「最低でも県外、場当たりでない」…首相が強調5月6日11時45分配信 読売新聞
鳩山首相は6日午前、沖縄の米軍普天間飛行場移設問題で、昨年の衆院選に向けた遊説で「最低でも県外移設」と明言した自らの発言について、「公約は党の公約、『最低でも県外』と言ったのは自分自身の発言。場当たり的に申し上げているつもりはない」と述べ、選挙の公約ではないとの考えを強調した。
そのうえで、「沖縄の負担軽減、そのための米軍再編などに対する見直しをしっかり行いたいというのが公約だ」と述べた。首相公邸前で記者団の質問に答えた。
首相は4日の沖縄訪問で、記者団に「党ではなく、私自身の(民主党)代表としての発言だ」と述べた。個人的な発言と位置づけて自らが陳謝することで、県内移設にカジを切る狙いがあったとみられるが、すでに野党や沖縄の世論などからは、厳しい批判が上がっている。
首相は野党時代、当時の小泉首相が公約を守れなかったことを「大したことはない」と発言したことについて、衆院本会議などで「軽佻(けいちょう)浮薄」などと厳しく批判した。公約違反についても「公党としての約束反故(ほご)は、政治への信頼、社会規範の根底を崩す」と指弾していた。
首相発言について、共産党の志位委員長は5日午後(日本時間6日朝)、米ニューヨークでの記者会見で「どんな言い訳をしても公約違反になる。この政治責任は重い」と批判した。さらに、「(県外移設は)テレビの党首討論で、鳩山さんが(私の)隣に座って言ったことだ。こんな無責任な発言はない。党首が自ら言ったことが公約でないということになると、党首討論や総選挙の党首第一声などは意味がなくなる」と述べた。
みんなの党の渡辺代表は5日朝、都内で記者団に「代表の発言は党の方針だ。そんなことが分からないなら、さっさと辞めたらいい」と厳しく批判した。
最終更新:5月6日11時45分
Yahoo!ニュース関連記事
普天間移設 首相、地元説得の継続確認[photo](毎日新聞) 5月 6日12時 9分
「最低でも県外、場当たりでない」…首相が強調(読売新聞) 5月 6日11時45分
沖縄入り遅すぎた…首相に与党も厳しい評価(読売新聞) 5月 6日11時35分
<普天間移設>首相、地元説得の継続確認[photo](毎日新聞) 5月 6日11時30分
普天間問題で首相 「最低でも県外」は「努力したいという思い」[photo](産経新聞) 5月 6日11時 0分-----------------------------------------------
■小泉もと首相による「
この程度の約束を守らないのは大したことではない」発言(2003年1月23日、衆院予算委員会)の、アホさ加減は、一応おいておく。しかし、それに対して、「
公約違反についても「公党としての約束反故(ほご)は、政治への信頼、社会規範の根底を崩す」と指弾していた」となると、「
党ではなく、私自身の(民主党)代表としての発言だ」との いいのがれは、通用しなくなる。■小泉節と五十歩百歩であることは、明白だ。自民党だの「
みんなの党」といった勢力が、それみたことか、などと、いい気になって、反撃してくるのは、(本質的にハレンチな連中なのだし)当然だろう(かれらは、自分たちの責任で、普天間基地問題等がさきおくりになってきたことなど、コロっとわすれて、平然と攻撃材料にできてしまう。そういう体質なのだ。選挙民と共犯的なね)。
■いずれにせよ、米軍基地の県外・国外移設について同調してきた共産党の党首から、「
党首が自ら言ったことが公約でないということになると、党首討論や総選挙の党首第一声などは意味がなくなる」と、おいこまれると、たつせがない。■こういった おいこみは、「敵の敵は味方」式の ネジれ作用をひきおこす危険性大だ。
官房長官「『最低でも県外』は党代表の発言」 「日経」2010/5/6 14:02
平野博文官房長官は6日午後の記者会見で、沖縄の米軍普天間基地移設を巡り「最低でも県外」とした鳩山由紀夫首相の発言について「首相個人の発言というよりも党代表としての発言と受け止めている」と語った。… 続きを読む »
テーマ : 沖縄米軍基地問題 - ジャンル : 政治・経済
タグ : ハイパー独裁安全ナショナリズム