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2009-09-10 22:55:03
パソコンで言葉はどう変わる? 前置き
テーマ:ことば コトバ 言葉
「和む」ってことばを見かけるようになりました。1960年代。70年代にはあんまりみなかったんじゃないかなあと思います。「なごむ」ってあんまり漢字で書かなかったように思う。
手紙などで、よろしくお願いします。というのも「ひらいて」(かな書きで)使っていたと思う。いまは、宜しくとき易く表記するパソコン(ワープロ)で簡単に変換するからですね。
タカマサさんのとこのエントリーで考えたんですよ。
http://harana.blog21.fc2.com/blog-entry-932.html
具体的な影響(複数選択)として「漢字が書けなくなる」(59.7%)、「言葉のニュアンスが変わる」(42.2%)などを挙げた。(「時事ドットコム」2009/09/04-17:21)
というけど、パソコン利用で、書き取り能力は衰えるかもしれないけど、漢字使用度は高まるのではないかな。言葉のニュアンスが変わるというのもあるけど、そのメカニズムはいろいろだと思う。
ブログを読んでいて、昔と違うと思うものは、まだあります。
「嘘吐き」って、「うそつき」と読むんですね。わたしは、音では「うそはき」と変換して、それから「ああ、うそつきという表記なんだな」と思いなおす。----------------------------------------
■「和」という漢字。「
大和」とか「
和える」とか、国内外の
日本語学習者だけでなく、学童生徒期の少年少女たちも 混乱させているだろう、「生」などとならぶ、やっかいな部類の典型例のような気がする。■いや、オトナたちだって、ダイワ」か「ヤマト」が文脈を即断するのは、そんなにラクではないはずだし、「和える」を、なんのとまどいもなく、「あえる」と よみくだすのは、一部のはず。「ゴマ和え」「胡麻和え」とかいてあれば「あえ」とよめるけど、「あえる」という動詞の名詞形だなんて、瞬時に判断するのは、かえって異様な感じさえする。■「和み」「和む」などもそうだ。みんな、一瞬もとまどうことなく、「なご―」とよみくだしているのか?…
■てがみでいえば、「宜しく」もそうだが、「
何卒」とか、???がたくさんうかぶ慣用表現が、てがき文化には たくさんのこり、一旦、伝統主義が風化しそうになったのに、ワープロの開発で、みんなが「せのび」「懐古」に はしったような気がする。■いや、肉筆文化の美学を全否定するわけではないが(たとえば、空海→最澄の書状である「
風信帖」に象徴される文化資本などは、たぶん すごいもんなのだろうとは、おもう)、身体化された文化資本の差別性というか、イヤらしさの象徴でもあるとおもう。それらに、ハンパにあこがれて、師匠をもとめ、すずりをすって修行する時間もさかない層が、ディジタル化された活字もどきの世界で「何卒」などと、入力しているのは、こっけいだとおもう(あ、ちなみに「なにとぞ」って よめないのに、せのびすると、「何」「卒」を一字変換を2度くりかえすことになるね。ゴクローサン)。
■ところで、今回、とても気になったのは、「嘘吐き」って表記。■ハラナは、めにした記憶がないんだな。理由は わからない。
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