■ひさしぶりに、9月15日にもどった「
敬老の日」のせいか、やたらと、高齢化列島日本、といった記事がめだつ。
「70歳以上」2000万人突破
人口の15.8%に

総務省が15日の「敬老の日」を前にまとめた統計によると、日本の70歳以上の人口は2017万人(9月15日現在の推計)となり、初めて2000万人を突破した。男性820万人、女性1197万人で、前年比57万人増となっており、総人口(1億2771万人)の15・8%を占めた。
総務省によると、65歳以上の高齢者人口は2819万人(男性1203万人、女性1616万人)となり、総人口に対する割合は22・1%に達した。前年比76万人増で、人数、割合ともに過去最高だった。
75歳以上の後期高齢者は、前年比53万人増の1321万人(男性498万人、女性823万人)で総人口の10・3%。80歳以上は前年比38万人増の751万人(男性251万人、女性500万人)となり、総人口の5・9%を占めた。
一方、0~14歳は1718万人で総人口の13・5%にとどまった。
(2008年9月15日 読売新聞)---------------------------------------------
■単純な算術的概観をのべるなら、70歳以上という、いわゆる高齢者が6人のひとり弱、65歳以上なら9人中 ふたり程度、75歳以上でも1わり、80歳以上も6%程度と。65歳以上まで しきりをさげれば、これは、全然少数派ではない。経済+ケア活動(生産+サービス)の中核をしめない人口が、ぶあつい層をなしていると。■それに対して、これから労働力人口になるかもしれない次世代は、8人にひとりぐらいで、かなりうすい。
限界集落などの
過疎地でなくても、児童生徒と乳幼児は少数派になりつつある。
■しかし、こういった記事が 必然的に含意するものは、「
少子高齢化で、ますます、アタマでっかちになり、若年世代=労働年齢に過重な負担となる」というイメージしかない。■ながした新聞各社は、そういった「非敬老」的な政治性を自覚してうったんだろうか?
■ ひょっとして、これは、(1)「だから、(労働力人口世代への)増税しかない」か、(2)「だから、(高齢者層に対する)福祉予算圧縮しかない」の、二者択一、(3)あるいは、両者の「
内分」という妥協点という、どれかしか選択肢がありえないという、「きびしい現実」をつきつけるための、冷酷なイヤミだろうか?
続きを読む »