeal2005][02857] ライン調査及びグーグルマップについて(辺野古浜通信)
From:"SachikoTaba"
Date:Mon, 29 Sep 2008 13:12:48 +0900
To:

田場祥子です。

辺野古通信を転送します。
遅くなりましたが少し前の情報です。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ライン調査、生物調査などがひんぱんに行われています。
本来、方法書によるとライン調査は6月から8月の「夏の調査期間」に行われる予定のもので、現在行われているということは、この期間の調査データがキチンと取れていないことを示しています。
彼らの行動、調査内容を監視し、調査の不備、欺瞞を明らかにしていくことも大切にしたい作業です。

なお、24日の琉球新報夕刊にぱっくりと割れたサンゴ礁の写真が掲載されました。
その写真だけでなく、リーフ内にたくさんのキャタピラが削った跡などが続いていたようです。


【情報】
グーグルマップに辺野古高江の詳細な衛星写真が掲載されました。
http://maps.google.com/
このところ、ブログへのグーグルからのアクセスが幾度かあり「なんだろう?」と思っていたのですが、突然、辺野古から高江までの範囲が詳細にアップされました。
名護市街地の画像はまだ粗いままなので、おそらく辺野古、高江の動きに注目してのことだと考えられます。
もともと環境への意識のやや高い会社なのでが…
サンゴの位置なども、ある程度特定できるほどの画像です。ぜひご覧下さい。

おおよその基地の広さやテントの位置、座り込みのポイントなどを入れ込んだ画像をブログhttp://henoko.ti-da.net/の横にある地図バナーの下にある「大きな地図で見る」をクリックし、画像右上の「航空写真」をクリックすると見ることが出来ます。
また、下記のアドレスでも見ることが出来ます。

辺野古
<http://maps.google.com/maps/ms?ie=UTF8&hl=ja&msa=0&msid=103923869324195530216.000001129933ae3b29d75&t=h&z=14>
高江
<http://maps.google.com/maps/ms?ie=UTF8&hl=ja&msa=0&msid=103923869324195530216.00000113726ae736340aa&t=h&z=13>

--辺野古浜通信
この通信は、有志ボランティアにより発信されています。



●旧ブログ「辺野古」関連記事
●ウィキペディア「辺野古
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タグ : 辺野古高江

戦後教育の産物の一例

■右派ナショナリストのTシャツ業者らしい人物(おそらく男性)の文章【表記等にも みだれがあるが、ご愛嬌なので、そのまま転載】。

日本人が日本国を愛するのは当たり前である。自分が生まれ育った国をかけがえのないものと感じ、大切にしようと思うのは自然な感情である。教育基本法の改正論議においてもこの「愛国心」という言葉を盛り込むかどうかに焦点が当てられたが、反対をしていた人たちの意見はまったく意味がわからなかった。反対するということは住んでいるこの郷土、日本を愛さなくてもよいということか。ならばなにも地べたを憎んで生きていく必要はない。日本国籍など棄ててどこか他国にでも移住して帰化すればいい。母国、国家というように国は母であり家である。個人の自由などというものは我がままだとして叱られるのが倫理道徳として正しい。「愛国心」は、母に孝行する気持ち、家族を大切にする気持ちから来る。左翼の好む地球市民などという言葉は宇宙人と同じくらいに空虚で寒々しい。理屈で議論するものではない。また、他国を攻撃することでも民族優位という差別意識でもない。命より大事なものを知ること、愛する者を最後まで守り抜く覚悟である。皆もこのTシャツを着て日本人としての誇りを世界に示しそうではないか!


■自分のかたっている論理の射程が全然自覚できていないために、破綻が全然みえないまま、空疎な高揚感だけつたわってくる。■しかし、こういった暴論が、戦後民主主義とよばれる政治体制が維持した戦後教育の、まぎれもない産物なのである。
■この破綻した議論を、冷静に、具体的根拠をあげて論破できないような人物が、教壇にはほとんどたっていなかった。という、空疎な「思想信条の自由」の 無残な「鬼子」である。■さきほど 無残な暴論を連発して大臣を辞任した、東大でのエリート議員とやらも、戦後教育の「もうしご」のひとりだ(1943年うまれ)。

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タグ : 戦後教育戦後民主主義ナショナリズム

全国学力調査の利用方法4(計量社会学者の反応)=「ムダ」とはなにか35【追記あり】

■先日かいた「学力調査で「自分の位置」を知る必要はあるのか?(モジモジ君の日記。みたいな。)=「ムダ」とはなにか34」の関連記事。「全国学力調査の利用方法3(大阪府民などの反応)」のつづき。

■社会学者が、簡単ではあるが、ズバっと キリこんでいたので、はりつけておく(原文にはリンクがないが、こっちが、かってにおりこんである)。■これを、各地の首長さんやら教育長さんらが きづけばいいんだが…。

分析、全国一斉学力テスト
何が面白いって、これは全数(悉皆)調査だから誤差が少ない。

19年度と20年度の都道府県別の正答率を取り込んで比較分析してみた。

変数間の重なりを示す年度間の相関係数は、6項目ともr=0.96潤オ0.88で今年の結果は前年の結果とほぼ重なります。県別順位(指標は順位じゃないのだけど)が、変わらないという報道も、そりゃ当たり前です。

つまり急に努力しても変わらないような、各都道府県の安定した教育力を測っているわけです。悉皆調査というものがいかに安定しているかを調べた実験としての意味はありますね。

∴ 毎年やる必然性はない(ことがわかった)。 継続しても、各県の正答率は現場が付け焼刃で努力して大きく変わる数字じゃない。


あわてて対策を講じている教育委員会さん、それは文部科学省に踊らされているだけだよ。かりに努力しなくて静観しても来年の結果はあんまり変わらないよ。

霞ヶ関の人たち、調査というのは国威発揚のための手段だと思ってるでしょ。これは税金を無駄遣いしているだけ。社会調査とは何かを大学院で学びましょう。


結果を精読してイカンの意を発している首長さん、これは学校現場の日々の取り組みの問題ではなく、その地域社会の教育力の問題だよ。あなたの任期中には微動しかしない天賦の数字なのです。

最後に関連学会の会長さん、データ分析から調査設計の弱点を突いて、一撃で倒すような発言をしてごらんなさい。言多くして、怒ってるだけでは役に立ってませんよ。それに、もっと幅広く社会科学を渉猟する読書をしないと。読んでる(評してる?)本が竹内先生とかと比べて狭すぎる・・・あ、いま私、かなり言い過ぎてる。

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■しらべてないから、しらんけど、各学会の会長さんたち、そんなにコメントしているんだろうか?■だって、統計学ちょっとかじっただけで、いえることなんて、ごくかぎられてしまうでしょ? 全数調査無意味だとか、経済階層と密接にむすびついた学歴の地域格差と、児童たちの学力格差はかなり相関がありそうだとか、だから、成績を公表するとしたら、その政治的影響力をちゃんとわきまえて、保護者が学区脱出ための参考データにつかいたそうだから公表なんて論理には、ならないとか…。■文部官僚と自治体などの議論は、統計学をわきまえないか、しっているのに政治的意図をかくすために、ふせているか、どっちかなわけだから…。


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テーマ : 教師のお仕事 - ジャンル : 学校・教育

タグ : 基礎学力

新刊『巨龍・中国がアメリカを喰らう』(早川書房)

■実におかしな現象に きづいてしまった。■以下は「hayakawa-online」という、早川書房のウェブ上のサイトにあった新刊『巨龍・中国がアメリカを喰らう』の広告記事。

巨龍・中国がアメリカを喰らう
欧米を欺く「日本式繁栄システム」の再来

In the Jaws of Dragon

エーモン・フィングルトン(著)
櫻井 祐子(訳)

ISBN:978-4-15-208961-8 刊行日:2008/09/25

〈ハヤカワ・ノンフィクション〉
結局中国は西側イデオロギーに感化されることなく易々と超大国の座に収まる。しかもその裏には米国を見捨てたい日本との親密な繋がりがあるのだ。在日政治経済学者が米国覇権時代の終焉を警告!


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■しかしである。すくなくとも きのうの『朝日』の「読書」欄の広告コピーはちがう。■最後の部分は、つぎのようになっているからだ。

結局中国は西側イデオロギーに感化されることなく易々と超大国の座に収まる。しかもその裏には米国を見捨てた日本との親密な繋がりがあるのだ。日中関係を知悉する著者が描く衝撃の新派遣地図!

中国が、アメリカを意のままに操っていた全貌、さらにそれを支える日本と中国の「見えざる協力態勢」を暴く衝撃の書!

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■後半のコピーが くいちがっているのは、媒体ゆえの くふうだろう。■しかし、「米国を見捨てたい日本」(=意思未来)と「米国を見捨てた日本」(=過去形ないし現在完了形)とは、全然ちがう。
■これは、意図してやっているのだろうか?


■いずれにせよ、注文した。よめるのは来週だが。■というか、秋山直紀『防衛疑獄』(講談社)も、入手したものの、とてもブログであつかえる状況にない(話題テンコもりゆえに、ウラとりが タイヘンすぎる(笑)。■この本も、それっぽい。

テーマ : 気になる本をチェック!! - ジャンル : 本・雑誌

沖縄語を伝える(朝日)

■つきがかわるまえに、上旬の記事を転載しておく。

<窓>沖縄語を伝える
2008年09月03日

 存続の危機にあるウチナーグチ沖縄語)をなんとか若い世代へ受け渡したい。沖縄キリスト教短大などで非常勤講師を務める親富祖恵子さん(51)の念願だ。今春から「沖縄文字」を用いたユニークな授業を始めた。
 沖縄語は発音が独特なので、「しゃ・しゅ・しょ」などと2文字のかな文字を組み合わせて表してきた。だが、本来は1音節1文字が望ましい。そこで独自のくふうを加え、わかりやすい表記を模索して「沖縄文字」を86年に考案したのが船津好明さん(72)だ。
 船津さんは「文字に著作権はありません」と沖縄文字の普及を願う。船津さんとともに東京の「沖縄語を話す会」で活動する国吉真正さん(71)は約4年前、ハングルやロシア文字のように、沖縄文字をパソコンで入力できるようにするソフトを開発した。
 授業では、学生が簡単な文章をパソコンでつくる。「五感を刺激すると頭に入りやすい」として、文章を入力する時は声を出させる。「くぇ、くぇ、くぇ」などと、まるでヤンバルクイナのような声を発しながら、学生たちがパソコンに向かう様子はほほ笑ましい。
 かつては親富祖さんも沖縄語をほとんど話せなかった。「ウチナーンチュ(沖縄人)としてのアイデンティティーは、母語が話せて初めて完結するものだと思う」という言葉に思いがこもる。方言には昔の人の知恵や歴史が詰まっている。ぜひ守り抜いてほしい。

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テーマ : 文明・文化&思想 - ジャンル : 学問・文化・芸術

タグ : 正書法日本語

【転載】笹島診療所 市民フォーラム2008開催 「すべり台社会のなかの貧困とホームレス」

市民フォーラム2008開催 「すべり台社会のなかの貧困ホームレス

 ・講演 反貧困の現場から ~ホームレス生活保護ワーキングプア~ 
  湯浅 誠 氏 (反貧困ネットワーク事務局長

 ・対談 ホームレス問題の現在
  湯浅 誠 × 藤井 克彦笹島診療所

 開催日時:2008年9月28日(日) 18:00~21:00(受付17:30~)
 開催場所:在日大韓基督教会名古屋教会6階ホール 名古屋市中村区名駅2-39-11
 
 参加費 300円

 詳細はここをクリックしてください。(開催場所の地図も載せています。)

社会言語学関連文献目録(hituzi)

■hituziさんの「社会言語学 文献目録」という記事の、リンクだけ、はりつけておく。とても便利。


●「社会言語学 文献目録」(PDFなど、ウェブ上に公開されている論文とか)

(以下、hituzi さんがアマゾンでリストアップした書籍目録)
●「社会言語学単行本リスト
●「言語権単行本リスト
●「文字論/識字論単行本リスト
●「手話単行本リスト


■社会言語学にかぎらず、いろいろな世界で、こういったこころみは はじめられているとおもうけど、こんなデータベースが ウェブ上で共有化され、いいものができあがるのは、すばしいことだ。■共有財産だね。

■オマケとして、東北大の言語学者、後藤斉 (ごとー・ひとし)さんの「言語学のための文献解題」と、おなじく言語学者東郷雄二さん(京都大学)の「言語学関係リンク集」もリンク。

テーマ : 文明・文化&思想 - ジャンル : 学問・文化・芸術

タグ : 社会言語学データベース共有化

生活保守主義としての「食の安全」意識とナショナリズム38

■前便の「生活保守主義としての「食の安全」意識とナショナリズム37」の続報。連射されるのかな?

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世界の環境ホットニュース[GEN] 695号 08年09月27日
……

          毒餃子事件報道を検証する【第34回】        

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 毒餃子事件報道を検証する   原田 和明

第34回 メディアコントロール?

 中国政府が、7月末にわざわざ「オリンピック期間中は何もできない」と言ってきていたのだとしたら、8月末の中国公安部からの連絡は、朝日新聞が報じたような詳細なものではなく、「オリンピックが終了したので、ギョーザ事件の捜査を再開する」程度のものだったと考える方が妥当な感じがします。すると気になることがいくつも出てきます。

(1)日本政府は「知らなかった」ことを、なぜ「隠していた」という立場で 「口裏合わせ」をしたのか?
(2)中国国内での中毒事件の情報を読売新聞と朝日新聞はどうやって入手したのか?
(3)NHKニュース「中国、内部犯行説認める。」の情報源は何か?


 (1)については、積極的に「隠していたこと」を選択したわけではなく、読売に断定的に書かれた、中国も事実関係を認めた等で、早くも同日夕方には既に「今更、そんな情報は受け取っていない、知らなかったとは言えない雰囲気」になっていたのではないかと推測されます。福田首相が広島の平和祈念式典に出席する日にスクープが出たことで、官邸の対応の遅れは致命的だったことでしょう。

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タグ : 毒餃子事件報道を検証するナショナリズム食品安全警察

生活保守主義としての「食の安全」意識とナショナリズム37

■「生活保守主義としての「食の安全」意識とナショナリズム36」の続報。■なお、「08年09月15日」と銘うたれているが、26日の誤記である。


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世界の環境ホットニュース[GEN] 694号 08年09月15日
……

          毒餃子事件報道を検証する【第33回】        
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

 毒餃子事件報道を検証する   原田 和明

第33回 突出した朝日新聞のスクープ

 8月31日の全国紙の見出しを列挙します。

 読売新聞「ギョーザ事件、中国側が『国内混入の可能性』に言及」
 毎日新聞「中国が捜査方針転換、「国内混入」を追及」、
 朝日新聞「中国、工場内混入と判断。臨時工ら集中聴取」、

 中国での中毒事件を最初にスクープした読売新聞は、見出しに比べ、内容は今回かなり控えめです。(以下引用)


 中国製冷凍ギョーザによる中毒事件で、中国側が
 今月28日、日本の外務省に対し、中国国内で6月
 に中毒を引き起こしたギョーザが中国の一般市場で
 流通していなかったことを伝えてきた際、毒物が
 中国国内で混入した可能性が高いことを初めて正式
 に認めていたことがわかった。

 政府関係者が明らかにした。中国側はこれまで「中国
 で混入した可能性は極めて低い」と中国混入説を強く
 否定しており、自国内での混入に言及するのは初めて。

(引用終わり)

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タグ : 毒餃子事件報道を検証するナショナリズム食品安全警察

また わいてでた 失言野郎(中山成彬国土交通相)

■自民党にかぎらず、保守政治家の相当数は、「失言」をくりかえし、しぶしぶ撤回する、という構図が展開する傾向がある。ふるいところでは、石原慎太郎東京都知事、あたらしいところでは、橋下徹大阪府知事とかね。■時期的には安倍晋三内閣あたりから急増したような印象がつよいが、今度の選挙にはでないで政界を引退するとかいって「サプライズ」とやらをまたくりだした小泉純一郎もと首相だって 迷言はかずしれなかったし、政界をウラであやつっているらしい、森喜朗もと首相や、だいぶまえに政界を引退した保守政界のもと重鎮、中曽根康弘中曽根弘文議員のオヤジさま)の失言などは、「古典」とさえいえる(ウィキペディア「森喜朗 問題発言」、「ウタリ協会が山岡議員に抗議へ 蛮族発言で(北海道新聞)」)。■だから、今回の件も、既視感というか、「またかよ」という印象がないでもない。
■しかし、ここまで、一度に広範囲の失言をやらかす人物は、そうそういないとおもうので、はりつけておく。

「成田反対ゴネ得」「日本は単一民族」
 中山国交相「誤解招く」と撤回

sankei(2008.9.26 01:29)
 中山成彬国土交通相は25日、産経新聞などのインタビューに応じ、成田空港の拡張が地元住民の反対などで進まなかった経緯について、反対派らによる「ゴネ得」と述べ、「戦後教育が悪く、公共の精神が欠けている」と批判した。外国人観光客の誘客をめぐり「日本は単一民族」とも発言したが、同日夜になって一転、「誤解を招く表現だった」として一連の発言を撤回した。
 中山国交相は成田や羽田両空港の拡張問題について、「(反対住民らは)公のため自分を犠牲にする精神がなかった。自分さえよければいいという風潮の中で、空港が拡張できなかったのは大変残念。(空港整備が進む)中国がうらやましい」と述べた。
 また、外国人観光客の誘致策に関連し「日本は随分内向きな、単一民族といいますかね、あんまり世界と(交流が)ないので内向きになりがち」と述べた。政治家の「単一民族」発言は過去にも問題化し、昭和61年の中曽根康弘首相(当時)の「日本は単一民族国家」との発言に、アイヌ民族が抗議している。
 さらに、大分県の教員汚職事件にも言及し、日本教職員組合(日教組)と絡め「大分県教委の体たらくなんて日教組(が原因)ですよ。日教組の子供なんて成績が悪くても先生になるのですよ。だから大分県の学力は低いんだよ」と話した。

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■記者たちの大半が、実は大した問題じゃない、いや正論を堂々とはいたと ホンネではおもっているだろう産経新聞のような媒体でも、さすがに失言として発言を撤回したと報じないわけにはいかなかった文脈。

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タグ : 日教組単一民族中山国交相

『自分の小さな「箱」から脱出する方法』7

■予想以上に ながくつづいた「自分の小さな「箱」から脱出する方法」の紹介シリーズ。1回で紹介しきれない予感はあったが、こんなにかくことが うかぶとは おもわなかった。■それだけ、衝撃的だったし、これからも影響力がつづきそうだ。

■が、さすがに、これで補足は うちどめになるとおもう。

■本書は、周囲との関係性を改善する突破口は、ひとえに 自分の配慮であること、周囲の人物の「障害物」視は、自分のくびをしめるだけで、不毛な悪循環という ドロぬま構造への 没入であることを、「箱」という独善性の象徴としてしめしたのだった。
■そして、この日記では、その射程が、筆者らが想定していないか、あるいは重々わかりきっているのだが、読者を無用に混乱させないために戦略的に禁欲して ふせた適用範囲として、「配慮」が不毛かもしれない、敵意ある他者、目的を共有しない他者も ふくめうることを、整理してみた。■実際、ラグビー選手や武道家たちのように、あいてを障害物視しないで、大局観から達観すれば、無用な摩擦をおこさずに、悠々かわすことができ、そのばあい、「じゃまだな」などと、やっかいものあつかいする必要さえなくなると。■つまり、本書は、「本来の目的」を共有しあっているはずの、パートナー間の関係性の改善(本来の趣旨への回帰)のための覚醒にとどまらず、およそ「障害物」になりそうな、諸条件もろもろに、適用可能であることが、あきらかになった。モノであろうと、悪意からジャマしようという敵対者さえも(シリーズ )。

■しかし、そういった「範囲外」への適用をこころみるなら、当然ふくめねばならない 「他者」がいる。■だれかといえば、「未来の自分」,、ないしは「他領域での自分」だ。

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人身売買/臓器移植/売買春と対外イメージ

■『朝日』ほか、各紙があつかっている情報。


「闇の子供たち」タイで上映中止 人身売買の内容に反発

asahi.com(2008年9月21日0時49分)

 【バンコク=山本大輔】タイを舞台に、子どもの人身売買渡航移植の問題点を描いた映画「闇の子供たち」(阪本順治監督)が、23日開始のバンコク国際映画祭で上映中止になったことが分かった。「内容が不適切」とするタイ政府観光庁などの判断で、タイ国内の映画館での上映についても難色を示している。

 東京にある阪本監督の事務所によると、「タイ国内で無許可で撮影した」ことを理由に最近、上映は不可能だと説明された。阪本監督らは24日にもバンコクで記者会見を開く予定だという。

 当初、映画祭実行委員会は「タイ国内で撮影された外国映画」として25日に上映を計画。その後、映画の内容を知った主催者の観光庁などが、「子どもの人身売買はタイ社会にそぐわない内容で、タイの印象を著しく損ねる」と上映に反対した。

 映画は、闇ルートでの臓器密売に貧困家庭の子どもたちが巻き込まれていることを突き止めた日本人の新聞記者が、人身売買や買売春から子どもを救おうとするNGOの日本人女性とともにタイ国内で奔走する内容。梁石日(ヤン・ソギル)の同名小説が原作で、日本では8月2日から公開されている。

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■(1) 「子どもの人身売買はタイ社会にそぐわない内容」といった断定ができる根拠がわからない。というより、「そぐわない」とは、どういう意味なのか不明。■「国内で無許可で撮影した」ことを理由に上映を拒否する根拠も不明。盗撮したものなら、プライバシーや機密の侵害になるが、背景などをドキュメンタリー的にとりこむこともいかんというなら、撮影・編集・公開していい空間、いけない空間が確定しているのか?
■(2) ただし、「闇ルートでの臓器密売に貧困家庭の子どもたちが巻き込まれていることを突き止めた日本人の新聞記者が、人身売買や買売春から子どもを救おうとするNGOの日本人女性とともにタイ国内で奔走する内容」が、現地の一般的状況なのかどうか、それをえがくことが、現実の過度の一般化になり偏見を助長したりしないかについては、制作陣が責任をおっている。■なにしろ、こんな展開なら、タイ人のオトナたちは、無力か無法、日本人の一部はヒーロー/ヒロインという、あまりに対照的なあつかいだからね。


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学力調査で「自分の位置」を知る必要はあるのか?(モジモジ君の日記。みたいな。)=「ムダ」とはなにか34

■「全国学力調査の利用方法3(大阪府民などの反応)」など、「全国学力調査」関連記事として、『モジモジ君の日記。みたいな。』から関連記事を引用。
■「学力調査結果を公表すべきでない理由」とならんで、重要な論点が網羅されているとおもう。

2008-09-20
学力調査で「自分の位置」を知る必要はあるのか?

 受験する学校を選ぶとか、そのために知る必要性があるケースはある。ただ、今回の学力調査の問題って、「解けなかったら、先々苦労するんじゃない?」と思われるような、かなり基本的な内容が問われていたんじゃなかったっけ?

 そうだとするならば、「全体における自分の位置」なんて知る必要がない。100点ではないすべての子について、まちがった問題について、なぜ、まちがったのか、なにが理解できていないのだろうか、ということが考えられるべき*1。逆に、まちがった問題があるにも関わらず、「平均点よりは上だ」みたいな安心の仕方をする方が遥かによくない。

 点数を公表して比べれば比べるほど、子どもの関心は仕事の質そのもの(=絶対評価)ではなく、周囲との位置関係(=相対評価)のみに焦点化していく。わざわざ教育して子どもをダメにしてるわけだ。バカバカしいにも程がある。「自分の位置」を知ることにもほとんど意味なんかないのに、まして、「全体における自分の学校の位置」なんかに意味があるわけがない。

※そして、できてないことをできるようになるべきだ、と説得するときに、「みんなはできるんだよ」という脅しは、とてもよくない。「みんなもできてない」ことはどうでもよい、と考えるようになってしまいがちだからだ。教師は、できるようになることそれ自体が大事なことであるならば、それが大事なことだとちゃんと説得するべきだ。そして、そのように自信を持って言えないことを教えようとするべきではない。

……

*1:補足。「一般論で」考えるのではない。まちがったその子の答案を見て、「その子が」なぜまちがったのか、なにが理解できていないのか、ということを考えるべき、ということ。だから、個別の生徒に対して、その子の答案を示すのは、当然否定しない。ただし、それって「全国一斉テスト」であるべき理由がないよね。なにか教えて、確認テストして、で、まちがったところを確認して、って、個別の教室で先生が責任をもってやればいい話で。

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■(1) 「自分の位置」、いいかえると日本列島上で圧倒的多数をしめる日本国籍の同年齢集団における相対的地位=序列を自覚する意味があるかといわれれば、「モジモジ君」のような優等生的な「正論」をはくのが、もっとも かっこよかろう。■「「全体における自分の位置」なんて知る必要がない。100点ではないすべての子について、まちがった問題について、なぜ、まちがったのか、なにが理解できていないのだろうか、ということが考えられるべき*1。逆に、まちがった問題があるにも関わらず、「平均点よりは上だ」みたいな安心の仕方をする方が遥かによくない。……点数を公表して比べれば比べるほど、子どもの関心は仕事の質そのもの(=絶対評価)ではなく、周囲との位置関係(=相対評価)のみに焦点化していく。わざわざ教育して子どもをダメにしてる」という正論に、公表支持者たちは、こたえる責務がある。■もちろん、地域・学校の成績分布の公表を過当競争を理由に、おさえこもうとしている文部科学省自体の認識もとわれる。
■なぜなら、どんな児童も 到達すべき水準点を100点とみなしているのなら、それに達しなかった部分は、「おちこぼし」領域ということを意味し、全国平均がどうのというのは、教育政策上のデータとしてのみ意味をもつからだ。■要は、文部科学省・各教育委員会・各校長・各担任にとってのみ有用なデータにすぎず、生徒は自分の点数をしらされる必然性さえない。単に、「おちこぼし」領域の補習の権利をもっているだけだから。


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テーマ : これでいいのか日本 - ジャンル : 政治・経済

オリンピック報道騒動に対する正論

■先週の『週刊エコノミスト』「闘論席」から、宋 文洲氏のオリンピック論を転載。■いや、実にすばらしい。以前からかきつらねてきたことを、かなり代弁してもらって気分。■ま、スポーツ、およびオリンピックに対する理念主義については、全然同意できないが。

ポーツは健康な肉体と精神を促進するためにあって、国威発揚のためにはない。メダルの数はオリンピック参加の目的ではない。これは中国の政府と民衆だけに向ける言葉ではなさそうだ。
 日本のマスコミは、メダルを取った選手の健闘だけに「感動」し、喝采を送る。競技中に日本の選手が優勢になった瞬間のアナウンサーの絶叫にも違和感を覚える。北朝鮮の激情アナウンスにも聞こえる。決勝で金メダルがかかっているならまだしも、予選からそんなにヒートアップしてどうするのかと思うことも度々だった。
 星野ジャパンが中国に勝った時の日本のマスコミも恥ずかしい。「命を懸けた」とか、「中国に自爆させた」とか、まるで戦前の大本営発表である。
 中国では野球をやる人がほとんどおらず、歴代オリンピックではいつも予選で敗退していた。そんな弱いチームに勝ったぐらいで「命を懸けた」と聞いて、私はむしろ不安を覚えた。案の定、星野ジャパンはメダルを取り損なった。取る実力がありながら……である。
 いいところだけを見せる。いいところだけを伝える。これが今回のオリンピック主催国への批判であった。しかし、オリンピックをめぐる自国に関する報道を見る限り、日中は五十歩百歩だった。
 メダルにあれだけ熱心な日本のマスコミは、そのメダル数は韓国にも及ばないことに触れない。たかだかのスポーツであるが、その国の自信と活力を映し出す。

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■「スポーツは健康な肉体と精神を促進するためにあって、国威発揚のためにはない。メダルの数はオリンピック参加の目的ではない」との断言は、いわゆる優等生が共有する無自覚な偽善・イデオロギーであって、普遍的真理でなどない。■古代オリンピックの目的は、神々のまえでくりひろげる祭典として、わかものたちのパフォーマンスを「ささげもの」としていたはずだ。そこには、アスリート個人の名誉と所属ポリスの名誉が、からんでいただろうが、アスリートの肉体と精神を促進することを、目的となどしていなかっただろう。かりに、肉体の練磨が目的だとしても、それは、スパルタの軍事教練などの実利的目的だろうから、それは、鎌倉武士以降の武人たちの武芸の修練と同質なのだとおもわれる。■すくなくとも、個人主義的な心身の修養・体育を ねらいとして 制度化されたものではあるまい。こういった解釈は、いわゆる、近代オリンピックを成立させた、クーベルタンらのアマチュアリズム(アマチュア・スポーツ・イデオロギー)を まにうけてしまい、批判能力を発揮できていないのだと、おもう。

■しかし、こと日中のメディアの醜態、それをひきだした大衆のナショナリズムについての論評は、まとをいているとおもう。
【かきかけ】


ミサイル防衛システムの茶番劇(田中宇の国際ニュース解説)

■旧ブログ「ミサイル防衛」関連記事の続報。■ジャーナリストである、田中宇さんのメールマガジン、『田中宇の国際ニュース解説』の注目すべき記事を転載(本文中リンク以外に、ハラナがかってに補足リンクをつけてある。URL部分は、田中さんのメールマガジンのもの)。


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★ミサイル防衛システムの茶番劇
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 世界の外交軍事の関係者は皆知っているが、一般市民はほとんど知らない話の一つに「米軍が開発しているミサイル防衛システムミサイル迎撃ミサイル、Ground-Based Midcourse Defense、GMD)は、実は迎撃能力がほとんどない」という件がある。日本ではまったくマスコミに載らないが、米英ではときたまこの話はマスコミの記事になり、政治分析者のウェブログでも話題になる時がある。私も以前から何回か、この件を記事にしている。
http://www.guardian.co.uk/commentisfree/2008/aug/19/usforeignpolicy.russia
http://tanakanews.com/f0317canada.htm
http://tanakanews.com/d0905korea.htm

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タグ : 弾道ミサイル迎撃ハイパー独裁

全国学力調査の利用方法3(大阪府民などの反応)

橋下徹大阪府知事の「失言」騒動の続報。■MSN産経の特集シリーズ(「橋下府政」の一部)記事から。


【橋下改革第2弾、学力テスト
  あなたの意見は?】(12)
    『くそ』発言の波紋

2008.9.18 15:56
 「市長であっても教育には口を出しにくい」「われわれも同じジレンマを抱えている」。全国学力テスト市町村別結果公表をめぐり、17日に行われた橋下徹大阪府知事と府内16市長との意見交換会では、知事の主張に同意する声が大勢を占めた。
 ただ一人、知事を厳しくいさめたのは貝塚市吉道勇市長。「『くそ教育委員会』などの言い方は市町村教委に挫折感を与える」
 会合後の定例会見で吉道市長の指摘について問われた橋下知事は「批判は重く受け止めるが、挫折感は味わってもらわないと…。もっと教委にも頑張ってほしい」と訴えた。
 吉道市長と同様、一連の橋下知事の発言について《どうしても「上から目線」を感じてしまう》というのは府内の30代の母親。
 《改革の姿勢は評価できるし、学力テストの点数を市町村ごとに出すことにも賛成です。ただ、知事の主張は「強者の言い分」にしか聞こえないことが多い》


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値上げの時代に「相場観」磨きムダ減らそう(金子由紀子)=「ムダ」とはなにか33

■前便同様、2週間ほどまえの『朝日』の「私の視点」ワイドの記事の転載。■金子由紀子氏の文章。

 原油や食糧の高騰によって様々なものが値上がりしている。いつも購入しているパスタが、ある週から突然1.7倍に値上がりしたのには驚いた。
 以前とおなじ生活を続けたい。こんなとき脚光を浴びる言葉が「節約」である。時間をかけてチラシを見比べ、10円でも安い遠くのスーパーにまで行って並ぶ。同じような商品なら100円ショップで購入する。無料でもらえる景品やサンプルを徹底的に活用する。
 こういう生活を続けると、見回せば、銀行のロゴのついたティッシュの箱や、健康ランドでもらったタオル、発泡酒についてきたグラスばかり。10円、20円に一喜一憂する毎日に疲れると、何だか無性にイライラしてきて、気がつけばバーゲンで服やバッグを衝動買い、それはいつしかたんすのこやしに……。

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自転車と安全 歩道歩行は一方通行に(津田美知子)=自転車の「とおりみち」10

■旧ブログからつづく、自転車の「とおりみち」シリーズ。前回「「北京と東京 自転車で走り比べると…」(加藤徹)=自転車の「とおりみち」9」のつづきとは、いいがたいので、一番ちかいのは、名古屋市が関連した「自転車道、造り方を指南 事故減狙い警察庁・国交省(朝日)=自転車の「とおりみち」6」かな。
■「生活環境デザイン室」主宰、津田美知子氏の2週間ほどまえの論評(『朝日新聞』2008/09/04 首都圏版「オピニオン」面=「私の視点」ワイド)。


 自動車とトラム路面電車)に車道を明け渡すかのような形でクルマ社会との決別の姿勢をみせるアムステルダムなどの都市に魅せられ、3年間にわたり欧州での調査を進めてきた。そして、日本でもようやく本格的な自転車道整備の時代の到来かと、名古屋市の中心市街地の国道で行われていた工事に注目していた。
 車線を削減して自転車や駐輪場を設けるという大掛かりな工事である。しかし、自転車道と思われたものあ、バス停ばかりでなく、交差点の歩行者が信号待ちする場所の手前でも途切れ、歩道と合体する。自転車と歩行者の接触事故急増対策として、自転車の通行部分を歩行者と分離するのがねらいのはずであるが、歩行者と自転車の動線が最も複雑に交錯する肝心の部分で分離を放棄している。

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全国学力調査の利用方法2(秋田県のうごき)

■「全国学力調査の利用方法」の続報。■こちらは、学力不振でおおさわぎになっている大阪府と正反対の、学力上位県の秋田のばあい。


寺田知事、英断か暴走か
  学力テスト成績公表方針


 「わたしの責任で全国学力テストの市町村別成績を公表する」。秋田県の寺田典城知事が打ち出した異例の方針に波紋が広がっている。テストの実施主体である文部科学省は「無用な競争を招く」と猛反発し、県内の市町村教委も異を唱えるが、保護者には賛同の声も少なくない。公表すれば全国初となる方針は民意をくんだ「英断」か、それともルールを無視した「暴走」なのか。(秋田総局・長谷美龍蔵、水野良将)

<学校別も開示を>
 全国の小学6年、中学3年を対象に実施された学力テスト。6年生の長男がいる由利本荘市の女性(38)は「市町村別はもちろん、学校別の成績も教えてほしい」と話す。

 秋田県の小学6年の平均正答率は全教科とも2年連続トップだが、「子どもの学校が県内でどのレベルなのか知りたい。最下位の成績だったらと思うと気が気でない」との理由だ。

 寺田知事は公表の理由を「国民の税金を使ったテスト。結果を公表し、改善策に役立てるとの県教委の考え方は理にかなっている」と説明する。

 もともと情報公開には積極的な寺田知事。県教委の根岸均教育長が、以前から市町村別成績の公表に前向きだったことが、発言を後押しした。

 その根岸教育長は「市町村間や学校間で、指導の成果に差があってはならないのが公教育。成績を公表しないと、差が生じていても気付くことなく、児童生徒を卒業させてしまう」と訴える。


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甘粕事件(あまかすじけん,1923/09/16)

●ウィキペディア「甘粕事件」から。

甘粕事件(あまかすじけん)は、関東大震災(1923年9月1日)の直後の1923年9月16日、アナキスト大杉栄伊藤野枝とその甥の計3名が憲兵大尉・甘粕正彦らによって憲兵隊に強制連行・殺害された事件。大杉事件ともいう。


9月16日

関東大震災後、東京や神奈川が混乱に陥り戒厳令が発せられていたさなか、大杉栄は内縁の妻伊藤野枝と、神奈川県橘樹郡鶴見町(現在の横浜市鶴見区)に住む大杉の妹あやめを見舞い、その息子の橘宗一(6歳)をつれて東京に戻る途中、行方不明になった。
彼らが憲兵隊に連れ去られたといううわさが広まり、9月20日、時事新報や読売新聞などにより大杉ら3人の殺害が報じられた。日本を騒がせるアナキストであり恋愛スキャンダル(日蔭茶屋事件)でも世間に有名になった大杉・伊藤の二人に加え、6歳の小児までも殺されたとあって世間は騒然となった。
軍と対立する警視庁は捜査を要求。また、殺された大杉の甥・橘宗一がアメリカの市民権を持っていたため、米国大使館の抗議を受けて政府は狼狽し、9月19日の閣議でも問題になっていたばかりだった。隠し通せなくなった軍は9月20日付で東京憲兵隊渋谷分隊長兼麹町分隊長であった甘粕正彦大尉を軍法会議に送致し、福田雅太郎戒厳司令官を更迭、憲兵司令官小泉六一少将らを停職とした。


9月24日

4日後の9月24日に軍法会議予審があり、事件の概要が明らかにされた。
……


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伝統に合理性をよみこむ心理としての日本語論

■「ながく ひきつがれてきたモノには、合理的な存在理由がある」というのが、歴史主義による保守的論理の定番である。■漢字養護論、敬語論、古典芸能擁護論、敬老主義など、いろいろだ。
■しかし、日本語の伝統なんてものの大半は、非合理な慣習にすぎず、外部の人間からみれば、おかしなものばかりで、おもしろがってばかりいられない しろものだろう。■たとえば、「語呂合わせ」とか、「助数詞」なんぞは、その典型のはずだ。

■たとえば「助数詞」の専門家の一部には、「同じ助数詞でも前後の文脈から、その場では何を数えているかがすぐに判断できたはずです。例えばイカは「一杯」と数えますが、「杯」は他のものにも使います。しかし魚屋さんで「一杯」と言えば、扱っている商品で「杯」と数えるものはイカしかない。文脈から分かるでしょう。……数え方自体のルーツはとても古く、万葉集にもたくさん出てきます。それが江戸時代になって商人達が活発に商売を始め、さまざまな商品をやりとりするために「数え方」という工夫がなされたのだと考えられます。でも現代のビジネスマンも、同じ事をしているんではないでしょうか? 配送会社の方などが梱包の「梱」と書いて、「1梱、2梱」などと数えたりしますが、あれは「商品は複数だけれど、届ける手間としては1回分」という意味で用いている。そういう、状況や条件が生み出す数え方というのは、現代にもあるのじゃないかと思います」などと、まとめているひともいるようだが、これは強引すぎるだろう。■旧ブログ記事「日本語の助数詞の非一貫性」なんて問題もふくめてね。
■だって、冷静にふりかえってみれば、すぐわかるじゃない? ■ウィキペディア「助数詞」の「一覧」には、イカの項は、「食品の場合は一杯(はい)、生物の場合は一匹(ひき)」とだけある。ちなみに、「魚」という項に、「一匹(ひき)、一尾(び)、一喉(こん)」などとあるが、ほかの魚介類と区別する合理的根拠はない。エビは、「一頭(かしら)、一尾(び)」とあるが、イカとおなじように、区別できて便利だろうか? タコには イカと並立するような助数詞がないようだが、これはなぜ? ■サカナ屋さんが、イカだけを特別視して、一杯・二杯・…と区別させる価値があった時代があったとして、いま そんなのある?

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「70歳以上」2000万人突破(読売ほか)

■ひさしぶりに、9月15日にもどった「敬老の日」のせいか、やたらと、高齢化列島日本、といった記事がめだつ。

「70歳以上」2000万人突破
人口の15.8%に

70歳以上の人口の推移
 総務省が15日の「敬老の日」を前にまとめた統計によると、日本の70歳以上の人口は2017万人(9月15日現在の推計)となり、初めて2000万人を突破した。男性820万人、女性1197万人で、前年比57万人増となっており、総人口(1億2771万人)の15・8%を占めた。

 総務省によると、65歳以上の高齢者人口は2819万人(男性1203万人、女性1616万人)となり、総人口に対する割合は22・1%に達した。前年比76万人増で、人数、割合ともに過去最高だった。

 75歳以上の後期高齢者は、前年比53万人増の1321万人(男性498万人、女性823万人)で総人口の10・3%。80歳以上は前年比38万人増の751万人(男性251万人、女性500万人)となり、総人口の5・9%を占めた。

 一方、0~14歳は1718万人で総人口の13・5%にとどまった。

(2008年9月15日 読売新聞)

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■単純な算術的概観をのべるなら、70歳以上という、いわゆる高齢者が6人のひとり弱、65歳以上なら9人中 ふたり程度、75歳以上でも1わり、80歳以上も6%程度と。65歳以上まで しきりをさげれば、これは、全然少数派ではない。経済+ケア活動(生産+サービス)の中核をしめない人口が、ぶあつい層をなしていると。■それに対して、これから労働力人口になるかもしれない次世代は、8人にひとりぐらいで、かなりうすい。限界集落などの過疎地でなくても、児童生徒と乳幼児は少数派になりつつある。

■しかし、こういった記事が 必然的に含意するものは、「少子高齢化で、ますます、アタマでっかちになり、若年世代=労働年齢に過重な負担となる」というイメージしかない。■ながした新聞各社は、そういった「非敬老」的な政治性を自覚してうったんだろうか?
■ ひょっとして、これは、(1)「だから、(労働力人口世代への)増税しかない」か、(2)「だから、(高齢者層に対する)福祉予算圧縮しかない」の、二者択一、(3)あるいは、両者の「内分」という妥協点という、どれかしか選択肢がありえないという、「きびしい現実」をつきつけるための、冷酷なイヤミだろうか?

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生活保守主義としての「食の安全」意識とナショナリズム36

■「生活保守主義としての「食の安全」意識とナショナリズム35」のつづき

■原田和明さん連載の『世界の環境ホットニュース[GEN]』、シリーズ「毒餃子事件報道を検証する」の32回を転載。■あいかわらず、政府やメディアの うごきは、あまりに あやしい。

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世界の環境ホットニュース[GEN] 693号 08年09月14日
         ご意見・ご投稿 → このメールに返信

          毒餃子事件報道を検証する【第32回】        

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 毒餃子事件報道を検証する   原田 和明

第32回 中国が内部犯行と認めた?

 8月31日に 朝日など全国紙が一斉に「中国が、ギョーザ中毒は内部犯行の可能性が高いと認めた」と報じ、その直後に福田首相が辞任を表明しました。これには驚きました。中国が内部犯行説を認めるなどありえないことだと思っていたからです。

 これまで見て来たことから、工場で毒物を混入したという「製造段階混入説=内部犯行説」には根拠がなく、警察庁の創作に過ぎないと考えられます。そして、仙台市喜多方市の事件も含めて一連の毒餃子事件では、メタミドホス以外にも複数の毒物が使われていて、それらを食べた場合、いずれも死ぬことはないが必ず発症はする、という絶妙の混入量だったのですから、綿密な計画をたてて実行されたと考えられます。もしも労働条件に不満があって工場労働者が犯行に及んだのであれば、そのような調整をする必要はありませんし、第一、一般の工場労働者なら、そのような毒物取り扱いの知識を持っているはずもありませんまた、毒餃子事件の狙いは福田内閣の親中政策に対する攻撃だと見ていましたから、ついに福田内閣は食品テロに敗北したのかと、とにかく驚くことばかりでした。

 ところが、いくら調べても、日本国内の大々的な報道に反して、中国政府が内部犯行の可能性を認めたという事実そのものが見つからないのです。

 コトの発端は、8月28日に 北京の日本大使館に対し、毒餃子事件について中国公安部が 新たな情報を知らせてきたことに始まります。読売新聞が 8月6日に「回収された天洋食品製の餃子が再び流通して中国で中毒事件が発生した」とスクープしたのに対し、同日の外務省プレスリリースは、中国側が「毒入り餃子は市場には流通していない」との調査結果を伝えてきたことを明らかにしました。

 ところがNHKは 8月30日昼のニュースで、「中国側が『天洋食品関係者が毒物を混入した可能性が高い』と伝えてきた」と外務省発表よりも踏み込んだ報道をしました。それに対して外務省は即日、「中国政府からそのような情報提供は受けていない」とNHKのニュースを完全否定する発表をしています。しかし朝日新聞その他の全国紙は外務省の否定発表を無視して、31日朝刊で「中国、工場内混入と判断」などと一面トップで報じたのです。さらに、9月1日には地方紙にも波及し、マスコミの「中国が内部犯行の可能性を認めた」という見方が既成事実化してしまいました。

 なぜ、外務省発表とマスコミ報道はこんなに乖離しているのでしょうか? 外務省は中国側からどんな情報を得て、どう国民に伝えたのかから検証していきます。外務省のホームページに掲載された8月28日のプレスリリースは 以下の通りです。



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「女工哀史の世界、ここにも」(莫 邦富)

■ジャーナリスト莫邦富さんの、秀逸な時評シリーズ「mo@china」(『朝日新聞』土曜版「be on Saturday」)の最新記事。■旧ブログ「偽装研修」の関連記事。


 朝7時30分から深夜0時まで働き、残業代は1時間に300潤オ350円。半年間に休みは3日。日本人の社員全員が休む正月にも出勤を命じられた。
 労働条件の改善を会社に求めたところ、経営者が十数人の男女を連れて女子寮に乱入し、女性たちに殴るけるの暴行をしたという。全治10日の打撲傷を負った女性もいる。
 さらに、マイクロバスに彼女たちを押し込み、中国に強制的に帰国させようとしたという。女性たちが必死に抵抗し、寮に戻ることができたが、見張りの男がついた。逃亡しようとした女性は2階の窓から落ち、骨折してしまった。
 

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タグ : 外国人研修生技能実習生タコ部屋奴隷労働

法科大学院の「いきのこり」=「ムダ」とはなにか32

■「社会人入学3割切る=法科大学院の08年度入試-文科省(時事)」、「志願倍率6・8倍に低下 定員割れ46校、法科大学院(共同)」や、旧ブログ「法科大学院」関連記事などの関連記事。

新司法試験、合格率33%
 3校では合格者ゼロ


asahi.com(2008年9月11日21時6分)

新司法試験2008
 法務省は11日、法科大学院(ロースクール)修了者を対象とした08年の「新司法試験」の結果を発表した。3回目の今年は、74校の6261人が受験し、2065人が合格。合格率は33%で前年の40.2%を下回り、2回連続して下がった。3校では合格者がゼロ。法務省が設定した合格者数の目安(2500潤オ2100人)も下回った。

 「法曹の質の低下」に対する懸念が相次ぐなか、10年までに合格者を毎年3千人に増やす政府の計画をめぐる議論にも影響を与えそうだ。


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【転載】水源の里を守ろう 木曽川流域集会

■ブログ『緑亭通信』の、きのうの記事2件の本文を転載。


水源の里を守ろう 木曽川流域集会
木曽川は流域500万市民にとって生命を支えてくれる川、まさにライフラインである。この川の水が安全でおいしいのは上流域が豊かな森林を有し、人々が頑張っているからである。岐阜県御嵩町で巨大産業廃棄物処分場計画が持ち上がった時、町民は業者側からの札束攻勢や脅しにも屈せず、住民投票で処分場を拒否してくれた。しかし、下流でおいしくて安全な水を享受している多くの市民には、上流域の困窮やこうした頑張りが見えていない。
全国の中山間地帯と同様に、木曽川上流でも住民の50%以上が65歳以上の高齢者で占める「限界集落」状態となってしまった地域がたくさんある。林業の不振も続く。こうした地域へ産廃業者などの各種デヴェロッパーが進出しようとしているのである。
今緊急に必要なのは、こうした上流域を下流域から救援することである。国家政策としての救援策が必要であることは論を待たないが、これを待っているだけでは状況は悪化するばかりである。まずは流域内の上下流連携を創り出し、その動きの中から政府を動かしていく必要がある。安全でおいしい木曽川の水を享受する下流域市民の目覚めを求めて、本集会は計画された。目覚めた市民が下流域自治体を動かせば、水源基金、デカップリング制度、間伐ボランティアなど様々な政策アイデアはすでに準備されている。

木曽川流域集会1
 ↑ ブログでは、クリックすると、モジがよめる程度に拡大される。

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タグ : 水源上流下流御嵩町白川町

川辺川ダム 国は建設中止の早期決断を(毎日社説)=「ムダ」とはなにか31

■いわゆる川辺川ダム問題で、決定的な展開。
川辺川ダム建設予定地
建設予定地(2008年5月撮影):ウィキペディア「川辺川ダム


社説:川辺川ダム
 国は建設中止の早期決断を


 蒲島郁夫 熊本県知事が同県内の球磨川水系で計画されている川辺川ダムの建設について、「ダムによらない治水対策を求める」として、反対を表明した。

 公共投資改革が叫ばれてきたにもかかわらず、大規模公共事業は当初方針通りに実施、継続される状況は大きく変わっていない。そうした中で、蒲島知事の方針表明の持つ意味は大きい。福田康夫首相は「地元の意向は優先されるべきだ」、谷垣禎一国土交通相は「省として今回の判断を重く受け止めたい」とそれぞれ発言した。

 政府は見直しの方向へ動いたと見ることができる。国交省はダムによらない治水計画を早急に示すべきである。

 蒲島知事は、なぜ反対なのか。「流域住民にとって球磨川そのものが守るべき財産であり宝。そうしたローカルな価値観を尊重したい」ためである。国交省の「ダム至上主義」には同意できないということだ。


 公共事業には、計画策定当時と経済社会状況が変わり必要性が低下している例が少なくない。環境への悪影響が懸念される事業も目に付く。90年代半ば以降、計画策定から長期間経過したが未着手の事業が中止された例もある。しかし小規模事業が中心で、大規模事業は基本的には当初計画に基づき続けられている。

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『自分の小さな「箱」から脱出する方法』6

■前回までで、まとめはもちろん、補足さえもおわったとおもったのだが、別の角度からの まとめと補足をする気になったので、メモしておく。


■本書は、「●●した方がいい」という直感=「目的」にそった「善意」を基盤(=基点)にしている以上、その人間観は、いわゆる「性善説」に位置するといえるだろう。それも、その始祖たる孟子が、ある種 理想主義としてといた「四端」のうち「惻隠」という本性(「」という徳の基盤)を、ある意味、かなりの程度経験主義的な実体論として展開しているわけだ。■殺気だった戦国時代に理想主義もなかろうと、冷笑されながらも、無秩序な野蛮におちいることをいましめるしかなかった理念主義者としての、孟子とはちがい、本書の執筆スタッフたちは、本書をひもとこうとするような、向上心のある層には、当然、こういった心情が実在するだろうと想定する。■そして、実際、こういった想定は非現実的とはいえないとおもう。■実際のところ、自分がうまくいかないことを全部責任転嫁してしまえるような、不安がカケラもないような厚顔無恥で自己中心的な独善主義者が、「小さな『箱』」なんてものに とじこもっている自己像をイメージしたりしないから(笑)。
■だからこそ、筆者たちは 自信をもって、「●●した方がいい」という最初の直感を、邪念によって、みうしなうな、と、とくわけだ。その 最初のちいさな自己欺瞞が、自己正当化と責任転嫁という、はじしらずで、ルサンチマン さかうらみなど防衛機制にみちた悪循環の「地獄へのみち」の第一歩になると、さとすわけだ。

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教育への公的支出、日本最下位 家計に頼る構図鮮明(朝日)

教育への公的支出、日本最下位
  家計に頼る構図鮮明


asahi.com(2008年9月9日22時50分)
 経済協力開発機構OECD)は9日、加盟30カ国の教育に関するデータをまとめた08年版「図表で見る教育」を発表した。05年現在の調査結果で、国や地方自治体の予算から教育機関に出される日本の公的支出の割合は国内総生産GDP)比3.4%と、データのある28カ国中最下位になった。

 公的支出の割合を見ると、アイスランドが7.2%でトップ、次いでデンマーク6.8%、スウェーデン6.2%と北欧の国が続いた。

 日本は03年の調査でも最下位だった。04年はギリシャに次いで下から2番目になったが、再び、最下位に。日本は、公立学校の教職員数減少に伴って給与額が減ったことなどで、公的支出が減った。OECDは、少子化や他の国の支出が伸びたことなども影響したとみている。

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偽装フリースクールという、タコ部屋

窓に格子、
「心の回復」うたうフリースクールで何が


asahi.com/kansai(2008年9月9日)

丹波ナチュラルスクール1
施設2階の窓から格子越しに外をのぞく入所者
=9日午前11時20分、京都府京丹波町中台、
高木友絵撮影


 京都府京丹波町フリースクールで9日、経営者らによる入所者への傷害容疑事件が発覚した。「豊かな自然で心の回復」とうたった施設で何が起きたのか。静かな山村に驚きが走った。

 寺境内にある丹波ナチュラルスクールには9日午前7時ごろ、府警の捜査員らが家宅捜索に入った。午前11時40分以降、入所者とみられる若い男女12人が順次、捜査員に連れられ、車で現場を離れた。

 同スクールの関係者らによると、入所者の少女への傷害容疑で逮捕された江波戸聖烈容疑者(60)は、約20年前に寺の境内を借りてスクールを開設。現在は18潤オ35歳の男女計十数人が入所している。入所者はふだん田植えや稲刈りなどの農作業をし、格子付きの窓で「脱走」を防いでいたという。この関係者は「逃げる子どもがいたのは事実。逃げた先で悪いことをすることもあるので、格子をはめていたのではないか」と話した。

 スクールのホームページでは、キャンパスと称する寺の境内や建物、庭園の写真を紹介。「野外での農作業(中略)など、人情豊かな山里で子供達が生きがいを探求していけるスクール」とアピールしていた。

 近くの女性によると、数年前、府外に住む塾生の母親から電話で「毎月十数万円も支払っているのに、一体どんな暮らしをしているのかわからない」と相談を受けたことがあるという。

 寺のある中台地区の区長(66)は「代表者が入所者を殴っているという話は耳にしたことがある」と話した。

 寺の住職は「寺とは全然関係ないことだ。寺の一部を貸しているだけで、何をしているのか分からない。迷惑な話だ」と話している。

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