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ハラナ・タカマサ

Author:ハラナ・タカマサ
     【原名高正】
誕生日:ニーチェ/フーコーと同日
職業 :サービス労働+情報生産

日本版ポリティカルコンパス
政治的左右度:-7.6 
経済的左右度:-5.19
【位置 リベラル左派】

前ブログ: 『タカマサのきまぐれ時評

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批判の対象は、「人間のありかた」であり、そこには自己批判もふくまれる。(hituziのブログ)

■前便へのトラックバック記事へのトラックバック記事。■前便記事への直接関連する部分だけ転載。


批判の対象は、「人間のありかた」であり、そこには自己批判もふくまれる。

さて、タカマサのきまぐれ時評からトラックバックをいただいた。言語学者の「さが」=「言語帝国主義とは なにか。たなか『ことばと国家』を批判する。」(hituziのブログ)
戦略的に、議論をもりあげようと、わざとスキをかかえこんでいるのだとおもうが、それにしても、ワキがあますぎるとおもうのだ。

そのとおりだと おもう。そして、ワキは あまいほうが よいと おもっている。すくなくとも、コミュニケーション機能をもつブログなどでは、とくにだ。
そのほうが、批判をもらえるからだ。ほんとうに そうだろうかと、疑問に感じるだろうからだ。
……

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■これは、当然想定内。

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テーマ : ことば - ジャンル : 学問・文化・芸術

タグ : 社会言語学国語学言語学者かめい・たかし田中克彦原聖安田敏朗イ・ヨンスクましこ・ひでのり

言語学者の「さが」=「言語帝国主義とは なにか。たなか『ことばと国家』を批判する。」(hituziのブログ)

■hituzi氏の最近の問題提起「言語帝国主義とは なにか。たなか『ことばと国家』を批判する。」をよんだコメントをかきつらねていく。
■この提起の特異な点は、通常の「言語帝国主義」の定義である、「ある地域で特定の外国語が、その政治・経済・文化の力により圧倒的な影響力をもつこと」といった方向性での議論自体を「言語至上主義」だと、批判しているところだ。そういった問題のたてかた自体が「人間はすべて、なんらかの「言語」という制度のなかで いきていると、信じて うたがわない」発想にねざしており、「言語帝国主義は、けしからん」という批判的視座自体が「言語が だいすきでたまらない ひとたちによる、帝国の言語の批判で……「言語という体制」「言語という制度」をといなおすことはせず、 「言語の ぬるま湯」に つかって、権力を批判する」たちばだというのだ。■hituzi氏など、知的障碍者の施設につとめるスタッフからすれば、「言語至上主義」のらち外にある存在が、ちゃんと実在すると。

■そして、そういった無自覚な「言語至上主義」の古典的作品として、田中克彦『ことばと国家』の、おどろくべき差別性を指弾するのである。

「人間はふつう、だれでもことばを話している。それは、人間と他の動物とを分ける基本的なめじるしの一つと考えられている」(p.2)

■「ふつう」じゃない存在を例外視=異常視する認識は否定できない。hituzi氏の批判は、実にもっともである。■だから、「はてなブックマーク」でも、それなりの反応があったようだ。
■hituzi氏の批判は、実にもっともなので、主旨に異論はないのだが、では異論が全然ないかといえば、実はおおありなのだ。■戦略的に、議論をもりあげようと、わざとスキをかかえこんでいるのだとおもうが、それにしても、ワキがあますぎるとおもうのだ。
■いや、批判者の想定はともかくとして、読者層の想定は、あやふやだとおもう。この文章は、一体だれにむかってかいたのか?

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テーマ : みんなに紹介したいこと - ジャンル : ブログ

渡嘉敷島で集団自決の慰霊(NHK 沖縄のニュース)

■本日の「NHK 沖縄のニュース」から(リンクは割愛)

渡嘉敷島で集団自決の慰霊

沖縄県渡嘉敷島では63年前の28日、住民のいわゆる「集団自決」が起きました。

島では、住民たちが静かに、集団自決で犠牲となった300人あまりの霊を弔いました。

沖縄本島の那覇市からフェリーで1時間ほどの沖縄県渡嘉敷島では、アメリカ軍が上陸するなか、昭和20年3月28日、住民たちによるいわゆる「集団自決」が起こり300人あまりが犠牲となりました。

この島で「集団自決」が起きてから63年となった28日、犠牲者の遺骨が納められた慰霊碑には、午前中から遺族らが次々に訪れ、花や線香などを手向けました。

集団自決では、住民同士が、手りゅう弾を使ったり、首を絞め合ったりして、命を絶ったとされています。

この集団自決で、当時8歳と5歳の2人の娘を亡くした北村登美さん、96歳は、「亡くなる直前、娘が『お母さん怖いよ』といったことが今も聞こえるようです。私が長生きしているのは集団自決の出来事を話すためではないかと思います」と話していました。

また、当時3歳でケガをしたものの生き延びた登美さんの長男、盛武さん66歳は「集団自決の出来事を風化させないよう生き残った者が語り継がなければならない。裁判の判決は当然でよかったと思う」と話していました。

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テーマ : 今日は何の日!? - ジャンル : ニュース

タグ : 琉球日本軍

コレステロール低いと危険 富山大など、17万人分析(共同通信)

■コレステロールをさげればいいってもんじゃないと、いった肥満・血中脂質の問題は、旧ブログでは、何度かとりあげた。■「共同通信」配信の『東京新聞』の記事を転載。


コレステロール低いと危険
 富山大など、17万人分析

2008年3月28日 21時02分


 富山大の浜崎智仁教授(脂質栄養学)らは、総コレステロール値があまり低いと死亡の危険がかえって高まるとする研究結果をまとめ、28日、東京都内で記者会見して発表した。

 一般に、総コレステロール値が高いのは良くないことだとして、下げるための治療が広く行われているが、浜崎教授は「総コレステロール値は栄養状態の指標と考えるべきだ。心筋梗塞や家族性高コレステロール血症以外の人は、無理にコレステロール値を下げる治療をしなくてもいいのではないか」と話した。

 日本人延べ約17万人のデータを含む複数の大規模研究を分析した。

 男女とも最も数が多かった血中総コレステロール値(160-199)を基準に死亡の危険を比較したところ、男性は160未満だと死亡の危険が1・6倍高く、200以上では0・8倍程度と、コレステロール値が高いほど危険が低くなるという結果だった。

 女性も160未満は1・4倍と死亡の危険が高かったが、160以上は、240を超えても差はなかった。

 (共同)

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■しかし、この「共同通信」の報道は、ちょっと誤解をあたえかねない。「時事通信」の記事は全然印象がちがうからだ。

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テーマ : 医療・健康 - ジャンル : ニュース

【沖縄集団自決訴訟・大江氏側会見詳報】1・2(産経)

■いわゆる「大江健三郎・岩波書店沖縄戦裁判」についての、『産経新聞』の報道を転載【ウェブ上の産経のリンクは無視し、こちらでウィキペディアなどを補足】。


【沖縄集団自決訴訟・大江氏側会見詳報】(1)「軍命令を明確に認定」
2008.3.28 11:49
 沖縄戦の集団自決訴訟の被告で、ノーベル賞作家、大江健三郎氏と岩波書店側の記者会見は28日午前10時45分から、大阪司法記者クラブで始まった。まずは、弁護団から判決内容についての説明があった。

 弁護団「時間も限られているので、こちらからごく簡単に述べた上で、ご質問にお答えしたい。本日の判決の内容は、裁判長が述べた通り、原告の請求をいずれも棄却。『太平洋戦争』それから『沖縄ノート』いずれも違法性がないとして損害賠償を棄却しています。判決要旨で述べられている通り、本件の重要な争点は座間味島、渡嘉敷島などで起きた集団自決が日本軍の命令、あるいは強制によって行ったのかが問題点。これについて今日の判決はその点を明確に認定している。『隊長が具体的に自決命令を出したのかどうかは、伝達経路が明確でないという点があるので、あったと断定するには躊躇(ちゅうちょ)を禁じ得ないが、いろんな資料などから2人の隊長が自決命令を下したと信じる根拠がある』と、はっきり判決を下しました。この訴訟の役割を明確にとらえた判決と考えています」

 さらに弁護団が続ける。

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寿和工業が処分場撤回表明 御嵩産廃3者会談(岐阜新聞)

御嵩町産廃処分場問題が一応完全決着した。昨年くれにかいた「ことしおきたこと1(岐阜・御嵩の産廃処分場中止)」の続報。■『岐阜新聞』の記事から【写真は割愛】。


寿和工業が処分場撤回表明 御嵩産廃3者会談
 2008年03月27日08:42 

 可児郡御嵩町の産業廃棄物処分場問題で、古田肇知事、渡辺公夫御嵩町長、処分場の建設を計画した寿和工業(可児市)の清水道雄社長が26日、県庁で会談し、寿和工業が県に提出していた処分場建設の許可申請を取り下げることで合意した。建設の是非をめぐる住民投票で反対の民意が示されて10年余、全面和解が成立した。今後は計画地の利用に焦点が移る。

 会談では、建設反対が多数を占めた住民投票の結果を尊重する―とした昨年12月の3者会談での合意を受けて、県が1997(平成9)年5月に寿和工業と御嵩町に示した調整試案の撤回を申し入れ、了承された。

 さらに御嵩町が95年9月、県に提出した処分場建設の許可手続きの一時凍結の要望書の撤回を申し入れ、県が了承。御嵩町は同年2月、寿和工業と結んだ協定書の白紙も申し入れ、了承された。

 申し入れは公文書で交わされ、長年手続きを放置してきた行政側の反省の文言も盛り込まれた。三つの手続きの撤回、白紙を受けて、寿和工業は処分場の設置許可などの申請の自主的な取り下げを表明。3者で計画地の利用を検討することを含め、合意した。

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テーマ : 気になったニュース - ジャンル : ニュース

早熟幻想3(人間論として)

前回のつづきではあるが、政治経済学的な要素は、ぬき。■でもって、「人間論として」っていうんだから、「人間存在」に分類すべきなんだろうが、シリーズを教育現象としてはじめたので、そのわくのつづきということで、こちらに分類。■直接的な議論は、シリーズ初発の「早熟幻想

前便で、その政治経済学的な背景を分析してみたが、それでは、「数理型とか、一部のスポーツなど以外の領域でも「早熟型」が賞揚されるのは、「早熟型の天才」が、特別あつかいするうえで、「わかりやすい」という面」を軽視していいのかというと、そうはおもえない。■なぜ、「早熟」性を無視できない領域以外でも、「早熟幻想」がねづよいのか?だね。いいかえれば「早熟の わかりやすさ」とは、なんなのか?

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生活保守主義としての「食の安全」意識とナショナリズム12

前回のつづき。■ただし、このヘンで誤解のないようにことわっておくと、このシリーズは、原田さんの記事の転載シリーズではない。シリーズ第4回以前をよんでもらえればわかる。


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     世界の環境ホットニュース[GEN] 673号 08年03月26日
          ご意見・ご投稿 → このメールに返信

           毒餃子事件報道を検証する【第12回】         

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 毒餃子事件報道を検証する   原田 和明

第12回 アセフェート

 これまでの経緯を振り返ってみると、警察庁は、3つの事件の関連性を強調しようとして、単純な勘違いによるミスを連発しているように見えます。その結果、偽装工作、情報操作を疑わせる痕跡を多数残すこととなりました。

 ところで、今回の事件に警察庁が首をつっこんできた経緯は、警察庁が毒物の共通性に気付いたというのです。アエラ2月18日号に次の記載があります。(以下引用)

 実際、警察当局も異例の対応をとっている。千葉、兵庫両県警は当初、別々に毒餃子事案を捜査していた。警察庁は、餃子やメタミドホスなど、両県警の捜査内容に共通点があることを知り、重大性を認知。30日午後に記者会見を開き、餃子への毒の混入を発表した。

 直接の捜査権を持たない警察庁が、各県警が捜査する事件の内容について発表することは、普通はありえない。

 2月5日には殺人未遂事件として共同捜査本部を立ち上げた。米田壮(つよし)刑事局長は、「今度の事態は通常の捜査本部とは比較にならないほど重大。捜査は密行が原則だが、早期の事実解明に向け、今回はできるだけ情報を開示する」と表明している。
(引用終わり)

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テーマ : 中国産食品・製品 - ジャンル : ニュース

政府のチベット政策は誤り 中国知識人が声明(産経)

■毎度かいていると、アホみたいだが、最近『産経』系の記事をたくさんあつかうようになった。それも、ガラにもなく、かならずしも批判的にとりあげるとはいえないかたちで(笑)。■朝日あたりも、バリバリ批判する この日記にしては、しばらく こんな事態はこないとおもうが…。

■おとといの「産経ニュース」をキャッシュでリンクしつつ、全文転載。


政府のチベット政策は誤り 中国知識人が声明
2008.3.24 19:48

 【北京=矢板明夫】中国の著名な反体制評論家の劉暁波氏や作家の王力雄氏ら約30人が、チベット騒乱に対する中国政府の対応を批判する声明を発表した。ロイター通信によると、中国共産党の故趙紫陽総書記の秘書だった鮑●(=杉の木へんを丹に)氏も24日に声明を出し、中国政府に対し、チベット仏教最高指導者、ダライ・ラマ14世との対話に臨むよう促した。中国メディアが連日、報道している騒乱の“真相”を中国国内の知識人が信用していないことが裏付けられた。

 「チベット情勢への対応に関する12の意見」と題された劉氏らの声明は22日に発表されたが、当局による情報統制をかいくぐり、中国国内のあちこちのインターネット掲示板などに転載され、影響を広げている。

 劉氏らは、チベット自治区のラサで暴力事件が発生した当日(3月14日)、チベット自治区の責任者が「ダライ集団による犯行を証明する証拠をもっている」と発表したことに注目。地元当局が事前に騒乱を察知していた可能性があり、チベット人僧侶を弾圧するため、騒乱の発生をわざと阻止しなかったのではないかと示唆し、政府に徹底的な真相究明を求めている。

 また、反ダライ・ラマ・キャンペーンを展開している中国メディアについて、「偏った報道姿勢は民族の対立と憎しみをあおり、状況をさらに緊張させている」と指摘した。チベットの共産党指導者がダライ・ラマ14世を「袈裟(けさ)を着たオオカミ、人面獣心の悪魔」などと誹(ひ)謗(ぼう)したことに関しても、「事態の収束に逆効果で、中国政府のイメージを低下させている」と厳しく批判した。

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テーマ : 中国のニュース - ジャンル : ニュース

北京五輪 波乱の採火式 中国『民族一体』矛盾浮き彫り(東京新聞)

■きのうの『東京新聞』の記事をキャッシュでリンクしたうえで、全文はりつけておく。

北京五輪 波乱の採火式 中国『民族一体』矛盾浮き彫り
2008年3月25日 『東京新聞』朝刊

 【北京=平岩勇司】ギリシャで二十四日に行われた北京五輪の聖火採火式では、中国のチベット政策に対する抗議行動が行われ、五輪へ向け華々しいスタートを切りたい中国側の出ばなをくじく形となった。聖火リレーの通過先で抗議行動が続けば、聖火が政治問題をめぐる「火種」になる可能性がある。

 北京五輪組織委員会の劉淇会長は採火式で「人類が平和を求める道のりを聖火が照らしていくことを願う」と力強く述べ「平和の祭典」として五輪の意義を強調した。

 会場は徹底した厳戒態勢が敷かれた。それでもチベットの旗を掲げる抗議が行われるなど、中国が抱える矛盾が浮き彫りになった。

 聖火は海外の二十二都市、中国の百十三都市を通過する。中国は世界五大陸を周回して自国の存在感を誇示。特に国内では共産党の歴史にゆかりのある都市や少数民族地域を通り、愛国心の高揚と国家の一体性を演出する狙いだ。

 チベット自治区では予定通り、五月に世界最高峰チョモランマに登頂し、六月にラサへ入るという。

 中国共産党機関紙「人民日報」は、チベット族の一連の暴動について「チベット青年会議」など独立派組織の関与を強調、「聖火リレーを阻止し、五輪を破壊することが目的」と断定
している。

 新疆ウイグル自治区の独立を掲げる「東トルキスタン・イスラム運動」と連携していると主張する一方、犯罪集団とみなして活動を封じ込めることで、五輪への影響を防ぐのに懸命だ。

 中国当局は、各地の暴動は「沈静化している」(新華社電)と繰り返し強調。

 しかし、青海省チベット族自治州では二十三日もデモが行われ治安部隊が強制的に解散させたと伝えられ、情勢は依然、緊迫している。

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テーマ : 国際ニュース - ジャンル : ニュース

早熟幻想2(政治経済学的意味)

■だいぶまえかいた「早熟幻想」では、10代~20代はじめで人材選抜のみきりをつけていいのか? 資源を集中投下すべき少数の選抜組を当然視して優遇措置が正当化できるか? そのヘンに疑念を呈しておいた。■いわゆるエリート主義、それも伝統身分秩序意識にもとづいた世襲原理の正当化ではなくて、競争原理にそったゲームの勝者に業績主義にそった優遇をあたえるというのは、マルクシアン*社会科学者を自任する橋本健二氏だって同意するようなものだ(もちろん、不当な格差を橋本氏は否定するが)。だから、新自由主義だろうと新保守主義であろうと、基本的に体制維持をのぞむオジサマ・オバサマがたからすれば、わかい才能が競争原理にそって業績主義的に早期にえらびだされて、それが国家・社会に貢献する、大衆をリードしていく、といった教育論は、万々歳だろう。

* 橋本氏は、検証不能な主義主張の要素がまぎれこむ社会哲学・社会思想としての、マルクス主義(Marxism)とは別個に、検証可能な社会科学の部分に限定したマルクス派(Marxian)の理論が成立可能だとするたちばにたつ〔たとえば「現代社会の階級構造----マルクシズムからマルクシアンへ」『階級社会日本』(2001年)3章〕。基本的には、分析的マルクス主義の一派といっていい。この流派のひとびとからすれば、「搾取は、純粋な学術的カテゴリーとしては、必ずしも倫理的に悪いものではなくなった」「労働者は雇用者によって「盗まれている」が故に搾取されているのではなく、システムの「自律性」が侵害され、その結果、利益と苦役の配分が「不公平」になってしまうが故に搾取されている」。橋本氏のばあいは、「「一部の人々に搾取することを認め、高い報酬を与えてより多く働かせた方が、恵まれない人々を含めた全体の利益になる」と主張できるかどうか…「格差はどの程度まで認められるか」という問題」だとさえのべる〔『新しい階級社会 新しい階級闘争』pp.116-7〕。

■実際、経団連など財界の近年の支配的論調は、この、競争原理にもとづいたあらたなエリート主義だ。■たとえば、かれらが共有している現代史観とは、「戦後民主主義体制は、身分的ななごりがこかった戦前の体制を打破し、高度経済成長をおしすすめるためには、さけられない方向性だったが、社会がゆたかになり成熟した現在、そして市場拡大の方向性が内需というかたちでは、あまりにみこめない昨今では、ふるくなった。今後は、すべての潜在的能力に均等に資源投下するのではなく、潜在能力の質・量を的確に把握して、メリハリのある教育機会を提供すべきだ…」こんなところだろう。■税金の配分をケチるためにも、こういった論理は つごうがよい。

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テーマ : 教育問題について考える - ジャンル : 学校・教育

チベット暴動、中国ブログにあふれるナショナリズム(ロイター)

■前便「生活保守主義としての「食の安全」意識とナショナリズム11」では、中国のナショナリズムにむきだしの敵意をあらわす日本の「中国ギョーザ」バッシングを批判的にとりあげておいたが、もちろん中国のナショナリズムに問題がないわけではない。■チベット暴動への漢民族の反応は、北京政府当局が「のぞむ」ような方向性に暴走しているような情報もある。1週間ほどまえの記事を転載。

チベット暴動、中国ブログにあふれるナショナリズム

中国メディアはチベットの暴動について沈黙しているが、ブログには怒りの投稿が相次いでいる。(ロイター)
2008年03月17日 10時54分 更新

 入念な統制下にある中国のメディアは、チベットの暴動に関しておおむね沈黙しているようだが、同国のブログを見てみると、チベット人や西洋諸国への怒りやナショナリズムが激しく噴出している様子がうかがえる。

 中国は大衆の感情をあおらないよう定期的に検閲を実施しているが、オンラインへの投稿や2億人を超える熱心なインターネットユーザーへの締め付けはそれほど強くはない。

 3月15日には、怒りのブログ投稿が相次いだ。中国がチベットの首都ラサで死者が出たことを認め、米国の俳優リチャード・ギアが、中国当局がこの件への対処を誤ったら北京五輪をボイコットしようと呼び掛けたのを受けてのことだ。

 「西洋人は中国のことを何でも知っていると思っていて、あれは悪い、これは悪いと指図してくる」とあるブロガーは記し、チベットを中国の一部とするのは正当だとする歴史上の理由を上げ連ねた。

 「この件に関しては、ほとんどの外国人は以前から洗脳されている」と別のブロガーも同様の意見を述べている。

 敵意に満ちたナショナリズムを表しているブログはほかにもある。

 「行儀良くしていれば、文化と恩恵を守ってやるのに」とあるブロガーはチベットについて記している。

 「お行儀が悪くても、それでも文化は面倒を見てやる。博物館に収めてね。漢民族は正しいと信じている!

 多くのブロガーは、亡命中の宗教的リーダーで、ノーベル平和賞受賞者のダライ・ラマが暴動を扇動していると非難している。

 「単純な僧侶たち。単純なチベット人。独立運動を陰で動かしているものを知っているんだろうか?」とあるブログには書かれている。

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テーマ : 気になったニュース - ジャンル : ニュース

生活保守主義としての「食の安全」意識とナショナリズム11

■「生活保守主義としての「食の安全」意識とナショナリズム10」のつづき。


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     世界の環境ホットニュース[GEN] 672号 08年03月23日
         ご意見・投稿 → post_ende23@upken.jp

           毒餃子事件報道を検証する【第11回】         

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 毒餃子事件報道を検証する   原田 和明

第11回 警察庁の勘違い?

【訂正】前回、警察庁・吉村長官が「トレイから検出された」と発言したのを受けて、袋からしか検出されていない旨の反論をしました。しかし2月3日付産経新聞に、

 「被害にあった兵庫県高砂市の家族が食べた冷凍ギョーザのトレイからも有機リン系殺虫剤『メタミドホス』が検出されたことが2日、県警の調べで分かった。」

とあり、餃子の袋だけではなく、トレイからも検出されていました。訂正します。ただし、警察庁の指示の誤りは改めて指摘しておかなければなりません。トレイを分析する前に、胃洗浄液からメタミドホスを検出するのが先でしょう。


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 兵庫県警がチオグリコール酸を検出したこと、そして、その情報が地元紙に流れたことに、警察庁がかなり動揺していたことがうかがえます。どうも警察庁は何かを知っているようです。そして情報操作をしようとしています。兵庫県は「千葉県では検出されていないので、チオグリコール酸は中毒事件と関係がない」という立場をとり、発表しなかったにも関わらず、兵庫県警は「検便容器に使われているので、チオグリコール酸は中毒事件と関係がない」と、わざわざ関係がないという理由の方を修正しています。兵庫県警は高砂市の便を分析したわけでもないのに、なぜ検便容器にチオグリコール酸が使われているなどと弁明したのでしょうか?

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挑発に怨念噴出 チベットの哀しみ ペマ・ギャルポ氏(産経)

■毎度かいているとおり、「産経新聞」の論調に賛同することは、ほとんどない(笑)。しかし、この記事は転載しておく意味があるだろう。■産経のMSN検索は、おりこめなさそうなので、ウィキペディアにかえてリンク。

挑発に怨念噴出 チベットの哀しみ ペマ・ギャルポ氏」(2008.3.21 22:26)

 中国のチベット族居住地域で騒乱が続発している。チベット自治区の区都ラサだけでなく、四川省など近隣の各省に住むチベット族も中国当局とぶつかっている。チベット族は今、なぜ、このような行動に出ているのか。チベット仏教最高指導者、ダライ・ラマ14世のアジア・太平洋地区担当初代代表を務めたペマ・ギャルポ桐蔭横浜大学法学部教授は21日、産経新聞に対し、中国共産党の支配下に入ったあとのチベット族の悲惨な境遇を振り返りながら、今回の騒乱に至る経緯などを、説明した。

 ▼チベット族釈放要求

 今回の騒乱は3月10日から始まった。1959年、ダライ・ラマがインドに亡命することになったチベット決起(動乱)からちょうど49年にあたるこの日、ラサでは、僧侶たちが平和的にデモを行った。それが、死者99人(チベット亡命政府発表)を生む騒乱に拡大した。

 中国の温家宝首相は、ダライ集団が背後で糸を引いた「計画的」な騒乱と主張している。だが、報道された映像をみると、僧侶は素手で店を壊したり、石を投げたりしていた。計画的であれば何らかの武器を持っているはずだ。むしろ当局側の挑発行為があり、民衆が興奮したのが事実だろう。

 3月10日のデモは毎年、中国国内のチベット族、海外のチベット人亡命者で行われている。だが、今年はこれまでのデモと違う点が3つあった。


 昨年10月、ダライ・ラマは米議会から「議会名誉黄金章」を受章した。チベットでは祝賀会が全土で行われたが、この際、多くのチベット族が当局に逮捕された。今回のデモは拘束されているチベット族の釈放を求めることが目的のひとつだった。

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テーマ : みんなに紹介したいこと - ジャンル : ブログ

「量的蓄積の質的転化」考3=「ムダ」とはなにか27

■シリーズ初発の「「量的蓄積の質的転化」考1」でとりあげた、、経済評論家の勝間和代氏の読書論を、むしかえす。

■そこでも紹介したとおり、勝間氏は「量が勝負と、ひたすらインプットする」「インプットを繰り返していくと、それが一定量を超えた瞬間、ある日突然わかるように」なる*から、、「大量の情報を頭に入れることで、質への転換を加速させる」**という乱読主義をすすめる。

*  『無理なく続けられる年収10倍アップ勉強法』ディスカヴァー・トゥエンティワン,pp.89-90
** 『効率が10倍アップする新・知的生産術』ダイヤモンド社,pp.164-5


■前々回は、「乱読をささえるための、方法論的にも整備された体系的速読法があってのことらしいので、そういった技術的な面もここではたちいらない」と、ながしておいたが、勝間氏には、「フォトリーディング」をはじめとした体系的速読法と、月間50~100冊(10~15万円)かって5冊程度しかてもとにのこさない(あとは、ブックオフにうるか図書館に寄贈なのだとか)という、きまえのよい図書費予算(収納によってかかる住居費節約を重視)、熟読しようとしても実践的な血肉となる吸収にむすびつかないから、全体像・筆者の意図などをおおざっぱに把握し無意識のうちに蓄積しておく(気になったり、よみかえしたくなったら、かいなおす)といった、独特の読書哲学が一貫しているのである。■勝間氏は、紙媒体の良書がもっとも情報集積の効率がよいと断言しているので、乱読してよいという理由は、ぞんざいにあつかっていい程度の質しか書籍がそなえていないという位置づけではない。むしろ、千円程度のやすでのベストセラーは「やすものがいの、ぜにうしない」の典型で***、2000円をこえる、ハードカバーの良書こそ、10年単位の準備(損得ぬきで、筆者の自己実現が結集している)と編集者らによる厳選という、非常にめぐまれた良質の情報が2~3千円台でてにはいり(飲み代や数時間の時給分)、しかも一覧性・携帯性などにとんでいると、絶賛しているぐらいだ。■上質の良書こそ、情報収集の宝庫だともちあげているのに、乱読せよ、量によって質的転換をはかれという、論法は一見矛盾にみちているではないか?

*** なぜなら、数十万人にうけるということは、その程度にまで、わかりやすく かみくだかれているわけで、テレビ同様、質的低下をまぬがれないからだという。

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テーマ : 勉強 - ジャンル : 学問・文化・芸術

タグ : 勝間読書速読多読熟読乱読良書市場原理主義

桐山襲(きりやま・かさね)17回忌

■ウィキペディア「桐山襲」を転載。いつもどおり、リンクは取捨選択。一部、Google等で補足してある。


桐山 襲(きりやま かさね、1949年7月 - 1992年3月22日)は、東京都杉並区出身の小説家である。本名は、古屋 和男(ふるや かずお)。1983年に『パルチザン伝説』でデビューする。死去するまでの8年半の短い活動期間の中で様々な問題作を発表した。

新左翼の学生運動、連合赤軍、全学共闘会議等を主題にした純文学で大学紛争に参加した若者達の青春や無残な敗北を描き、幻想に終わった革命の意義を一貫して問い続けた。竹田青嗣川村湊から高く評価された。

来歴
日大付属第二中、同第二高(日本大学第二中学・高等学校)を経て1968年に早稲田大学第一文学部哲学科に入学する。在学中は新左翼の学生運動に参加。1972年に早大を卒業して東京都教育庁に就職する。三里塚紛争に参加した。

1982年に左翼による昭和天皇へのテロ計画を描いた『パルチザン伝説』が第19回文藝賞の候補になる。1983年に同作が『文藝』10月号に掲載されてデビューした。直後、『週刊新潮』が強く批判する記事を載せ、『文藝』を発行する河出書房新社に右翼団体の車が大挙して来襲し激しく抗議された(菊タブー)。桐山の身の安全を守るため沖縄県で逃亡中と虚偽の情報が流された。1984年3月には第三書館が、桐山の許可を取らずに勝手に同作を収録した『天皇アンソロジー1』を出版してしまった。後に桐山は、『「パルチザン伝説」事件』で「日本で一、二を争う文芸出版社」である新潮社が、「文芸作品を圧殺するような煽動」や「検閲」を行ったのだと述べている。

1984年6月に『スターバト・マーテル』を発表。連合赤軍のテロ事件やリンチ事件を複数の語り部を通して複数の視点から描いた。第91回芥川龍之介賞の候補になる。

1984年11月に『風のクロニクル』を発表。書簡体小説の中に戯曲を混入させる凝った手法で早大の全学共闘会議を描いた。1985年に第92回芥川賞、第7回野間文芸新人賞の候補になる。

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沖縄米兵暴行事件で日本を問う(野村浩也氏インタビュー:朝日)

■もう、だいぶたってしまったが、『朝日』の広島版のインタビュー記事。■「野村浩也 編『植民者へ―ポストコロニアリズムという挑発』」シリーズの関連記事。

沖縄米兵暴行事件で日本を問う2008年02月27日


野村浩也
「日米安保条約を維持するなら、沖縄の米軍基地の
本土移設を」と話す野村浩也広島修道大教授
=広島市中区で

 沖縄で米兵による犯罪が相次いでいる。日本政府と米軍は「再発防止策」を発表したが、そもそも生活圏内に在日米軍基地が集中し、兵士と隣り合わせで暮らす沖縄の人々の現実がある。「ことの本質は、沖縄に基地を押しつけてきた日本人の無意識にある」。13年前の少女暴行事件を通して本土の加害性を鋭く指摘してきた野村浩也・広島修道大教授に、事件の受け止め方などを聞いた。(武田肇


――今月中旬、米兵が女子中学生の強姦容疑事件で逮捕されました。


 「沖縄に『ちるだい』という言葉があります。虚脱、疲れたといった意味が交ざっています。絶望感と言い換えてもいいかもしれません。犠牲になった少女は14歳、つまり小学生の女児が沖縄で米兵に暴行された事件が起きた95年ごろに生を受けました。結局この13年間、何も変わらぬまま、また沖縄の新しい世代が犠牲になったということです。根っこにあるのは日本人と日本政府が国土の0・6%、人口1%の沖縄に在日米軍基地の75%を押しつけて基本的人権を奪いながら、無自覚でいる構造です。私はそれを『無意識の植民地主義』と呼んでいます」

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タグ : 植民地主義安保体制沖縄米軍基地ナショナリズムハイパー独裁

中国 記者排除後に鎮圧作戦か(共同)

■「チベット騒乱 中国、武力弾圧を否定「焼死など」と発表(朝日)」など、「チベット」関連記事の続報。
■『スポニチ』経由の「共同通信」の記事。

中国 記者排除後に鎮圧作戦か

 中国チベット自治区ラサの暴動発生後、衝突が周辺の四川、青海、甘粛各省のチベット族自治州に拡大する中、中国当局は21日までに、外国メディアの記者をさまざまな手段で現地から排除し、鎮圧作戦を実施しているもようだ。

 インドに拠点を置くチベット仏教最高指導者ダライ・ラマ十四世の亡命政府が18日、デモ参加者19人が射殺されたと発表した甘粛省。3日前から甘南チベット族自治州につながる主要道路のいたるところで検問が行われ、記者の進入を阻む。前日には州内で記者を見つけると、警察車両が州外に出るまで記者の車の後をつけた。

 チベット民族が多く住む地区で厳戒態勢が続く四川省成都市のバスターミナル。省内のチベット族自治州へ向かうバスの乗車券は、客が外国人と分かると上司が「外国人には売るな」と小声で指示し、販売員が「すべて売り切れ」と返答。

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祝日の意味再考17:春分の日=取捨選択版Wikipedia

■「祝日の意味再考16:成人の日2=取捨選択版Wikipedia」や旧ブログ「祝日の意味再考」シリーズの続編。

春分の日

春分の日(しゅんぶんのひ)は国民の祝日の一つ。1948年公布・施行の国民の祝日に関する法律(祝日法)によって制定された。祝日法では「自然をたたえ、生物をいつくしむ」ことを趣旨としている。1947年までは、春季皇霊祭という祭日だった。

しばしば、「昼と夜の長さが同じになる。」といわれるが、実際は昼の方が長い。詳細は春分を参照のこと。

仏教各派ではこの日「春季彼岸会」が行われ、宗派問わず墓参りをする人も多い。

春分の日は、3月20日から3月21日ごろ。祝日法の上では「春分日」としている。国立天文台が作成する『暦象年表』という小冊子に基づいて閣議で決定され、前年2月第1平日付の官報で発表される。よって、2年後以降の春分の日の日付は確定していないことになるが、これまでに、天文計算によって求められた春分の日付以外の日が春分の日とされたことはない。なお、天文計算上2025年までは閏年とその翌年が3月20日になり、その他の年は3月21日となる。

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イラク戦争開戦5年

■イラク戦争が開始されてから5年たつ(地下鉄サリン事件から13年にもあたるが)。■ウィキペディアの「イラク戦争」の最新版を一部転載【リンクは取捨選択】。


開戦理由
……国際法的には開戦の理由はイラクが無条件査察を認めないことであって、大量破壊兵器が存在することではない。 なお米英側が勝利宣言を行った後の2004年10月、アメリカが派遣した調査団が「イラクに大量破壊兵器は存在しない」との最終報告を提出。大量破壊兵器の情報の信憑性も薄いものであったことが明らかになった。

また、後に元財務長官のポール・オニールが「政権開始当初からイラク戦争の計画はあった」と「暴露」[11] したほか、開戦時のCIA長官だったジョージ・J・テネットも「ブッシュ政権内でイラク開戦前に同国の差し迫った脅威について真剣な協議は行われなかった」と自著で証言している。さらに、ジョセフ・ウィルソン元駐ガボン大使が2003年7月6日付けのニューヨーク・タイムズ紙に寄稿した記事に端を発したプレイム事件によって、ブッシュ政権がイラクの脅威に関して意図的な情報操作(フレームアップ)をしていた疑惑が濃くなっている。

ブッシュ政権は、「イラクの無条件査察の拒否に対して開戦したのであって大量破壊兵器が存在するために開戦したわけではない」と主張しているが、この戦争の正当性が根底から大きく揺らいでいると一般には思われている。

2008年3月、国防総省は正式に「フセインとアルカーイダの関係を示す決定的証拠はない、認められるのはパレスチナ武装勢力との関係のみ」とする報告書をまとめた。なお、報告全文は当初インターネットでの公開が予定されていたが、直前になって突如文書頒布のみに切り替えられた。

戦争の経過はイラク戦争の年表も参照。

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生活保守主義としての「食の安全」意識とナショナリズム10

■前回のつづき。

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     世界の環境ホットニュース[GEN] 671号 08年03月19日
         ご意見・投稿 → post_ende23@upken.jp

           毒餃子事件報道を検証する【第10回】         

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 毒餃子事件報道を検証する   原田 和明

第10回 検出されなかったメタミドホス

 前回、私は「(高砂市の)被害者には血液検査では有機リン中毒の症状がでているのです。胃洗浄液を 分析すれば メタミドホスが検出できないはずがありません。」(だから)「もし、兵庫県警がさっさと分析してメタミドホスを検出していれば、日本では入手困難なことがわかったはずですから、怨恨説は早々と消えたはずです。」(それなのに 兵庫県警は)「怨恨説を信じて 疑わなかったから分析も後回しにしたのでしょう。」と書きました。

 ところが、兵庫県警 科学捜査研究所が 高砂市の家族の胃洗浄液を分析しても、メタミドホスは 検出されませんでした。そして、検出されたのは 脱毛剤として使われるチオグリコール酸という薬品でした。高砂市の家族は有機リン中毒ではなかったかもしれません。

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わりびいてうけとる必要はあるが、チベット暴動の一情報

■たとえば、旧ブログで「産経」新聞関連の記事を好意的にとりあげたことは、ほとんどない。■だから、産経新聞という媒体で、しかも中国共産党を非難するための報道を目的に赴任したような記者の記事をうのみにするようなことは、絶対にありえない。ありえないのだが、あの尋常ではない攻撃的記事をネタとして、ハリこんでおくのは、無意味ではないとおもう。

【記者ブログ】情報統制を超えて漏れ聞こえるラサの悲鳴をきけ! 福島香織 (1/5ページ)
2008.3.17 10:04

このニュースのトピックス:福島香織の北京特派員記者ブログ
■国内はヨウツベも、BBCもアクセス禁止。ラサの電話は故障を装い、メールは届かない。一方で、中国CCTVは、抜き身の刀をさげた凶暴そうなチベット族の暴徒の姿をうつし、チベット族の無法を強調している。中国のネット世論は「チベット独立派を殲滅せよ!」「不要軟手(手加減などいらない!)」と雄叫びをあげ、鎮圧部隊は正義の味方扱いだ。見事な情報統制と世論誘導!さすが。


■しかも、これだけの無法行為がありながらも、国際社会では北京五輪ボイコット要求拒否が主流。さすが!中国の外交力、そしてパブリック・ディプロマシー力。日本も爪の垢でも煎じてのませてもらおう。


■今回、中国はCCTVなどで、現地の暴動の映像を流したが、中国的にはこれが成功だった。隠蔽しなかった分、情報公開の透明性は前よりまし、と国際社会に思わせ、海外メディアも、この同じ映像使い、公式発表を中心に報道した。赤い衣のラマ僧が商店を破壊したり、チベット族の若者が中国国旗・五星紅旗を燃やしたりしている映像。それだけで、テレビを見ている一般の人々は、中国もこんな凶暴なやつら抑えるには、多少の暴力もしかたなかったんじゃないか、と思いかねない。実際、日本の知人とさきほど、電話で話したら、そういう意見だった。



■しかし、この暴動が起きたきっかけは何だったのか?そこを忘れてはならないと思う。この暴動事件を「一部血の気の多いチベット族大騒ぎ」で納得してもらっては、彼らがあまりにあわれだ。暴動は一刻も早く収まってほしいが、今回の件では中国当局に非があることは、きっちり日本もふくめ国際社会として認識を一致させてほしい、と切に願う。


■16日夕、14日夜にチャットした友人と再びつながった。検閲ワードをさけながら、書いては速攻で削除しながらの、あわただしいチャットで、情報量は多くない。チベット自治区にネット・ユーザーは32万人しかいない。中国全土では2億1000万人もいるのに。しかもその32万人の多くは漢族だろう。チベット族でネットを自由に扱える人間は、限定されていて、監視を受けやすい。そういう危険を承知の上で、グレート・ファイヤー・ウォールをかいくぐって私に何かを伝えようとしてくる彼女。もちろん、彼女のもたらす情報がどれほど正確か、検証するすべはない。だが彼女とのチャット文面からにじむ焦りと民族の悲哀に、私は当局発表より、真摯なものを感じるのだが、みなさんはどうだろうか。

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ドル安と国際情勢

旧ブログでは、かなりお世話になった、『田中宇の国際ニュース解説』。こちらに移転してから、ほとんどふれていないが、ひさしぶりに一部転載。■今回のネタは、ドル安。

ドルの崩壊が近い
2008年3月18日  田中 宇


 先週、米英のマスコミやアナリストらが、いっせいにドル崩壊の可能性を指摘し始めた。米ワシントンポストは3月13日に「アメリカは巨額の貿易赤字、不況、原油高、インフレ、金融危機など、あらゆる経済難を一挙に受け、ドルの大幅下落に直面している。しかも、危機からどうやって脱出できるかわからない状態だ。連銀は追加利下げしそうだが、それによってますますドルは危機になる」という趣旨の記事を出した。(関連記事

 英ガーディアン紙は、3月14日の「自己増殖する金融危機」(This crisis has a life of its own)と題する記事で「米連銀は事態を制御できていない」「この危機はソフトランディングできるという予測は間違いだ」「1930年以来の巨大な金融危機になる」「市場の混乱は今後もっとひどくなる」「ドル安は加速し、近く先進各国の中央銀行がドル救済のため協調介入するだろうが、歯止めにはならない」「相場の下落は、アメリカの不動産市場に底値が見えるまで続くが、底が見えるのは、まだまだ先の話だ」と指摘している。(関連記事

 また、英テレグラフ紙は3月14日の記事で「インフレに苦しむアジア(中国)や中東(GCC)などは、インフレの元凶である自国通貨の対ドル為替連動(ペッグ)を外すことを検討しているが、ペッグが外れたら、ドルは急落する。世界的に過剰なドルが貯まっているので、ドルはいったん急落すると、どんどん下落幅が拡大するだろう」とするアナリストの指摘を載せている。(関連記事

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チベット騒乱 中国、武力弾圧を否定「焼死など」と発表(朝日)

■『朝日』の夕刊2面の記事【写真は、AFP時事からとっている紙面とは、ことなっている】。

チベット騒乱 中国、武力弾圧を否定「焼死など」と発表
2008年03月17日13時49分

 中国チベット自治区ラサの騒乱について、自治区のシャンパプンツォク主席が17日午前、騒乱後初の記者会見を開き、騒乱による死者が13人に上ったと述べた。いずれも暴徒による殺害や火事による焼死などで、治安部隊による犠牲者はなかったとし、武力弾圧の事実を全面否定した。

中国チベット自治区ラサで16日、道路を占拠する装甲車両
中国チベット自治区ラサで16日、道路を占拠する装甲車両=ロイター

 同主席はデモ隊の制圧は武装警察と公安(警察)が行っており、軍は加わっていないと強調。「治安部隊は発砲しておらず、戦車など人を殺害する武器は一切使っていない」と述べた。重傷者6人を含む61人の警察官が負傷したという。

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チベット暴動で情報戦略 批判回避へ中国躍起(東京新聞)

■前便・前々便の関連記事。


チベット暴動で情報戦略 批判回避へ中国躍起
2008年3月16日 朝刊

 【北京=平岩勇司】死傷者が出て最悪の事態に発展したチベット自治区ラサの抗議行動をめぐり、中国当局は「一部の組織暴力」と印象づける情報戦略を続けている。八月の北京五輪を控え、国内の動揺と海外の批判を抑える狙いだが、抗議行動はラサ以外でも広がり、情勢が沈静化するかは不透明だ。

 国営中国中央テレビは十五日午前八時(日本時間同九時)の定時ニュースで、デモ参加者が十四日午後、商店を破壊、略奪し、路上で火を放つ映像を生々しく伝えた。国内の暴動シーンを放映するのは極めて異例だが、僧侶たちのデモ行進や、治安部隊が鎮圧する場面は流さなかった。国営新華社通信は暴動が発生して以降、英文で速報を流し続けた。国際社会から「情報隠し」との批判をかわす狙いだが、「罪もない市民が暴徒のため焼死」「(チベット仏教最高指導者の)ダライ・ラマ十四世の集団が策動した」など、鎮圧行為を正当化する内容を繰り返している。

 民衆に軍を投入し死傷者を出したことで、「平和の祭典である五輪を開催する資格はない」との批判が海外から起こるのは必至。中国当局は、民衆の自発的な抗議行動でなく「組織的な謀略」と位置付けることで、反発をかわそうとしている。

 ラサの民宿関係者によると、暴動で襲われた車両は外地ナンバーが多く、漢民族の商店が集中して焼き打ちされた。ラサで暮らす漢民族はチベット民族より生活水準が高く、日ごろからの不満が噴出した側面もある。

 関係者によると、人口の八割をチベット民族が占める中国西部の甘粛省夏河県でも十四、十五の両日に「自由」「民主」などのスローガンを掲げた数千人規模のデモが発生。警察車両は周囲から監視し、大きな衝突は起きていないという。四川省、青海省のチベット民族が多く住む地域でも抗議行動が起きている。

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日本版ウィキペディア「チベット」抜粋

■日本版ウィキペディア「チベット」(最新版)の一部を抜粋【リンクは取捨選択・追加してある】。

中国共産党による支配強化と虐殺
改革開放政策がはじまった1980年代初頭、チベットの惨状に驚愕した胡耀邦総書記の指示により本格的な経済支援が開始され、現在まで継続している。しかし、これは民族問題を封じ込めるための懐柔策だという見方が多い。この支配を進める一環として、2006年7月1日に「青蔵鉄道」(全長1956キロ)が全線開通した。「中華人民共和国チベット自治区」ラサと青海省のゴルムド区間1142キロ。鉄道の最高標高は5072メートル、海抜4000メートルを超える区間が960キロに達した。亡命政府側は同化政策の強化と見ており、批判している。 実際、同年の9月30日に、ネパール国境地帯でヒマラヤ山脈を歩いていた子供を多く含むチベット仏教徒ら数十人に対し、警告も無く人民解放軍兵士が銃撃を加えた。先頭と後方部を歩いていた2名(うち1名は15歳の少年)が死亡、数十名らが行方不明となった。

中華人民共和国政府側はこの事件を彼らに幾度も警告していたものの抵抗したために狙撃したと正当防衛と主張したが、この事件の一部始終の様子をルーマニア人ら登山家が撮影し、インターネット上などに公開。その内容は中華人民共和国政府側の説明と全く異なっており、「まるで狩りをするかのようだ」とこのビデオを撮影した登山家のコメントまで入っている。これが世界中に波紋を呼び、日本では2ちゃんねるのトップページに日本語字幕付きでこの動画が貼られ、国連難民高等弁務官事務所などをはじめとする国際社会も非難の声を上げている。

 ・Exclusive footage of Chinese soldiers shooting at Tibetan pilgrims
現在、カイラス山を通る自動車専用道路の建設を中華人民共和国政府は計画しているが、信者は「聖地が破壊される」と主張して中止を求める国際的な運動を展開している。

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ダライ・ラマが計画と非難 ラサ騒乱でチベット当局者(東京新聞)

ダライ・ラマが計画と非難 ラサ騒乱でチベット当局者
2008年3月15日 10時03分

チベット自治区ラサで中国国旗を燃やす抗議デモ参加者
 14日、中国のチベット自治区ラサで中国国旗を燃やす抗議デモ参加者(ロイター=共同)


 【北京15日共同】中国チベット自治区の当局者は14日、「ラサで起きた破壊行為を(チベット仏教の最高指導者)ダライ・ラマ(14世)一味が組織、計画し背後から操った十分な証拠がある」と述べ、ダライ・ラマを非難した。国営新華社の取材に答えた。

 同当局者は「殴打、略奪などの行為は社会秩序を乱し住民の生活と財産を危険にさらした」と批判。「破壊行為はチベットのあらゆる民族の憤激と非難を呼び起こした」と述べた。発言は、ダライ・ラマとの対話を求める欧米政府などの呼び掛けに対し、従来の敵視政策を変えない姿勢を強調したものといえる。

 一方、ラサにいる英誌エコノミストのジェームズ・マイルズ記者は共同通信の電話取材に対し、抗議デモに参加した住民らのほとんどが15日未明までに帰宅、市内が落ち着きを取り戻したことを明らかにした。

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■ダライ・ラマが、そういった危険な策動するとは、おもえないんだが。
■市民の暴動はともかく、お坊さんたちを、ちからづくでおさえこんでいて、不満が全然解消していないらしいことが、みえみえ。■こんなキャンペーンをはったって、だまされる層は、国内ぐらいにしかいないはずなのにね。

■「殴打、略奪などの行為は社会秩序を乱し住民の生活と財産を危険にさらした」っていうんだが、攻撃されたのは、きっと漢族系の商店とかだけだろうし、チベット動乱をはじめとする、一連の歴史で、共産党政権がおこなった蛮行からすれば、大したことないはず。■ああ、石原慎太郎都知事と、結論だけにてしまうのが、イヤだな(笑)。


●Googleニュース検索「チベット

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世界記録保持者ゲブレシラシエが北京五輪マラソン欠場の意向(時事)

■「生活保守主義としての「食の安全」意識とナショナリズム4」でふれた、北京オリンピックの環境問題

2008/03/11-10:21 世界記録保持者ゲブレシラシエが北京五輪マラソン欠場の意向=大気汚染が心配
【パリ10日AFP=時事】男子マラソンの世界記録保持者ハイレ・ゲブレシラシエ(エチオピア)が10日、大気汚染が健康に危険を及ぼすことを恐れて、北京五輪のマラソンに出場しない意向を明らかにした。……
 ゲブレシラシエの代理人は「彼は北京五輪のマラソンに出場しないだろう、理由は高温多湿と(大気)汚染だ」と語った。また、「欠場は99パーセント確実だ。彼は選手生命を危険にさらしたくないと考えている」と述べた。
 代理人はさらに、「彼の夢は、マラソンで世界初の2時間3分台で走ることだ。彼にとってはこちら方が五輪で金メダルをもう一つ取るより重要なことだ」と語った。マラソンには出場しないが、1万メートルで北京五輪に出る計画はあるという。
 国際オリンピック委員会(IOC)は既に、大気汚染による北京五輪の長距離競技への影響に懸念を表明しており、もし選手の健康に危険が及ぶような状況なら、マラソンを中止することもあり得るとしている。 〔AFP=時事〕

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■これは、えらいことである。ウィキペディア「北京オリンピック」の「環境問題」では、

男子マラソンの世界記録保持者、ハイレ・ゲブレシラシエ(エチオピア)が「中国の汚染は自分の健康にとっては脅威。現在の状況では42キロを走るのは難しい」として大気汚染を理由にマラソン欠場を決断。女子の世界記録保持者、ポーラ・ラドクリフ(英国)も中国の大気汚染に懸念を示し、特殊マスクを着用して練習している[5]

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学歴と健康【追記あり】

「健康 余命」周辺の記事。■ライブドア・ニュースの記事から。

「高学歴の人ほど長生きする」ことが研究で明らかに
2008年03月12日18時54分トラックバック(2) ブックマーク

新華社総合:このほど行われた最新の研究で、学歴の高い人ほど長く生きる確率が高い、という事実が明らかになった。
 AFP通信が11日に報じたところによると、ハーバード大学の研究者は「アメリカ死亡率追跡調査」などの資料を分析することで、上記の結論を導き出した。分析では、80年代から21世紀初頭にかけて、平均寿命が伸びる傾向を示していたのはほぼ、高学歴の人たちのグループだけだったという。
 研究者は1981年-88年、1991年-98年という2つのグループの数字を分析した。その結果、アメリカの高学歴者の平均寿命は1.4歳伸びており、低学歴者の寿命の伸びはわずか0.5歳だったという。1990年-00年のデータ分析の結果では、高学歴者の平均寿命は1.6歳伸びており、低学歴者のほうは変化がなかったという。
 2000年、高卒以下の低学歴者の平均寿命は50歳で、大卒以上の高学歴者の平均寿命は57歳弱であったという。
 研究者によれば、寿命の相違は彼らの収入ではなく、病気によってもたらされるものだとの見方を示している。低学歴者の平均寿命が低くなっている要因としては、これらの人の間で心臓や肺の病気、癌などが多く見られることが挙げられるとしている。喫煙に起因する病気で死亡する人が多く、また低学歴の人の間では糖尿病もより多く見られるという。【翻訳編集:JCBB(K.K)/G-SEARCH】

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■もとネタをつかんでいないので、翻訳の妥当性とかもふくめて、なんともいえない。
■が、とりあえずいえそうなことは、①平均寿命ののびが、1.4歳と0.5歳で、それほどおおきいのか? という問題(「誤差」の範囲でなく、統計的有意といいきれるのか?)。■②「研究者によれば、寿命の相違は彼らの収入ではなく、病気によってもたらされるものだとの見方を示している」というが、本当に収入という要素をコントロールして比較しているのか、よくわからない点(普通、学歴と収入は、かなりの相関をしめすはずだし)。■③高卒以下が50歳と、大卒以上57歳という、平均寿命は、かなりひくい印象だということ。

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タグ : 真理省1984年安全ハイパー独裁疫学

生活保守主義としての「食の安全」意識とナショナリズム9

■「生活保守主義としての「食の安全」意識とナショナリズム8」の続報。■おなじく、原田和明さんの「毒餃子事件報道を検証する」シリーズ。

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     世界の環境ホットニュース[GEN] 670号 08年03月13日
         ご意見・投稿 → post_ende23@upken.jp

           毒餃子事件報道を検証する【第9回】         

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 毒餃子事件報道を検証する   原田 和明

第9回 兵庫県警の不作為

 兵庫県警は、いつどこで誰からの情報によって千葉県内で起きた2つの事件との関連に気付いたのでしょうか?

 高砂市で事件が起きたのが1月5日で、兵庫県警が「有機リン中毒の疑い」との情報を得たのは翌日のことでした。しかし、このとき兵庫県警は被害家族に対する怨恨が毒物混入の動機と考えていたようです。
(2.9 朝日新聞)理由は次の二つです。

(1)年末に次男が同じ袋のギョーザを食べたときは、異常はなかった。
(2)他に食中毒発生の情報がなかった。

 この時点では兵庫県警は製造段階混入説どころか、店頭での毒物混入も想定していません。被害者宅の冷蔵庫で毒物が仕込まれたと推定していたことになります。事件の第一報は高砂市民病院から加古川健康福祉事務所への通報です。以下、兵庫県のホームページから引用。


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