■チベット問題が、北京オリンピックの聖火リレーとからんだこともあって、「旗」のことは、少々かいた(本ブログ
「チベット 旗」関連記事)。
チベット旗、毛沢東がお墨付き
…ダライ・ラマが秘話明かす写真の拡大
16日、ドイツ・ボーフムで記者会見する
ダライ・ラマ14世(松本剛撮影)【ボーフム(ドイツ西部)=森千春】ドイツ訪問中のチベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世は16日、ドイツ西部ボーフムでの記者会見で、チベット亡命政府のシンボルである「チベット旗」に毛沢東がお墨付きを与えていた、との秘話を紹介した。
この旗について、中国当局が、「チベット独立」を求める証拠として敵視するのに対し、ダライ・ラマは共産中国建国の偉人である毛沢東を引き合いに出して擁護した形だ。
ダライ・ラマによると、中国軍のチベット進駐後の1954~55年、北京に長期滞在して毛沢東と会談を重ねた際、毛沢東はチベット旗について、「中国国旗に加え、(チベット旗も)使い続ければよい」と助言したという。
ダライ・ラマは「毛沢東は、私を息子のように扱い、私は彼から多くを学んだ」と振り返り、会談の通訳が今も北京で健在であるとの情報を披露した。
中国は50年代、ダライ・ラマを共産主義体制に取り込んでチベット支配を確立する政策をとっていた。
(2008年5月17日11時11分 読売新聞)
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■「役者やのぉ…」と、拍手をおくりたくなる。■しかも、ローコスト・ハイパフォーマンスとはいえ、あとあじわるさが、ほとんどのばあいにつきまとう、某国の将軍さまとは、おおちがい(笑)。
■権威がおちたとはいえ、大ロシアでの
レーニンさまとは、おおちがいで、現政権の共産党は、神格化されてきた
毛沢東の威光を全否定できるような正統性をかちえていない。先日、紹介したとおり、今回の聖火リレーの国内ルート自体が、毛沢東指導下の共産党軍の「大
長征」の再現なんだから(「
日中交流千数百年」)。■所詮、革命第二・第三世代で、カリスマ性など全然ない中国共産党の集団指導体制の面々とくらべたばあい、よくもわるくも「役者が一枚うわて」(笑)。
■こういった聖俗かねそなえたカリスマ・リーダーを、そこそこ評価してしまうのは、ある意味、ハラナ自身、くたびれているせいだろうけどね(笑)。閉塞感が、あまりに、ひどい。■しかし、きのうかいたように、被災地の救援活動を地道につづけるようなひとびとの誠実さ、責任感にこそ、本当は希望のみなもとだ。ダライ・ラマのような、希代の役者に やられてしまっては いかん。反省
テーマ : チベット問題について - ジャンル : 政治・経済